怪人対名探偵
作家を名乗る何者かが独立企業向けのレンタルルームを借りたときからその事件は始まる。
小学生の三谷駿、誘拐事件。女子高生の村下玲美、切りつけ事件。会社員の村下駒夫、バイク転倒事故。村下駿三郎(68?)癌で死亡。商店主の小山田昇平は銀行へ行く途中何者かに襲われ店が不渡りに。会社員の三谷良行プラットホームでおされあわや大惨事に。喫茶店経営者の村下香奈江の店の貯水タンクに薬剤が混入される。稲賀剛士の部下の丘村志麻が何者かに拉致される。小山田克枝、地下の自分の店で水没死。
事件が次々と起こる中、村下玲美はコスパで怪人喜劇王と名乗る男に出会い、警告を受ける。身の危険を感じた玲美は探偵・森江春策に助けを求める。捜査を始めようとした矢先、森江は怪人によって拉致されてしまう。からくも拘留先から脱出するが、執拗に怪人の手が森江にせまる。そんな中もう一人の探偵、しかも本の中の架空の花筐探偵と助手の有明少年が怪人捜査に乗り出す。
そして事件が起こる中、稲賀剛士の下に一冊の本が届く、芦辺拓著「怪人対名探偵」その本を読むと現実の起こった事件がリアルに描かれていた。稲賀淳史が時計台に磔にされ、稲賀亜紀は気球によって首吊りに、稲賀栄子は映画に見立てられ衆人の前で惨殺された。その他にも本にはまだ露になっていない事件のことが・・・・・・。小山田満は生けるマネキンに、野浦民夫は薬品で溶解され、剛士の両親は放射能により悶死すると。そしてついに怪人自身が稲賀剛士の前に現れ、稲賀の血縁への復讐を打ち明ける。その場でさらわれていた丘村と稲賀の妻が殺されることに。
20年前のある一家を襲った放火事件。花筐探偵。稲賀一族を付け狙う怪人は一体何処まで殺戮を続けるのか?怪人の謎と正体とは。そして最後の大団円へと・・・・・・
内容・感想へ戻る