一言、二言
2003年11月29日 ようやくカーシュ
まず最初にこんなのをUPしてみました。
勝手に新企画 くだらなくてすみません。
今日の発見本は出版が延びに延びていた「接近」古処誠二(新潮社)。ようやく目にすることができた。いままで古処氏の本は全て買っていたのだけど、戦争物はもういいかなという感じ。できればミステリーの世界に戻ってきてもらいたいのだが・・・。しばらくは見送り。
というわけで購入本
「黒衣のダリア」 マックス・アラン・コリンズ 文春文庫
「黒の貴婦人」 西澤保彦 幻冬舎
「廃墟の歌声」 ジェラルド・カーシュ 晶文社
「黒衣のダリア」は9月に出た本で購入するか迷っていたもの。エルロイの「ブラックダリア」は読んだものの、もうほとんど覚えていないので、“ブラックダリア事件”を詳しくおさらいするにはいいかなと思っての購入。買ってから気づいたのだが、文庫で550ページくらいなのに値段は1,048円。ちょっと高いぞ。
西澤氏の新刊はマークしてなかったのだが、ネットで情報を得て、そして忘れていた本。今日、本屋で発見できてよかった。タックシリーズの短編集。これはすぐにでも読もうかな。
そしてようやく手にとることができたカーシュの新刊。本当に出ていたんですね。というかここの地域はやはり本屋に並ぶのが少し遅いのか!?
角川からの乙一、京極の新刊は見つからなかったので週明けだろう。人気作家の2作であるから買い逃すことはあるまい。ということで11月もこれで終わりか・・・
2003年11月28日 乙一の!
今日、ようやく乙一氏の新作「くつしたをかくせ!」光文社を発見。しかし、これは絵本であった。なるほど、なかなか見つからなかったわけだ。まぁ、これは見送りということで。
それとは別に、本屋では「このミス」のランキングを張り出し、年末の売上体勢に入っていた。その本屋には国内版しか張っていなかったのだが・・・なるほど今年はこんな結果か。伊坂氏のブレイクの年ですな。
といったところで購入本
「無法地帯」 大倉崇裕 双葉社
「流れ星と遊んだころ」 連城三紀彦 双葉社
「怪盗ニックの事件簿」 エドワード・D・ホック ハヤカワ文庫
「オーデュボンの祈り」 伊坂幸太郎
ようやく見つけた「無法地帯」。マイナーな香り漂うところがなんともいえない。この著者大倉氏もひょっとするとそろそろブレイクするかも。
連城氏の作品は某サイトで薦めていたので探していた本。すると今日、「このミス」ランキングによって書店に平積みされていたので購入。今年中に読めるかな?
怪盗ニックは今年復刊三冊目。お手軽に読める本。
「オーデュボン」は伊坂氏の処女作がようやく文庫化。これも早く読みたい。
とりあえず、今日はこんなところ。やはりまだカーシュが見つからない。明日にでもまた散策にいくか。そろそろ角川から京極氏や乙一氏の新刊もでるのではないかな。
2003年11月26日 買えた本と買えなかった本
本日の購入本
「レインレイン・ボウ」 加納朋子 集英社
「夜更けのエントロピー」 ダン・シモンズ 河出書房新社<奇想コレクション>
まずは加納氏の新作。帯には「7つの物語が交錯する、爽やかな青春群像」と書いてあるがミステリーではないのだろうか。まぁ、加納氏の作品であるからミステリーではなくとも楽しませてくれることに間違いはないだろう。手軽に読めそうな小説である。
SFを読み始めて、まだ日が浅いのでダン・シモンズといえば「ハイペリオン」を読んだきりだ。<奇想コレクション>というシリーズが始まったようなので、これを機にシモンズの短編を読んでみるのも悪くないだろう。あと付け加えるならば、この本はなんといっても表紙がいい! これを見たら内容がわからなくとも手にとってしまいそうな装丁である。本棚に並べるのが楽しみだ。ちなみにシリーズの次の作品は「不思議のひとふれ」 シオドア・スタージョン 12月発売予定。
と、これらが入手した本なのだが今月は買おうと思っていて、いまだ手に入らない本が多々ある。まずは晶文社ミステリの「廃墟の歌声」ジェラルド・カーシュ著。とあるサイトでは発売したということになっているのだが、他のサイトでは12月に延びたと書かれている。実のところはどうなのだろう。
光文社「くつしたをかくせ!」乙一著。乙一氏の作品ならば店頭に並ぶと思うので、よもや見過ごしたということはないだろう。発売日が延びたのだろうか。今月は角川からも新刊が出るようなのだがそちらは大丈夫だろうか。
新潮社「接近」古処誠二著。こちらは3ヶ月くらい前から出版日が延びている。いつになったら出るのだろうか? 今月もでないのか?
