青銅ランプの呪
The Curse of the Bronze Lamp 1945
発掘調査隊の指揮をとるジルレー教授がさそりに刺されて死亡した。この事件を周りの者達は考古学の発掘につきものの、あの呼び名でささやき始める。“呪い”と!
調査隊の一員セヴァーン卿の娘ヘレン・ローリングはカイロの占い師アリム・ベイによって宣言される。ランプの呪いによって、そなたは家に無事にたどり着くことはできないと。折りしもH・M卿が居合わせる前でその言葉をヘレンは聞くことに!
そしてヘレンは青年弁護士のキット・ファレルと友人のオードリー・ヴェーンと三人で自宅に帰ってくるのだが、家の中に入ったはずのヘレンがランプだけを残して、一人邸の中から忽然と姿を消してしまうのだった。
ヘレンを心配して来たH・M卿と発掘隊から紛失した装飾品を捜すために派遣されたマスターズは事件の捜査に乗り出すことになる。
執事のベンスンと家政婦のポンフレット夫人らを調べると、ヘレンが消えたその日、壁に掛けられた肖像画が一枚消え失せていると・・・・・・。その行方を追っていくと、市内で骨董店をしているジュリア・マンスフィールドの店にその絵が置いてあったのだ。しかもヘレンが消失した後に彼女自身がこの絵を持ってやってきたのだと。さらに、骨董を買いあさろうとするレオ・ボーモンドという男までが現れ、事件は複雑な様相へと展開してゆく。
また、エジプトからセヴァーン卿と助手のサンディ・ロバートスンらが帰国してきた。しかし、家に戻ってきたはずのセヴァーン卿もまた、邸から忽然と姿を消すことに!?
いったいランプの呪いとは?
内容・感想へ戻る