シリーズ第3巻、幻の作品がとうとう文庫化に! これで戸松氏が以前に書いていた作品3冊が復刊されたことになる。この作品の後17年の時を経て「剣と薔薇の夏」が今年出版されたというわけである。そんな記念碑的作品。
中町信という作家の名前は本屋で見かけたことは何度もある。しかし今まで手にとって読んだのは1冊だけのような気がする。その作品のことはもはや憶えていない。そんななか、創元推理文庫から処女作である「模倣の殺意」が出版された。これは中町信という作家を知る良い機会であろう。読むのが楽しみである。
ヒュー・ウォルポールという作家をご存知であろうか。サスペンス・スリラーが描かれた有名な短編「銀の仮面」を書いた作家である。その作家の長編がここに披露されることとあいなった。短編しか読んだことのない作家なので、こちらも楽しみな一冊。これを機にウォルポールの作品が続々と訳されるかもしれない。
おっ、第50回江戸川乱歩賞受賞作「カタコンベ」を発見。確か最年少受賞者とかで少し話題になったような・・・・・・でもスルーでいいや。評判がよかったら買うことにしよう。文庫落ちを待っててもいいかな。
本日は光文社文庫と講談社文庫の発売日。いろいろと出てはいたのだが、購入したのはこれだけ。
「ロボットの時代」 アイザック・アシモフ(ハヤカワ文庫)
「コーヒー党奇談」 阿刀田高(講談社文庫)
「江戸川乱歩全集 第2巻 パノラマ島奇譚」 (光文社文庫)
アシモフの本は昨日購入した「われはロボット」と対の本。昨日買い落としていたので本日購入。
阿刀田氏の本はあまり読んでいないのだが、この前創元推理文庫から出た「Aサイズ殺人事件」が面白かったので買ってみた。短編集という事でおてごろに読めそうだ。
江戸川乱歩全集はとうとう「パノラマ島奇譚」が出た。これは読み返してみたかった本である。他には「闇に蠢く」「湖畔亭事件」「空気男」「一寸法師」が掲載されている。なかなか豪華な内容なのでは!
それと、来月の講談社文庫と光文社文庫の新刊をいくつか紹介。
講談社文庫からは、 建築探偵シリーズ「美貌の帳」篠田真由美。「ヴァンパイヤー戦争3」笠井潔。「倒錯の帰結」折原一。「百鬼夜行 陰」京極夏彦。「江戸川乱歩賞全集17」
光文社文庫からは、「火の神の熱い夏」柄刀一(書き下ろし)。「嘘 猫」浅暮三文(書き下ろし)。「アイルランドの薔薇」石持浅海。「江戸川乱歩全集 第19巻 十字路」。
2004年8月9日 本日はハヤカワ文庫から
本日の購入本
「冷たい校舎の時は止まる 下」 辻村深月(講談社ノベルス)
「復活の地 Ⅱ」 小川一水(ハヤカワ文庫)
「われはロボット」 アイザック・アシモフ(ハヤカワ文庫)
3ヶ月にわたっての刊行となった「冷たい校舎」もこれで完結。先週買い逃していたので、本日購入。これで心置きなく読むことができる。というわけで、本日から上巻に取り掛かり始めた。ゆっくりと読んでいこうと思う。
早くも「復活の地」の第2巻が刊行された。本書は全三巻の予定。といいつつも、全然取り掛かる予定さえも見えない。買っているだけー。とはいえ、今年中には読みたいなぁ。
そして名作「われはロボット」が映画化されるにあたり、決定版として刊行された。実はこの名作を読んでいなかったりする。「鋼鉄都市」とかは読んでいるのだが。アシモフもコンプリートしたいなぁとなどと考えてみる。いや、考えただけである。
その他、買わなかったけど出版されてた新刊
「好き好き大好き超愛してる。」舞城王太郎(講談社)
「とくまでやる」清涼院流水(徳間デュアル文庫)
明日は光文社文庫あたりが出ているかな。
2004年8月6日 殊能氏新作
本日の購入本
「キマイラの新しい城」 殊能将之(講談社ノベルス)
「出口のない海」 横山秀夫(講談社)
「病葉流れて」 白川道(幻冬舎文庫)
「デイブレイク」 香納諒一(幻冬社文庫)
ついに殊能氏の新作が出た。講談社ノベルスからはしばらくぶりではないだろうか。本を出すたびに、いろいろな驚きを感じさせてくれる殊能氏の作品ゆえに、かける期待はどうしても大きくなってしまう。今回はどんな事件を見せてくれるやら。750年前の事件を石動が解くそうなのだが・・・・・・
