読書日記 

 2002年11月

今月はちょっと出遅れたわね・・いかんいかん。



 「百鬼夜行抄」1〜9  今市子  朝日ソノラマ 各本体価格854円(ぐらい・・) 

 ごく普通の青年、律には妖怪・妖魔が見えてしまう。
 妖との出会いが紡ぎだす不思議絵巻〜・・というのがこのシリーズのキャッチフレーズ。

 霊感ばしばしの主人公、律君のまわりにはペット兼式神の尾白・尾黒(ぶ・・文鳥?)
 や同じく霊感少女のいとこ、司ちゃん、またおじいさんと契約して今も孫の律を
 守っている魔物・青嵐などの面々がそろい別の意味でにぎやかな毎日を
 過ごしている。ってこんな一文の説明では言い尽くしきれないほど、味のある
 脇キャラが多いのです!
 かといって、毎回ドタバタ騒ぎだけで物語が終わるのではないところが、この作品の
 おもしろいところで・・。さわやかに大団円〜ってな話だけではなく、後味の悪いものや
 悲しい結末で終わるものもあります。でもそれがなんともいえない感じで良くって、
 決して読後感が悪い、という印象にはならないんだよねえ・・。いや、面白い!
 小さいころ水木しげるの妖怪図鑑とか読むのが好きだった人にはおすすめです!
 ・・てそりゃわしのことや!

  実はこのシリーズ、2年ほど前に1巻を図書館で読んだことがあるのですが、
 その時はあまり面白いとは思わなかった。評判いいのは聞いてたんだけど、なんか、
 そのときは「可もなく不可もなし」くらいにしか思わなかったんです。それが、最近
 先輩に借りて読む機会があって(いや、BSマンガ夜話で取り上げられてたので
 気になって借りたのだ)・・一気に9巻まで読んだら、あれ!?お、面白いじゃないか!
 なんか巻を重ねるごとに面白くなっていってる・・!
 いろんなキャラがほんと丁寧にかかれてて、一話完結ものとしての読み応えも
 ばっちり〜。てか一冊読むの時間かかる・・。エピソードがてんこもりで。
 もう死んでるのにいつまでも存在感ばっちりなおじいちゃん・怜こと蝸牛が
 私は好き〜v どのお話も味わい深く、おすすめっすよ。
 希望としてはそろそろ律くんの恋愛話なんて読みたいけどね・・
 (それとも司ちゃんとくっついたりするんだろうか)
 
  あと特筆すべきは絵の美麗さ!な、なーんて美しい絵なんだ!!
 カラーなんて日本画のようだ。
 この方は、森川久美さん・ささやななえさん・山岸凉子さん・宮脇明子さんなどの
 アシスタントをされてたみたいなんですが、な、なるほど〜!とおもったのは
 ささやななえさん。
 なんとなくこのタッチ・・誰かのに似てる・・と思ってたらささやさんに似てるんだよ。
 あと宮脇さんも入ってる。目のへんとか。かといって似せてると言うのではなくて、
 今さんのは紛れもなく独自の絵だと思うのですが。(ささやさんといえば余談ですが、
 「生霊」←《「いきすだま」と読む。》は本当に怖い話でした・・あーこわ) 

 気になったので、他の作品も検索してみたんですが、うわ!こんなにいっぱい
 出してる人だったのか!ひょっとしてキャリア長い・・?
 書名を見ただけではちょっと分からないのですが、見たところ怪奇系ばかりでは
 ないみたい。ファンタジーものもあるのかな?
 けど、今私が凄い興味をひかれてるのが「文鳥様と私」!きっと本当に文鳥の話に
 違いない!ハムスターものも多い昨今だしね。絶対面白そうと私の勘が言っている。
 近いうちに読もうっとv

 そして最後に。今まで自信が持てなかったんだけど、作者の名前・・
 本当に・・・「いまいちこ」って読むんだね・・何でこんな名前にしたんだ・・?

