賀茂由香里は阪神大震災のボランティアとして被災者の心のケアをしていた中で、森谷千尋という少女と出会う。
　テレパスである由香里は千尋が多重人格者であることを知る事により積極的に彼女にかかわろうとする。千尋の主治医である野村浩子も千尋を多重人格者と知るもので、理解しあった二人は協力して千尋の心を開いていこうとする。カウンセリングによって彼女の中のさまざまな人格と触れることができ、順調にケアが進められる中、13番目の人格のISOLAの存在に彼女らは不穏なものを感じる。


　千尋の精神が安定の方向へ向かう中、千尋の叔父が彼女を引き取るといい強引に連れて帰ってしまった。その叔父は千尋に性的虐待を加えている疑いがもたれていた。しかし数日後、その千尋の叔父が突然心不全により死亡するという事件が！　そのことによって安定に向かうかと思われた千尋の周囲で次々と謎の死をとげる者達が・・・・・・。周りのもの達は千尋の呪いと千尋を避け始める。


　由香里は千尋の周囲をふたたび調べ始める。わらにもすがる思いで、千尋にかつて接触したことのある高野弥生という心理学者に連絡をとろうとする。しかしその高野は阪神大震災により命を落としていた。不穏なものを感じた由香里はさらに調べることによって高野と一緒に研究をしていた真部に接触する。彼の告白により、高野と真鍋の二人が体外離脱の研究をしていたことを知らされる。そして高野の死に真部が罪悪感を抱いていることも・・・・・・


　更なる調査により、高野の日記などから由香里はISOLAの真実の意味と正体を知ることに！　そんななか由香里は真部に惹かれていくが、ISOLAの魔手が真部の元へと伸びて行く・・・・・・