ひとつの飛行機事故から、飛行機に組み込まれているフライト・コントロール・システムの見直しが検討された。
そのシステム・プログラムを請け負っているのはグレン・エリスが代表のU.S.ターン・キー社。そのチーフ・プログラマーはキャサリン・ハーレー。二人は仕事でも私生活でもパートナー。しかしグレンのこころが最近、秘書のアンジェラ・ソマーズに向いているのを感じ、キャサリンは腹を立て家を会社を飛び出してしまう。
そんな折に航空会社からプログラムの見直しの件が入ってくるのだが、肝心のキャサリンの姿がなくグレンはあわてるはめに。しかしこの機会を利用して秘書のアンジェラはキャサリンの座を奪おうと暗躍する。アンジェラは偶然グレンの部屋からグレンとキャサリンのSEXビデオを入手する。そして以前グレンの手によって会社を首になったウイリアム・アトキンソンにキャサリンがいなくなればチーフ・プログラマーとして会社に戻ることができると持ちかけ、SEXビデオをインターネットによって世界中に流すことを提案する。
そんなことも知らず友人の家に居候していたキャサリンはある日、自分のパソコンを開きメール受信を確認してみると100件ものメールがキャサリンのもとに。それはインターネットに流されたキャサリンの裸体画像をみたものからの返事のメールであった。自分の裸体がインターネットに流されたことによってキャサリンはショックを受ける。ホームページの管理会社に問い合わせるが、無料で提供しているものなので誰によるものなのかはわからないという。キャサリンのショックはやがて強迫観念に変わり、そしてそれは復讐心へと変わっていく。キャサリンはインターネットの件をグレンの仕業だと思い、グレンとそして管理体制の整ってないネット社会への復讐のためにある計画へと着手し始める。
一方、グレンのほうは航空会社から依頼されているシステムの見直しに、一度首にしたアトキンソンを呼び戻し、なんとか完成にこぎつける。しかしグレンは今回の事件によってキャサリンの存在の重要さを感じて、アンジェラとの仲を清算する。そしてキャサリンにメールを送りつづけながら連絡をとろうとする。
グレンからのメールによってグレンの行動を詳しく知ることができるキャサリンは、元の自宅へ忍び込み、グレンが手直ししているプログラムを改良してしまう。そしてさらにキャサリンは世界全体に仕掛けるためのある罠をホームページに細工する。
そして
ある日、日本に飛び立ったオール・ジャパン7便が3200フィートを超えたところでコンピュータが制御不能の状態に陥る。ディスプレイには四択のクイズが3問出題され、「解答を入力せよ」というメッセージが表示されている。それは一時はやったコンピュータウィルスに似ていて、正解を入力するとまたコンピュータは正常に動作し始めるというものであった。そしてそのころ同様に飛び立ったオール・ジャパン8便にも同じことが!!
それらの出来事が起こった頃に、アメリカ大手メディアに犯人からの犯行声明が届いた。飛行機のシステムの改竄に成功した。とあるホームページに犯行声明を出してある。このホームページアドレスを全世界に発信しろと。そしてそのホームページには飛行機のコンピュータを正常状態にするための解答がパズルでかかれていると。
そして上空では7便が以前出没したウィルスの解除法に基づいてディスプレイ上の問題に解答を入力することにした。そしてその解答を入力すると・・・・・・。なにも起きなかった。折りしもパイロットがその極限状態にあるときに、運悪く乱気流が発生し飛行機が揺さぶられることに。しかしパイロット達はそれがコンピュータシステムに仕掛けられた罠だと勘違いして適切な判断をくだせずに、飛行機は墜落する羽目に陥る!!
犯行声明どおりのことが実際に起きていることを知り、格メディアはこの事件を取り上げ大々的に報道する。そしてホームページアドレスをこぞって公表することに。さらに8便には大手コンピュータ会社の社長が乗っており、自分の身の危険を知らされ、パズルを解いたものには20万ドル出すと、賞金が賭けられた。
そのためホームページには何千万のアクセス件数が・・・・・・。しかしそのことによりキャサリンが仕掛けた罠が発動し始めたことをまだだれもしらなかった。
そして世界はクラッシュする