 2002.11.8



 「本陣殺人事件」 角川文庫 横溝正史 ISBN 4-04-130408-3 本体価格629円

 さて、戦後の本格推理ものの先駆けにして代表作とも称される、非常に有名なこの
 作品。 今ごろ横溝マイブームが到来したので読んでみたのですが・・。
 (角川のこの文庫は、短編三集からなる一冊となっております。
 「本陣殺人事件」「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」)

 ★本陣殺人事件

  名作と名高く、また、金田一耕介最初の事件としても有名なこの作品ですが。
 ここで正直な感想を語りますと。
 ・・・・たしかに、リアルタイムで読んでいたらトリックその他にも驚かされたとおもうの
 ですが・・(実際初出当時にはその鮮烈さに絶賛されていますし)もう戦後も50年以上
 たった現在読むと、あまりにも、読み手がこれまでの推理小説で「トリックずれ」してしま
 っているという、そういう落とし穴があります。
 つまり既視感のため驚かされるところがないのです。
 (それは逆をいえば後出の作品が、すべからくこの時期の諸作品に影響を受けている
 ということの証明でもあるのですが、)
 「吃驚させてくれ〜」という観点のみから見るのでなければ、勿論非常に面白い
 作品であると、思います。
 特にイメージの鮮烈さ!横溝らしい小道具の数々・・山奥の旧家、全てが紅丹色で
 彩られた殺人現場、殺人当夜にかき鳴らされた琴の音、村をうろつく謎の三本指の男、
 名探偵の登場・・といったように。
 私がイメージとして横溝作品に求めるのは、こういった凝ったお膳立てや陰惨な雰囲
 気作りにあるので、その点においては全く期待を裏切らない作品でありました。
 成る程、名作と言って差し支えないでしょう。

 ★車井戸はなぜ軋る

  実は、表題作の「本陣」より、こちらのほうが私好みでありました・・。
 同じ父の血を受け継ぎながら、片や本家の跡取息子として蝶よ花よと育てられ、
 片や妾腹の出であるが故に苦難の道を歩まねばならない・・しかし、本家の血の特質
 をもっとも体現する「二重瞳孔」は妾腹の子の方にあった・・。この2人が戦争に召集
 され、本家の大助が復員してきた時、恐ろしい事が起こった・・!
 というのが筋で。つまり、入れ替わり劇が本筋になっていて、果たして帰ってきた跡取
 息子は本物なのだろうか・・?(このへん、別にネタバレではありませんのでご了承を)
 という疑惑で話は進んでいきます。進行が、本家の病弱な妹が療養中の次兄に当てた
 手紙と、新聞記事によって構成されていくのが面白いです。
 金田一さんは最後にちらとしか出てこないのですが(直接関係はない)、
 それでも面白い、と断言できる作品です。いやぁーこれぞ横溝!

 ★黒猫亭事件

  「顔のない死体」をテーマにした作品。なかなか凝っていて、作者自身も
 「初めて金田一探偵という人物に愛着を持てた、またそういう風に書いていけるよう
 になった記念すべき作品」と言っているように、相当お気に入りの一品であった
 ようです。成程、金田一さんの私生活での交友関係や、ユーモラスな一面が強調
 されている演説場面、命を狙われる活劇場面など、ファンサービスとも言えるような
 一作で、とても面白く読めました。〆もなかなか茶目っ気があるというか・・
 楽しんで書いたはるなあ、という感じで良いです。
 横溝、面白いぞー!古くてもやはり面白ものは面白いようです。

  しかし私も2002年の書評にこれをのせるか・・という感じですね(苦笑)
 ですがおそらくこの横溝シリーズ、当分、続きます・・・。ご容赦。

 2002.11.17



 「体験のあと」(原題AFTER THE HOLE ) ガイ・バート/矢野浩三郎訳   集英社  
 ISBN 4-08-773265-7 本体価格1,900円

  卒業を控えた高校生5人の男女が、校舎の片隅にあるうち捨てられた地下室に、
 3日間食料を持ち込んで閉じこもろうという計画を実行した。発案者は学園の
 カリスマ、マーティン。彼は「これは人生の真実を知る実験だ」という。伝説となりうる
 かもしれないゲームに参加することになって有頂天の5人。期限は3日間、それが
 終わったらカギを開けにくると言い残してマーティンは去り、5人はパーティ気分を
 味わうのだが。
 ———3日間後、来る筈のマーティンはこなかった。
 カギは開けられることがなかったのだ。
 食料もつき、水も止められた空間—HOLE—から果たして5人は抜け出せるのか・・

