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「聖母の深き淵」柴田よしき 角川文庫 ISBN4-04-342802-2 本体762円

この作品、RIKOシリーズという連作ものなのですが、実はこれの1作目
「RIKO−女神の永遠−」(たしか映画化もしてたはず)を読んだのは
今から6年前・・・。第15回横溝正史賞を取ったというので、当時図書館で
借りて読んだ覚えがあります。そして何故6年後に続きを読んでるかとい
うと、単に続きが出てたのを知らなかったという・・。図書館の返却棚に
返ってきてたので発見しました。ちょっとびっくりした。なんとなく懐かし
かったので借りて読んだのですが・・・しかしまあ、前作読んだのが6年前なだけにすっかり設定忘れててちょっと苦労した・・
                
 紹介文は「ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説」とのこと。
しかし、この小説はその視点のみで読むものというより、ひとえにテンポの
よさと言うか・・いい意味での娯楽小説での側面が目を引きました。
横溝正史賞の出身の作家らしいな、という。作者は多作の作家さんでいらっしゃるようだし。(大衆文学はやっぱ多作でないと・・)
素直に面白かったです。行間を空ける一種の癖が気になりましたが、それも最初だけ。主人公の女性刑事・緑子も綺麗事だけでなくいかにもオンナってかんじでそれもいいな、と。まあ気になるのはこの人がやたら強姦されてるって点なんですが。ちょっとその点が・・辛い。1作目でもそんなんやったような・・。女性作家にしては珍しい。
 この作品では「女性」という性である事はどういう事なのか、ということも
かなり大きなテーマとして扱っているようなので、そのあたりが関わっているのかも。作者はこの女性刑事のキャラに非常に愛着を抱いているように思います。きっとこのシリーズはこれからも長く続くのでは。
そしてもう一人作者が執着していると思われる登場人物が山内練。
作中に出てくるヤクザですが、この男の人物造詣が非常に興味深い。
きっと、ジェンダー論にも関連してくるんでしょう、このキャラは。
それにしても登場人物が非常に魅力的で、続きを読ませる作品です。

(しかし・・・終盤の麻生さんのくだりにはひっくり返った。というかそこまで
気付かなかった私が単にニブチンなのか・・・うぬぬ・・このびっくりを味わう
だけでも読む価値はあるかも。今後はこの2人と緑子のカラミに注目だっ!)
 
 2001.12.03

↓以下ネタバレ
 ・・ていうか、よく読んだらこれ中盤で麻生さんが好きな人について語ってるところでピンときそうなもんだよな・・・しかしこの時は「暴力団関係・・としたらきっと山内のお姉さんか誰かのことにちがいない」と検討はずれの
推測をしていたという・・うぉーあたしの読解力が鈍ったのか!?なんか悔しい・・
 しかしまあ普通に女性って言うよりもこっちのほうが面白いかもね。(笑)
それでなくてもこのシリーズ、一作目から主人公が女性と関係持ってたし、
その辺が一連の作品の中で突き詰めたい主題の一つでもあるのではないだろうか。すると一層興味深い。
 うーん、しかし麻生さんと廉の間にはどんな過去が・・やっぱ麻生さんの退職のきっかけになった冤罪事件にからんで来るんだろうな。




「月神の浅き夢」柴田よしき 角川文庫 ISBN4-04-342804-9 本体838円

RIKOシリーズの3作目。前作と同様これも一気に読んでしまう。
やはり面白い。しかし・・前作と同様のところで引っかかってしまった。
何故このシリーズは毎作毎作登場する女性が強姦されるんだ・・。
そのエピソードを出さなくても、次につなげる事は出来るはずだと思う。
一度なら、分からなくもないが(テーマとの絡みもあるし)あまり簡単に
この手の題材を扱って欲しくない、と思うのは私が女だからだろうか。
作者は女性なのに、これは平気なのだろうか。それとも私がなにかを読み
違えているのかな・・。とりあえずその点が気になった。
                
