2003 夏 最後に




疑問形だけいつまでも聞いていた決定的な自信がなくて


幸せが来てくれること願ってる四葉のクローバー空にかざして


永遠を誓った日から1年しか、経ってないけど切れてしまった

残されているのが明日も単調な日々であるならなくしてもいい


補助輪がいくらあっても前輪がとれていたんじゃ進めなかった

捨てられた廃車の上に一羽だけカラスが止まって、私のように

反対の窓に映った太陽が照らすものたち淋しいだけで

特急の電車にバカと叫んでも戻ってこない死人のように


この小指、絡んだ感触追いかけて目覚めてそれは夢で終わって


ちりりんと虫が静かに鳴いていて私は夜に泣いていて



*以上、10首*

2003 夏 最後に@琉紗

2003.9.2




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