  というのが大体の筋。これだとたいていのパニック小説だと思うでしょう?
 私も12章で終わった時、「え!?これで終わり!?あ・・あっけなさすぎる!」
 と思ったのですが、それは・・むにゃむにゃ・・えーい以下ネタバレにて!

 (以下ネタバレ)
 実際にはその後に続いたエピローグでどっかーんとひっくり返されましたよ!
 おおおお・・そうかいそうだったのかい!つまりそこまでの3人称+自伝風文章+
 録音テープによる他人の語り、は殆どが(一部事実)主人公の作った架空の話だと!
 主筋の語りの中ではホールにいた5人全員が生還したことになっているが、
 実際にはリズを除いた他の4人は全員死亡している、という。
 しかも録音テープの語り部=リサは実在せず、リズのもう一人の人格であるというし、
 マーティンが実在した証拠もないという。(もっともこの人物に該当する人間はいるよう
 だが)最後のエピローグは、学者によって語られる彼女の手記の分析によって
 構成されており、しかしそこで全ての謎が明らかにされるているわけではないところに、
 この小説の面白さがあると思う。いくらでも読み手によって想像できるのだ。
 そういう書き方をしてるところがまた怖いんだけど。
 ホールの中で起きた出来事は今ではリズしか知らないという・・。
 あーこわ!


  いやあーとにかく吃驚しました!久々にコレ系では面白かったですよ!
 またこれを書いた作者が当時18歳だったって言うのもすごいけど。
 これは2作目「SOPHIE」もよまんといかん!しかし訳書でてるんだろうか。
 さー検索するかな・・。

 完徹読みにおすすめです。がーっと一気に読んでくれい!
 ああ満足v

 2002.11.24



 「三つ首塔」 横溝正史 角川文庫 ISBN 4-04-130406-7 本体価格552円  

  横溝2冊目〜♪
 令嬢・宮本音禰のもとに降って湧いた100億円の遺産相続話。しかし、相続には
 見知らぬ男性と結婚せねばならないという条件が課されていた。
 とまどう音禰の周辺に現れるあやしげな佐竹一族の者たち・・遺産相続争いの火蓋が
 切って落とされる中起こった連続殺人事件!
 音禰に迫る愛欲の罠と遺産を狙う周囲の魔の手!果たして結末は・・
 そして謎の「三つ首塔」とは!?

  なーんて煽ってみましたあらすじ紹介。
 いやー・・先生、これは相当のって書いてたのね・・(笑)
 楽しそうだわ。
 感想としては、純粋な推理ものと言っていいのかなんといおうか・・
 「詰め込んだのね」って感じが。
 もう愛欲ドラマ(←この言い回し・・汗)を書きたかったのね!いい意味で俗っぽい話を
 書きたかったのね!という印象。だって本筋の解決編、割とあっさりしてるんだもん・・
 (ちょっと反転)しかも犯人君かい動機それかい!っていう。
 最初は意味ありげだった「三つ首塔」も実はあんまり大層なものではなかったという・・。
 しかも法然さんと史郎ちゃんのくだりはどうでもいいぞ!(笑)

 話としては面白かったですよ。ラストとか好き。主人公2人も大団円で〜♪
 にしても金田一さんの影薄い!(笑)