(以下少しだけネタバレ注意)



前作から山内と緑子との接点に注目していて、それだけに今回のラストは
感慨深いものが・・。多分、ラストで山内がああいった行動に出たのは
気まぐれからによるものだろう。これを契機に一気に真人間に戻る、という
筋を作者は絶対に書かないと思う。ただ、なにかが変わるきっかけを
掴んでくれた、という希望。あぁ・・続きがよみたい。まさかこれで終わりなんじゃ
ないでしょうね・・
また、ますます12年前の事件の真相が気になるところだ。続編で明かしてくれるのだろうか。期待して待ちたい。

追記:作者のHPなるものがあったので覗いたら、なんとまさにその12年前の
事件を扱った連載があるとか!は・はやく単行本化してくださいぃ角○さん!
 
 2001.12.07



「暗鬼」 乃南アサ 文芸春秋 ISBN−4-16-765203-X 本体価格476円

 ・・・なんつーかきもちわっるい話だぜー。もうタイトル通りの内容なんですが。
疑心暗鬼に囚われた主人公の心情・・疑ったり踏みとどまってみたりっていう心の揺れがそのまんま文章にのってるので、なんか酔っちゃう感じが。
 しかし、嫁入り前の娘としてはなんかあんま笑えん話だ。そう、「家族」っていうのは
いうなれば一つの統治国家と同じようなものだから。そこで何が行われていようと、足を踏み入れるまでは本当のことなんて何一つ分からない。中村うさぎ氏が解説で「家族」と宗教について書いていたけど、この解説はなかなか面白かったな・・。
 この話の最大の秘密(っていうかネタ)については、もうかなりの初盤で分かってしまったのでえーこれ最後どうなるのぉ〜って楽しみはなかったんですが、なかなか後味悪い感じで良かったです。まあ5つ星で言うなら・・2.5・・ってとこでしょうか。わしゃマチャアキかい。
 いや、作品に点数なんて愚かなことはしてはいかんね。でもなんていうかな、チープな感じが。

 この作者さんに関しては、実はなぜか先入観がありまして。私にはあわないんではないかな、という。だからこの作品が初読だったわけです。で、やっぱりあまり引き込まれなかったんでした。文体とか話の作り方も。「凍える牙」は面白いという話を聞きますが。うーん・・もう一作読むべきか?

 2001.12.12



「フォー・ディア・ライフ」柴田よしき 講談社 ISBN4-06-208853-3 本体1800円

 新宿2丁目で無認可保育所を営む園長先生(裏家業=探偵業。元刑事)が主人公。花咲なのでハナちゃんと呼ばれてる。話の筋としては、とりたてて目新しいものが
あるわけでもなく、まあよくある探偵ものだろうと思う。けれど、読むとなんか暖かい気持ちになれる。「フォー・ディア・ライフ」とは「一生懸命、命からがら」という意味なのだそうだ。そのタイトルが示す通り、ハナちゃんの一生懸命さが読んでていいな、と思わせる。うーん、そういうふうに素直に思えるのは、個人的に珍しい事なので(なにしろ性格がひねとるので)なんか得した気分になりました。いやらしくなく、主人公のかわいらしさを描いてる。昔のハナちゃんはいやな奴だ。でもそれもひっくるめて書いてるとこもいいな。人間は成長するんだなあ・・・(しみじみ)。
                  
 そしてこの作品、舞台がRIKOシリーズとリンクしてます。
登場人物も2.3かぶってます。山内練も出てくる。短い出番でおいしいとこどり・・。
これは続編もあるらしいのですが、そのうち本格的にリンクしてくるように
なるんでしょうか。緑子も出てくるとか。
とりあえず、続編も読んでみます。
しかし、後半のくだりはちょっと突拍子もなかったような気が・・。
(それは誰にもわからんて・・・。)組長の趣味がそれかい。
 
