続・垂里冴子のお見合いと推理


「湯煙のごとき事件」 (小説すばる 1998年3月号 「湯煙のごとく」改題)
 垂理京一が大学受験に落ち浪人することになった。気づかった家族は彼の気分転換のためと、二人の姉、冴子と空美と一緒に温泉へ。しかもそこには冴子のお見合いの席まで用意が・・・・・・。そして夜中一人で温泉に入ろうとした空美は湯船の中で死体を発見する。慌てて人を呼んでくるが、死体は消え去っていた。空美は幻を見たのか? さっそく巻き込まれる幽霊騒動。


「薫は香を以て」 (小説すばる 1997年9月号)
 空美がエステにこり始めたとき、偶然にもエステの研究をしている男との見合いの話しが冴子にもたらされる。あいまいなまま終わった見合いの後に、空美は姉の名前を語り、エステを格安料金で受けようとエステサロンにもぐりこむ。その後、エステを続ける空美の様子に異変が・・・・・・。しかもそのエステには不穏な噂が・・・・・・


「動く七副神」 (小説すばる 1999年3月号)
 最近七福神を盗み取る<受験七福神>などというものが出没する中、京一は受験仲間達と初詣へ行こうと約束を。そして偶然にも冴子の次の見合い相手が京一の予備校のよく知る講師であった。みんなが集まったときその講師の家の七福神の置物の一つが盗まれ、さらに初詣先でも七福神が・・・・・・。京一の恋と冴子の見合い、そして盗まれた七福神の行くへはいかに?


「靴男と象の靴」 (小説すばる 2000年2月号)
 空美がコンサートに行く途中、靴のかかとが折れ、靴屋に入ったがその店には靴マニアの男、その姉、そして競馬好きの夫という妙な人々が・・・・・・。そして冴子の次の見合い相手はその靴マニア! 見合いの後、靴屋の競馬好きの男が殺されて・・・・・・しかも現場からは靴マニアの男がハイヒールを履いて逃走していたと・・・・・・。そして<エレファント・シュー>の意味とは?



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