NO'7 Talk to About HER.
散々自分の周辺の主張をして満足したミスター・遊び馬鹿ダッシュプラスは、
「どう?マジで付き合おうよ」等と最後のキメ文句を吐きました。勝気な笑みを浮かべながら。
価値観の相違とゆう物は恐ろしい事です。
全てが終わってしまっている事に、このダッシュプラスは気付いていない。
聊か呆れていたショウ子ちゃんは、迂闊にもハッキリと断ってしまいました。
この場所ではハッキリと単刀直入な申請いは御法度なのです。
うっかり地を出してしまった。猫背に戻っているかもしれない。
すると彼は「あそ。じゃ席代わって。」とアッサリ言い放ち、
他の女の子を隣に座らせ、彼女にしたのと全く同じ話をリピートし出しました。
その切り替えの速さだけは妙に潔く見えて、ショウ子ちゃんに唯一の印象を残しました。
(この男、若い女の前では同じ動作をするようにプログラミングされてるんだ。
しかもオートリピート付、超便利。今なら分割で金利は全てジャパネットが負担!!)
例の如く連想ゲームで笑ってしまい、一瞬自分の立場も忘れてしまったショウ子ちゃんは、
友達をからかう様に、「ガンバッテ」等と場違いな事を口走ってしまいました。
彼は価値観こそ違ったものの、アッサリしていて、それなりに楽しい男性でした。(オートリピート付だし)
違う形で出会っていたなら、きっとイイ馬鹿友達にならなれただろうにと、
彼女は少しだけ、自分の立場を恨みました。
自分は金で買われた女なのだと、此処に属する事とその意味を考えさせられます。