 2001.12.15



「西洋骨董洋菓子店」3巻 よしながふみ 新書館 ISBN 4-403-61652-6 本体520円

 2001年11月時点のフジ月9原作。でもこれを読んでるのはドラマの原作になってるからではありません。この本との最初の出会いは図書館。その日私は猛烈に腹をすかせながら図書館をうろついていました。そのすきっ腹の私の目に飛び込んできたのが、返却棚にあった第一巻。の表紙。うあああー何ってうまそうな苺タルトだぁっ!というわけで内容も作者に関しても全く知らないまま借りてみました。そして面白かった。なんと言うか、変わった感じの作風です。
 今まで読んだことのないタイプ。背景が白い。字が多い。菓子の説明で半ページ埋まるほど。絵も独特。(個人的には好きな絵ですが)とても月9の原作になるようなメジャーな感じではなさそうなんですが、でも登場人物の魅力的なこと。なんつーか会話もテンポよくってすいすい読めるし、笑いのセンスもよし。はっきり言ってかなり好みの作風なんですが、ぜんぜん知らなかったのは版元が少々マイナーだからかな?(ごめんなさい新書館さん・・)

 んで、いきなり3巻の感想です。この人の作品ってほんと会話のテンポがいい。軽妙と言うか。作者はかなり賢い方なんだろうな。読んでて気持ちいい。仏小劇場も面白かった(笑) あーでもちーちゃん!そうか・・・そうだったのか・・でもちぃらしいよ・・。(なにがだ)私は登場人物の中で(みんな好きなんだけど)とりわけ千影さんが好きです。なんてかわいらしいんだ。純粋純粋。まあまずないと思うけど小野君とうまくいく日が・・やっぱこないか。

 あ、今回初出の巨乳キャスター2人組にはもっと今後出てきてほしいな。でこちゃんもかわいいし。なんていうか、こんなに男も女も魅力的に書けるのってすごいなーとおもう。橘オーナーのことも気になるので今後も要チェキな作品ですわ。あ、当然ながらこの作品読んだあとは異様にケーキが食べたくなります。要注意。

(余談)・・この作品読んで他のも読んでみたいと思ったので、図書館で検索かけたら1作品だけヒット。早速書庫から出してきてもらってぺらーっと読んでみたら・・・ちょっと性的描写がきつくってびっくりしました(結局全部読めなかった・・)。そうか、その筋の作家だったのか。最近はやってるもんな・・だから作者の名前を目にしたことがなかったのか・・。でも思うんですが、マイナーなジャンルで書いてるということで読まないには惜しい作家だと思います。まあ、まだ「西洋〜」しか読んでない私が言うのも何なんですが。 
 ・・・しかし、月9のドラマにしたってことは、関連作品にも一応目を通したってことだろう、フジの番組作成委員会の皆さん。どう思ったんだ・・それが知りたい。

 2001.12.16



「荒俣宏の20世紀世界ミステリー遺産」荒俣宏 集英社 ISBN4-08-780339-2 
本体1900円


 荒俣宏という人は本当に博覧強記の人だなーと常々思っているのですが、
(ちなみに奥様は杉浦日名子さん。すごい夫婦だ・・)
とにかく彼の趣味120%で固められた本です。なのでとーっても面白いです。
見世物小屋を覗く感じってこんなのかしら・・・と思いましたね。ヴォイニッチ写本の話、中国遺伝子(!)、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの話等など・・。
なかでも「オリバー君の許婚」の話はすごかったなぁ。
「どうだね、オリバーの子をうんでみないか」じゃないよ。
(注:オリバー君はチンパンジーです。)つまり人とチンパンジーのあいのこを作るって企画。そんな企画成功しても放送できないよ・・・。
 まあ、こんな眉唾物の話がずらーっと並んだ素敵な本でしたわ。雑学本とか好きな方にはよろしいのではないでしょうか。にしてもこの本の中のアラマタ君は子供のようでなんとも微笑ましいのでありました。
 