双葉社「無法地帯」大倉崇裕著。こちらの先月から延びたもよう。案外、発売されていても見逃しそうである。大倉氏のHPでも見て確認してみるか。
以上、未確認本情報。
2003年11月24日 IN・POCKET
先日購入した「IN・POCKET」の“2003年文庫翻訳ミステリー・ベスト10”をパラパラっとめくってみた。といってもこの部分だけが見たいがために買ったのだが。
総合ベスト10の本に関してはだいたい抑えてある本ばかりであった。順番に関しては、「へぇーっ」という感じ。「捕虜収容所の死」って人気あるんだなぁ。確かにいたるところで評判はよかったような気がした。自分で読んでみた感想としては、それほどのインパクトは感じなかったのだが。
と思って細かく見てみると面白いところに気づく。読者が選んだベスト10に「捕虜収容所の死」は入っていないのだが、「作家が選んだベスト10」と「評論家・翻訳家が選んだベスト10」では高い順位に位置している。結局のところ玄人好みというところなのだろうか・・・
まだ他のベスト10が出揃ったわけではないので今年の総評は早すぎるかもしれないが、「IN・POCKET」でランクインされている文庫のものを見た限りでは、あまり新しい作家というのは見受けられない(新進の作家というとサラ・ウォーターズくらいか)。あとはランキングなどではよく名前を聞く有名作家ばかりが並んでいるといった状況のようだ。あとは単行本で面白いものがなければ、今年はどんぐりの背比べ状態になって、各ランキングごとで異なる結果がでることになるかもしれない。
さてさて、他のものがどのような結果になるかが楽しみである。
2003年11月22日 今日の収獲
今日は乙一氏の新刊などが出ているのではないかと散策に出かけたが、予定していたものは見つけられず、予想外のものや買い落としていたものなどを見つけて購入。
「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郎 東京創元社
「アノニマス」 野崎六助 原書房
「七つの丘のある街」 トマス・H・クック 原書房
伊坂氏の第5長編にあたる新刊は東京創元社の新シリーズ「ミステリ・フロンティア」第一回配本のもの。今年すでに2作を出版しているが、それを読んだ限りでは新作がどのような内容になるのかはさっぱり想像ができない。これは読むのが楽しみな一冊である。ぜひとも今年中に読んでおきたい。
ちなみにミステリ・フロンティア第二回配本は「ヘビイチゴ・サナトリウム」 ほしおさなえ著とのこと。
「アノニマス」は先月出版されていたのだが、出ていることを知らなくて、探し始めたときにはもう本屋に置いていない状態だった。今日本屋をいろいろとまわって、ようやく購入。ミステリー・リーグの作品は落とせない(何冊か読んでないけど)。
クック氏の新刊はノンフィクションとのこと。これは発売されることを知らず、本屋にて発見。クック氏の作品も抑えているので、ノンフィクションといえども落とせない。抑えてあっても、結構読んでいない本があるのはご愛嬌。
また、それとは別にこれも遅ればせながら講談社文庫「IN・POCKET」を購入。毎回買っているわけではないのだが、今月号は「2003年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」が載っていたので購入。パラパラとめくってみると納得したり、不満だったり。それでもこういったランキングは大好きである。
あと「IN・POCKET」に綾辻行人氏の「暗黒館の殺人」第41回が掲載されている。結局今年もでなかったか・・・。そういえば法月氏の新刊はどうなっているんだろうと思いながら今年もあとわずか。
2003年11月21日 買っちまった
買っちゃった・・・
でもしょうがないよね
「平林初之輔探偵小説選Ⅱ」 論創社
2600円だよ、税抜きで
でもしょうがないよ、Ⅰを買ったんだからⅡも買わなきゃ
だからといってⅠを読んだわけでもないのにね
でも今買わないと