 いやでも・・やはりこの物語、特筆すべきは・・おとねちゃんの全身タイツでしょう!
 もじもじ君しか思い浮かばないよー!(爆笑)んなもん着せんな!変態め・・。
 しかもそれで外出するなよ・・。面白い令嬢だ。
 んでもって初めてお話の中の女の人が「アレー。堪忍してえ」って言うの読んだよ(笑)
 この古さもまた格別じゃのう・・ほろり。
 (あと、カロリン笠原って芸名はどうかと思う・・)

  さー次は「悪魔の手毬歌」だ!表紙怖い!
 さくっといきまっせ〜。
 (余談ですが、私が今読んでる角川文庫の横溝は、今の新装版ではなく、
 昔の杉本一文氏がカバーイラスト書いてるやつの方です。コワいぞーカバーが・・)

 2002.11.24



 「よからぬ話」 TONO×うぐいすみつる 朝日ソノラマ ISBN 4-257-90308-2  
 本体価格670円

  「けしからぬ話」というエッセイコミックを以前友人から借りまして。
 H系の体験話みたいなものでしたが。(キャッチが「乳・尻・満載〜v」だった・・)
 コレがかなり面白かったので、(子宮ガン検診の話は本当にためになりました・・。
 怖いよ〜) 本書を購入してみました。なんか最近朝日ソノラマづいてますな・・。

  で、「けしからぬ話」とはうってかわって、本書は「ほんとにあった怖い話」上で
 連載されていた恐怖体験談です。うーん・・・・怖い。
 絵柄はものすごくあっさりしてるのに、なんか怖い。
 いや、逆にこの淡々とした感じで語られるのが怖いのか。
 作者は姉妹で書いてらっしゃるみたいですね。お姉さんのTONOさん
 (このかた、「との」って読みでよろしいのかしら・・とまた迷ってしまったわ。
 今市子といい、なんでみんなPN変わってるんだろう?)の方がマンガとしては面白い。
 そしてこのひとの「通り魔」というお話は本当に怖かった。全身鳥肌立ったもん。
 
 いやー、しかし私はほんとこういう体験談形式の恐怖ものって大好きだわ☆
 コレ、2巻まで出てるみたいなので探してみようっと。
 涼を求めてる方にはおすすめ v って今、冬やっちゅーの。
 しかし朝日ソノラマ刊行の恐怖漫画雑誌、「百鬼夜行抄」や諸星大二郎の連載、
 高橋葉介(!)の新作が載ってるのね。おお・・豪華だ・・!
 

 2002.11.26
 

 「ひと呼んでミツコ」 姫野カオルコ 集英社文庫 ISBN 4-08-747354-6  
 本体価格571円 
 
 公衆道徳を愛する女子大生・ミツコ。その盲腸の傷跡が疼くとき、
 不埒な奴らに正義の超能力鉄槌が下る—— 。ってどんな話やねん!(笑)
 
 公衆道徳を守らぬむかつく奴らに正義の裁きを下すミツコは、
 もうめちゃめちゃかっこいい!(笑)
 そんでもってこの小説は・・ものすごく笑えるぞ!なんつーか・・
 読んでる最中ふと思ったのだが筒井の初期の作品に似たものがある。
 ドタバタコメディ系ね。
 誰でも普段「え?」って思ってるようなことを、すごい力技で(・・・笑)めった切りに
 していく様は読んでてすげーすっきりする!

  もうねー、「わかるよそれぇ!」って頷きまくるようなシュチュエーションがたくさん・・。
 満員電車なのに坐ってるとこの横に自分の荷物置く奴!
 声がでかければ元気で健全な子供だと思い込む教師!
 親しくもないのに子供の写真のみの年賀状送ってくる奴!(子供心に不思議だった・・)
 おーいるよいるよそんな奴!
 そして役所の人間は何であんなタメ口なんじゃい!とかね。
 (処理もっと融通きかせんかーい!とか)
 そういうのを、非常に良質なコメディにして一つの作品に仕上げるとは・・あっぱれ。
 てかほんと面白いよこの本!これは、とびこみで講談社の営業に持込して、
 即単行本化が決定したらしいのだが、成程それも当然でしょ!と思わせるような
 面白さです。
 特に年賀状のくだりとか、一本目の「西だわ」(これ爆笑)のへんとか、さいこー。
 語彙にいちいち注釈がついてて、それもおもろい・・「入江たかこ」説明してるし(笑)

 これがこんな初期に出てるのは、注目度って意味で勿体無いかもね・・。
 この再度の文庫化をきっかけに、みんなもっとこれ読んで下さい!ってかんじ。
 本体価格571円でこの面白さを味わえるとはなんてお得な・・。
 まじで面白い!と声を大にして最後にもう一度おすすめしておこう!

