MOON 夢守り(ゆめもり)MOON

洗い物の手を休めて
耳をすませば
ふと聞こえる
幼い姉弟に優しく語りかけながら
湯船を使う 彼の人の声

夢見がちな私を
現実の世界に引き止める暖かな声

この優しい人を悲しませぬようにと
こんな時いつも心に誓うのに
又一人夢を見始める・・・

夢を見過ぎぬようにと 手を引いてくれる人
夢を失くさないようにと 見守ってくれる人

そして私の夢を一緒に見ていてくれる人

この愛情に果たして私は応えているのだろうか ?

やがて可愛らしい呼び声で
また現実に引き戻され
バスタオルを広げて走り出す私がいる

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