読書日記 2002年5月 今月はどんな本を読むのかしら? ↓ 結果:・・・今月は頭が音楽仕様になってしまっていた為、 殆どUPできませんでした・・がくっ。反省。 |
「秋霜」ブラディ・ドール4 北方謙三 角川文庫 ISBN4-04-161209-8 本体価格520円 はぁー、まあ、こんな惚れられ方をしたら女冥利に尽きるというものですな。 遠山先生、かっこええやんか。にしてもキドニー、いやに語ってますな今回。 赤裸々に。毎度毎度かわいい奴め。 しかし今作で一番私が好きだったシーンは、土崎さんと蒲生のおっちゃんが 葉巻のことで喧嘩するとこ。自慢げな蒲生のおっちゃんがかわいいねんこれまた。 ほほえましくてよし。 ※注意 今後このシリーズに関しては多分、書評という感じにはなりません。 呟き&叫びになりますな。まあ、ニュアンスで汲み取ってくれい・・ 殆ど既読者むけですな。すいません。 2002.05.02 「黒銹」ブラディ・ドール 5 北方謙三 角川文庫 ISBN4-04-161210-1 本体価格500円 今作はN市に流れ着いた殺し屋が語り手。・・おいおい、とうとう殺し屋まで・・ と思っていた私を、この男は冒頭10行目でときめかせたわ・・・! バーテンに、ジン・トニックのジンの種類は何にするか聞かれて 「ゴードンだけがジンさ」 って答えるんだよ!いや、「ジンさ」って言われてもアンタ・・って感じなんだけど、 おいちゃんなんかときめいたね・・(告白) 金魚飼育とジグソーパズルが 趣味・・らしい・・。 この殺し屋さんは叶さんといいますが、珍しく川中(社長)のほうに懐かずキドニーと 仲よしさんになります。なんか2人の会話もユーモラスなんだよね〜。いや珍しい。 作品としても、今作はけっこうお気に入りになりました。渋い。ピアニストも。 北方先生はちょっと作中での女の扱いが・・・どうかと思ったりもしますが。 やっぱ今作も・・(ひどい) 「男は、ただ錆びていく。」 178P 2002.05.06 「黙約」ブラディ・ドール 6 北方謙三 角川文庫 ISBN4-04-161211-X 本体価格520円 注:今回は殆ど叫びのみ・・となっております。 ・・・・・ぎゃああああぁぁぁ!!・・・ううう・・・あ・・アニキ・・ うっ・・ううっ・・(泣)・・ 今作の語り手はN市に流れ着いた医者。桜内さん。闇治療をほぼ趣味とする。 この医者の人物像がけっこう面白い。(語られすぎない、という・・) すっかりN市に居ついた叶さんも出てきてほくほくなのですが。なのですが・・ (今回のキドニーについてもふれたいのにぃ!) 今作ではそんな主体の語り手のことも吹っ飛ぶ、冒頭の叫びが飛び出るような 恐ろしい出来事が・・ 以下、既読の方のみ見てください・・ネタバレ・・・がくっ。 ↓ ・・・藤木さんが死んじゃったぁあ!!ハードボイルドはよく人が死ぬものだとはいえ、 こんな重要人物、死なないと思ってたのに! しかも中盤で・・・うわー!悲しい・・・悲しいよ・・!なんか社長も常になく 心配してるし、いつもあんまり喋る描写のない藤木さんがやけに語るから嫌な予感が しないでもなかったが・・ ・・・・泣いたよ。何で・・死ぬの早いよ・・。そんなぁ・・ 「やっぱり会いたかったです」・・・って・・(滂沱)坂井が声をあげて泣くなんて・・ でもこの死は作者にとっては、必然だったんだな・・あとがきによると。 でも・・でも・・。ああ、もう何もいえません・・ あと蒲生のおっちゃんも死んでるよ・・あっさりと。もうめっちゃかなしい。 好きやったのに・・・ ・・・・なんか嫌な予感がしてきたぞ・・・ここから先が。 あと4冊。一体何が待ち受けてるんだ・・(ぶるぶる)。 読むの怖くなってきた・・だってこの本借してくださってるIさんが確か 「いやー後半がんがん人死にますよ!」って言ってた・・確か・・・。ああ・・。 「けだものの躰、人間の心」 208P 2002.05.08 「ロングロングケーキ」大島弓子選集11 大島弓子 朝日ソノラマ マ ISBN4-257-90228-0 本体価格971円 ・・・はぁ〜。大島弓子・・バンザイ。 なんて話書くんだよう。ええなあ。としか言えん。 「ジギタリス」「秋日子かく語りき」「ロングロングケーキ」が特にお気に入り。 「サマタイム」このページ数でこれ書くか。すげえ。 ただ読んで、そのよさに浸るしかないね、こりゃあ。 2002.05.12 「ご主人様に甘いりんごのお菓子」 藤田貴美 幻冬社 ISBN4-344-80057-5 マ 本体価格800円 高校生の頃、この人の書いてたバンドものを読んでたんだが、あれは 果たして完結したのであろうか。この作家はシャープな絵・話を書く人。 なので好きでした。 すごく久しぶりに単行本を見たような気がするんだけど・・気のせいかしら。 今作は4つのお話が入ってます。ああ、いかにもこの作家だなぁ・・と思ったのは 「651のブルー」という話。映画みてえだ。寡作でも、こういう話を 書いてくれるんだからまさに量より質、だね。 (と、借りて読んだ私がえらそうに・・) 買って損なし。と思われる。最後の「温室舞踏会」も好き。百合もの・・。 こういうのさらっと書くから好きよ(笑)。 2002.05.24 |