  ああ。高2のときに姫野作品を初読してから○年たって・・なんでもっと早くにたくさん
 読んでおかなかったんだ!勿体無いことをした。
 ちょっと、もっとさくさくよまなあかんのんちゃう!>俺。
 今から読破に向けて頑張るぞー!
 オールタイムでお気に入りの作家になろうとしてるわ・・そんな予感。

 2002.11.29


 
 「THE WORLD」 1〜2  獣木野生(伸たまき改め) 徳間書店   
 各本体価格533円 


  「パームシリーズ」がなが—いお休み期間(このへんの経緯は著者サイトに
 UPされている。最終話まで10年か・・。おおう)に入ってるので、
 当分単行本が出ない・・と思うと勿体無くてなかなか読めなかった新シリーズ
 (これは7〜9年でおわる予定らしい)。
 最新刊刊行にあわせてとうとう読んじゃいました!

  登場人物全部パームの人間じゃん!(笑)ホワイト・ワイルドはジェームズだしね・・。
 押川雲太郎の作品のようだ・・。いやでもそんなん全然OK!オールオッケーざますよ。

  ホワイト・ワイルド&ブラック・ワイルドという2人の神を中心に、
 様々な物語が展開される。著者の目に映り頭に住む「世界」の物語だ。
 この新シリーズもそうなのだが、本当にこの人の描き出す物語世界は、
 「もしかして現実にこの登場人物達は存在するかも・・」とまじで思わせてくれそうな
 ハンパじゃないリアリズムをもっている。
 (パームシリーズの登場人物もそうだが、彼女の中では間違いなく登場人物たちは
 一緒に人生を過ごしてきた友人として存在しているのだろう。
 決してあぶない意味じゃなく。作家は多かれ少なかれ自分が創造した作中人物を、
 心の中に持ちつづけるものだと思われるから。
 しかしこの作家の場合はそれがハンパじゃない。
 なんてったってパームの生涯スケジュールなんてものもあるもんね。
 本当にこの作品世界は別格です。)

  1の「コーの白」。まるでパームの劇中劇のようだわ・・。カーターも出てるしね!
 しかしやはりこの重厚さ。読み手冥利に尽きるというものです。
 新シリーズの巻頭にふさわしい物語でした。満足。
  2の「ルビーブラック」「花の贈りもの」。表題作も勿論いいのですが、なんと言っても
 「花の贈りもの」でしょう。なんて美しい話なんだ。言い表す言葉が出てこない。
 もう・・・素晴らしすぎる。脱帽。心に染み入るような物語だ。
 無償の愛により人間になって、最後にはその愛によってまた本来の姿に戻った
 「花」の話。
 私の推薦の言葉など邪魔になるだけなので、とにかく読んでくれとしか
 言いようがないです。

 この作家は、絵柄にかなり癖があるので万人向けではないかもしれませんが、
 本読みなら是非触れておくべき作品群である、と言い切れますね。
 「パーム」など最早哲学の域に達してますから。
 マイナーではありますが恐るべき才能の作家です。
 
 追記:
 んー・・しかしこの作品の掲載誌(・・徳間書店の漫画雑誌なのですが・・)では、
 この作品はかなり浮いている・・。これ見たさに一回立ち読みしたことがありますが、
 こ、これは買えん・・と思い断念。なぜあの雑誌でやってるんだろう・・?
 不思議だ。あまりにもういてる(泣)
 

 2002.11.30
 


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