論創社の本なんて、これが買うの初めてだし
あんまり見ないから、後から買おうとしても手に入らないかもしれないし
やっぱり買うなら今だよ
でもこの“論創ミステリ叢書”のシリーズまだまだ続くみたいだよ
お金もいっぱいかかりそうだよ
といっても、やっぱり今買わなけりゃ二度と手に入らないかもしれないし
印刷数も少ないだろうから、すぐに絶版するような気がするし
それにね、いくらシリーズがまだまだ続きそうだからといって
本当に全部出るとはかぎらないしね
(オイオイ)
2003年11月20日 昨日に付け加えて
昨日、最近のカッパ・ノベルスは本格ミステリに力を入れていると書いた。その後に新刊の帯の裏をみると光文社から発行されている雑誌「GIALLO」の広告が付いているのを見つける。よくよく考えたら“最近”などではなく、この「GIALLO」という雑誌を出したときすでに本格ミステリに力を入れていたということになるのだろう。そしてそこで掲載されていたものが、現在続々と登場しているというわけだ。なるほどと、一人納得をしてしまった。
昨日ようやく「魔女はささやく」 ロバート・R・マキャモン 文藝春秋(上下) を読了。
今年中に読みたい本の一つであったので、読み終わってほっと一安心(結構時間がかかった)。ミステリーというよりもドラマとして物語を楽しむことのできる本である。
他にも「殺人の門」 東野圭吾、「雪月夜」 馳星周 などといったところを読み終わったのだが、それにしても腹の底にたまるような陰鬱な本ばかり読んでいるなぁ。
しかも今読んでいるのが「暗黒大陸の悪霊」 マイケル・スレイド
2003年11月19日 カッパ・ノベルスをいくつか
「白い兎が逃げる」 有栖川有栖
「家守(やもり)」 歌野晶午
「アルスラーン戦記7・8」 田中芳樹
以上、すべてカッパ・ノベルスより。
有栖川氏は相変らず書いているなぁ、と感嘆。火村英夫シリーズ短編集。
そういえば有栖川氏、光文社初!?
新本格の書き手の歌野氏は近年がんばっている作家の一人。最近の本には、はずれがないので読むのが楽しみだ。今回の作品は短編集。短編集は「放浪探偵と七つの殺人」以来の4年ぶり!
最近のカッパ・ノベルスのラインナップを見ると、本格ミステリに力を入れ始めたのかなという感じがする。講談社ノベルスのほうは、最近はエンターテイメント色が強くなっているように思えるので、なおさらそう感じられる。本格ミステリファンにとっては嬉しいことである。どんどん有望新人なども発掘していってもらいたい。
アルスラーンは角川文庫で買っていたのだが、新刊がカッパ・ノベルスから出るというので買いなおしている。2004年に新刊が出るとの事だが信じてよいのだろうかと、少し不安。さらにその新刊以後のことを考えると、とても不安。
おーーい、早く新刊出してくれーー!!
もう、何年前から読んでいるんだか・・・
と、今月のカッパ・ノベルスのラインナップも豪華なもので、どれから読もうか迷ってしまう。と思ったら、先月出た「ラミア虐殺」がまだ手付かずだった。さて、どうしたものか・・・
2003年11月12日 光文社文庫の日
「別冊宝石 傑作選 甦る推理雑誌⑨」 ミステリー文学資料館編
「魔海風雲録 都筑道夫コレクション<時代篇>」
「氷のなかの処女 修道士カドフェルシリーズ⑥」 エリス・ピーターズ
「幻影城 江戸川乱歩全集 第26巻」
以上、光文社文庫から4点。
もう1冊、「カレーライスは知っていた」 愛川晶著
こちらは「根津愛代理探偵事務所」という題で原書房から出版されていたもの。単行本ですでに買っていたので見送ったのだが、よく見ると「納豆殺人事件」を加えた完全版ということだ。「納豆殺人事件」もどこかで読んだような気がしたのだが・・・
いま少し、購入しようかどうしようか揺れ動いている。
買っちゃうかも
2003年11月9日 いぢったので・・・
2003年11月8日 おっと、もう講談社ノベルスが
本日の購入本
「影踏み」 横山秀夫 祥伝社
「四季 夏」 森博嗣 講談社ノベルス
「きみとぼくの壊れた世界」 西尾維新 講談社ノベルス