 2001.12.18



「魔法使いハウルと火の悪魔 空中の城1」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作 
西村醇子訳 徳間書店 ISBN4-19-860709-5 本体1600円


 おそらく今まで生きてきてはじめてまともにファンタジー系児童書を読みました。お勧めされていたので読んだんですが・・・はっきり言ってめちゃ楽しかった!ファンタジーは私は苦手なのですが、(「魔法使い」が出てくる時点でアウトだった。今までは)これはほんとに面白かったです。面白いっていうか楽しいっていうのがぴったり。なんか不思議に子供でない私でもすっと入りこめてしまう。表現が面白いし、設定も奇抜。だって女たらしの魔法使いと90歳のおばあさん(中身はちがうんだけど。あっこれはネタばれじゃないですよー)の活躍するおはなしって・・。脇のキャラもいい味だしてる。個人的にかなりカルシファーがすきなんですが、どうでしょうか。
 
 この話は女の子が主人公で、しかも魔女にかけられた呪いのせいで外見はおばあさんなんですけど、うじうじしながらもすごくいきいきしてる。著者はたぶん女の子が活躍するお話をほんとに書きたかったんだろうな。この人のお話がすごく好感持てて、理屈抜きで楽しいのは、児童書に時折ある価値観の押し付けと言うか、説教くささが隠れてないことだと思います。またはちゃめちゃでも品があるのもいい。
 それに夢見がちな感じがしないんです。魔法とかお城、魔女とかでてくるのに妙に現実的なにおいがするというか。これってどこからくるのかよくわからないんですが。だから、もう児童書を読むには遠いお年(笑)になってしまった自分でもすんなりよめるのかな・・。
 
 というわけで大人の方にもお子様にも超!おススメです。小耳にはさんだ情報によると、なんと!このお話が宮崎アニメになるとか!!うぁぁぁそれは楽しそうだ!「ラピュタ」みたいになるのかなー。普段アニメとか見ませんが、公開になったらみにいってしまうかも・・。だってほんとに楽しそうだもの。にしても、最近めっきり児童書づいてきた・・・。なぜだろう。以外に面白い本の宝庫だと言うことに気づいてしまった。やっぱ面白い話にはジャンルなんて関係ないんだな!でもこの作家はイギリスでは著名な方ですが日本ではいまいちネームバリューがない。だからこそ、映画化でブレイクしてくれれば翻訳出版も増えそうだと期待してるんですが・・創元は文庫の帯に「ハリーポッターの源流」ってつけてたしな・・その線で攻める手もあるか・・でも何でもいいからもっと読みたいな! 
 
 2001.12.21



「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング作 松岡裕子訳 静山社 ISBN4-915512-37-1 本体1900円  
  
 ・・とうとう読んでしまいました!読み仮名ふってある文章が苦手になっていたので、読んでなかったんですが、周囲の普段ファンタジーを読まない人間が口々に薦めるので・・。この作品に付いての詳細な感想は、書かなくってももう巷にはあふれかえっているので、略。映画も松竹の株価がこれで上がっちゃうくらいの盛況っぷり。すんげえ。

 ああ、しかし・・なんでもっと早く読まなかったんだー!って感じです。
これ、子供のころに読んでたら、異様に盛り上がってたんじゃなかろうか・・・
いや、勿論大人が読んでも面白いことに変わりはないんだけど!なんて直球なんだ!くぅっ!文章が、感覚が現在風だからなのか、非常に読みやすい。でもってキャラがもう!魅力的なんですよ・・とっても!数え上げたらきりないくらい!主要人物は勿論ウィーズリー家の双子とかね。校長も好きさ!
ほんとにその辺にいそうなんです。みんな。んー、すっごくわくわくするお話でした!