またまた登場、横山氏の新作。今回の作品は戦時中の特攻兵器を題材にしたものらしい。これも期待大。
ようやく文庫化されたのは白川氏の作品「病葉流れて」。6年前に小学館から出た本が、幻冬舎から文庫化された。単行本で出たときは読み逃していたので、待ちに待った一冊である。ちなみに、本書は今年、続編が出版されている。
そして、これも文庫化を待っていた香納氏の作品「デイブレイク」。これは幻冬舎から出た本にしては文庫化が遅かった本である。去年文庫化された「幻の女」同様、読みたかった作品なので、これもじっくりと読んでみたい。
2004年8月4日 昨日の訂正と短編ベスト
昨日購入した本で日向まさみち氏の本を「本格推理」と書いてしまったが、「本格推理委員会」の間違い。さりげなく訂正をいれる。
そしてミステリ系HP<政宗九の視点>で、
2004インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベストがUPされた。
私も投票したのだが、今回の結果はなかなか面白い。ざっと投票者のコメントを読むといろいろな考え方や感想があるものだと感心させられる。
ここで投票の結果、上位にあげられた2作品に注目してみる。「イエローロード」と「Y駅発深夜バス」。私はこの2つの作品「本格ミステリ04」で読む前にすでに読んでいた。再読により、大きく評価が変ったのがこの2冊である。「Y駅」のほうは再読により評価が落ちてしまった。それに比べて「イエロー」のほうは評価がかなりあがった。「Y駅」のほうはわかり易さの面で荒が見えたことが原因で、「イエロー」のほうは再読したことにより細部をよく見渡すことができたという結果である。
そんな具合に本格ミステリというのは再読すれば、また結果が変るものも多々あると思う。今回、いろいろな結果や各短編のそれぞれの見方などを参考にし、もう一回「本格ミステリ04」を読めば面白いかもしれないと考える。それならば、せっかくだから「01」から読み直そうかななどと、まったく実現的ではないことなども考えてみたり。
何はともあれ、本当に良い企画であると思う。もし来年もあるならば、「05」にてぜひとも参加し続けたいものである。
2004年8月3日 文春文庫 他いろいろ
本日の購入本
「蜻蛉始末」 北森鴻(文春文庫)
「ザ・スタンド V」 スティーブン・キング(文春文庫)
「本格推理委員会」 日向まさみち(産業編集センター)
「現代殺人百科」 コリン・ウィルソン(青土社)
単行本で落としていた北森氏の文庫化作品「蜻蛉始末」。幕末を描いたミステリーのようである。これは楽しみだ。
文庫版「ザ・スタンド」も5冊をもって、ようやく最終巻。ためにためてしまったこの本であるがいつかは読みたいと思っている。今年中には・・・・・・無理かな。それよりも「IT」を先にどうにかするべきか。
「本格推理委員会」なんているタイトルを付けられたからには、挑戦にのらないわけにはいくまい。なんでも“第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作だそうだ。・・・・・・よくわからない。とにもかくにも青春ミステリーらしい。
コリン・ウィルソンの「現代殺人百科」。まぁ、これは資料として購入。特に海外の作品などを読んでいると、現実の事件などと比較される場合がよくあるので。これを買うとき、店員に変な目で見られないかなぁ、などといらない心配をしてしまった。
2004年8月2日 ホーガン(ハルクではない)
本日の購入本は
「揺籃の星」 ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫 上下)
こんなの買ってみた。ホーガンの作品といえば「星を継ぐもの」くらいしか読んだことがないのだが・・・・・・。ただ、帯に三部作の開幕とか書いてあったので乗せられて買ってしまった。積読決定。SF本はたまってるからなぁ。
本屋をぶらりと見てみたところ、8月最初の新刊は鯨統一郎氏の「喜劇ひく悲奇劇」(ハルキノベルス)。回文ミステリーらしい。とはいえ、これはスルー。
そういえば、7月中に発売するはずだった舞城氏の新作が8月にずれこむようである。もし直木賞とっていたなら7月中に出たことであろう。