「死霊洞の研究」 田中啓文 講談社ノベルス
「麿の酩酊事件簿 月に酔」 高田崇史 講談社ノベルス
講談社ノベルスは10日発売だったと思っていたので、今日置いてあったのを見て驚いた。もちろん予定の本をそく購入。
「四季 夏」は「春」に続いての続編。西尾氏の作品はノンシリーズもののよう。田中氏の作品は学園伝奇シリーズもの2作目。高田氏の作品も酩酊事件簿シリーズ2作目。どれから読んだらいいのか困ってしまうラインナップである。
そして横山氏の新作。もう今年何作目であろうか。本当は文庫待ちしてもいいのだが、前作の「クライマーズ・ハイ」があまりにもおもしろかったので、つい今回もハードカバーを買ってしまった。これも今年中には読みたい本である。
2003年11月7日 本日は文春文庫を
「黄金色の祈り」 西澤保彦 文春文庫
「螺旋階段のアリス」 加納朋子 文春文庫
「前日島(上下)」 ウンベルト・エーコ 文春文庫
以上の文春文庫3点4冊を購入。
「黄金色の祈り」は首を長くして文庫待ちしていた本。たしか以前に文庫化される予定だったのが延びたはず。ようやく購入。さっそく読みたい本である。
「螺旋階段のアリス」はシリーズ作となっていて、本格ミステリ・マスターズから続編の「虹の家のアリス」が出ている。実は私は「虹の家」のほうを先に読んでしまった。よって、これも待ちに待った文庫化である。
そしてウンベルト・エーコの作品。エーコの作品は家に何冊かある。
名作「薔薇の名前」(買ったけど読んでない)
そして文春文庫から出ている「フーコーの振子」(途中まで読んで挫折)
・・・・・・惨敗である。というわけで、買って間もなく積読リストに名前をあげた「前日島」。
さて、どうしたものやら。
(読めよ!! ←と自分で突っ込んでおいて今日が終わる)
2003年11月6日 ジョン・ペラムシリーズ
去年の12月から3ヶ月連続で出版された、ウイリアム・ジェフリーズ名義・ジェフリー・ディーヴァー著の3作品(いずれも早川文庫)
「シャロウ・グレイブズ」(死を誘うロケ地:改題)
「ブラディ・リバー・ブルース」
「ヘルズ・キッチン」
を読了。これらは映画ロケーション・スカウトであるジョー・ペラムのシリーズとなっている。シリーズといっても一応、この3作品で打ち止めにしたようである。
これらのうち、「シャロウ・グレイブズ」だけは、すでに日本でも「死を誘うロケ地」(早川文庫)として出版されていた。そして現在のジェフリー・ディーヴァーの日本での人気によって、訳されていなかったものを含めて3作品がいっぺんに出版されたようである。しかし、なぜか出版された順番が外国での発表とは逆であった。なんでそのようにしたのだろうと不思議に思っていたのだが、読んでみると3作品のうち、別にどれから読んでも問題ないということがわかる。シリーズを通して登場するのが主人公のみであり、ストーリー的にも別につながっていない。結局のところ問題ないから出版順はどうでもいいということだったのであろうか。
感想はどうかというと、現在のディーヴァーの作品と比べると地味に感じられる。しかし、それなりの水準に達している作品とはいえるだろう。詳しい感想は後日UPする予定。
とりあえず、この3作品を読むことは今年の目標のひとつであったので一安心といったところだ。
(まだまだ残している目標はたくさんあるのだが・・・)
2003年11月1日 ミステリーランド
ミステリーランドの第二回配本が登場。
「虹果て村の秘密」 有栖川有栖
「魔女の死んだ家」 篠田真由美
「ぼくと未来屋の夏」 はやみねかおる
というランナップで今回も三冊が出版された。
このミステリーランドはそれぞれの作家がどのようにこのシリーズの主旨をとらえ、どのような作風で書くのかが楽しみである。前回の3作品はある種の“あく”の強さが見受けられたりもしたのだが、今回はどうであろう。表紙だけパッと見た限りでは、前回に比べればライト系であるように感じられる。
実際どのようになっているかは、これから読んで確かめてみようと思う。