 ・・・なんかストレートにはしゃいだ感想文(まさに感想文だ!)かいてて恥ずかしいんですが、ほんとにそのくらい純粋に面白かったってことです。食わず嫌いはいかんね。速攻2・3巻目いきまっす!
 あと余談ですが、このシリーズが静山社から発刊されることになったとき、すごくびっくりしたものでした。確か医学系の出版社だったような記憶があったけど(正確にはそうではありませんでしたが)この大ベストセラーだから、当然大手から出るものだと思ったんです。まあ、そのへんのエピソードはすでに有名になってるので、いまさら触れることもないんですが、翻訳者と作者がいかにこの作品に愛情をもってるか伺えて、なんかうれしかったんです。

 2001.12.27



「鳩の栖」長野まゆみ 集英社文庫 ISBN 4087471241 本体400円

 著者の作品は以前、何かの本でトライしようとして見事玉砕した思い出があったのだが・・これはタイトルと文庫の表紙が綺麗だったので読んでみることに。水琴窟も好きなので。

 玉砕の思い出(言葉が・・独特。「ぢゃない」とかの使い方がちょっと・・引っかかってた)があったために少々構えて読んだのだが・・面白かった。私には甘すぎる感も
あるのだが・・。情景描写が巧み。中でも「栗樹(カスタネア)」が一等お気に入り。スペルに絡めてのくだりなど個人的に好み。表題作は静謐で切なくて情感豊かな一編。鳩の絵を見ていると心が休まるというのは・・素敵な話。けど悲しい。しん、とした面持ちになる。なんとなく雨の日に読みたくなった。

 余談だが著者の作品は、タイトルが印象的。未読なのにタイトルだけ覚えてしまっているくらい。
「白昼堂々」「天体議会」「夏至南風」「天然理科少年」「綺羅星波止場」などなど・・
「鳩の栖」がよかったので、色々と読んでみようかな?と思っている。 

 2001.12.29



「煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices 」舞城王太郎 講談社        ISBN 4-06-182172-5 本体1000円 

 うぉぉぉこれむちゃくちゃおもしれぇー!・・と叫んでとりあえずすっきり。
なんかこれもうミステリでなくてもいいな。つうか謎解きしっくりこんし。(身も蓋もねぇ)ドラえもんって・・?というかこの作家はトリックを重視してる?そんなに重きをおいてるとは思えないんだが・・。いろんな本格派の流行の要素を逆手に取ってる
っていうか。ルンババ12の登場とかね!期待させといて〜みたいな。そこが
また気に入ったぜ・・・。
 これ、続編の「暗闇の中で子供」のあらすじ見ると続き物らしい。ということは怒涛の奈津川家物語の封切りってわけやね!たのしみっ。
これちなみに一家のネーミングすごいです。上から一郎二郎三郎四郎に親父が丸雄で爺さんが大丸。丸雄て。
 
 ところで私は初めて、旅情物を除いて地元が完璧に舞台になったミステリを見たぞ。こんなマイナーな地で一本書こうとは。その根性買った。さっすが同郷人。
しかもオール方言。すごすぎる。地元民が書いてるだけあって完っ璧にネイティブしゃべりや。(これは名古屋弁とか関西弁が出てくるのとは違うんだ!稀少性が・・)
って具合にかなりお薦めしたい感じなんですが、これは人によって非常に好き嫌いがあるとおもいます。まず暴力描写が苦手な人はだめ・・かと。まあ私もものによりけりなんですがこれはいけた。なんつーか疾走感がね。スピードが。
久しぶりにアドレナリンがぁ〜ってかんじ。私的にはやはりオススメ!同郷人バンザーイ!・・しかし私はこれを2002年の年明けはさんで読んだ。黒川博行の「国境」と前後して。新年黒っ。

 2001.12.31


 読書日記 

2001年12月

今月のイチオシは・・「煙か土か食い物」舞城王太郎・・