★☆プラグ イン☆★はまだしてません
これは、まだデリトロスも現れていない、平和なダイバーランドのある一日のお話です。
「おっはよー」
いつもならおはよう、とたくさんの声が返ってくるのに、今日はなにも聞こえてこない。
「?」
不思議になって辺りを見回した主人公——結城ケントは
「あれ?」
木枯らしが吹きすさぶ誰もいない教室のど真ん中に、独り寂しく突っ立っていることに気付くのであった。
「えーっと」
頭の上に?マークがたくさん浮かんでいる。
「今日は確か、月曜日だよな」
学校あるよな、と言いながら必死に昨日の記憶をたどり寄せる。何かあっただろうか?何故誰もいないんだ?
「あっっ」
そういえば今日は、オレが一ヶ月前から楽しみにしていて、昨日は興奮して夜も眠れなかった
「遠足の日だ〜〜」
哀れ主人公は、広い教室の中、誰も聞かないこだまを響かせることになったのであった。
一面に広がる緑、綺麗な空気、時折垣間見える小動物たち、青い空、白い雲。
「いいねぇ〜」
親王トモユキは学校の遠足で山へと来ていた。ただいまは頂上について各自お弁当中。おにぎりを持ちながらポツリと一言。
「山って」
「そうだな」
特に誰に言うでもなく一人ごちていた少年に律儀に返事を返したのは、いくらか感じは違うが、基本的にはまったく同じ顔の少年だった。
「やっぱ、そう思うよね〜。いいよね〜、山」
「ああ」
同じ顔の少年——いまにものほほん茶を飲みそうな雰囲気の少年の双子の兄である親王トモヤは、隣の弟に小さな微笑を向けた後、自然の緑を堪能すべく、弟と同じように眼前に広がる木々へと目を向けた。
緩やかに時が過ぎていく。
(結構、こういうのもいいな)
母親が早起きして作ってくれた卵焼きを口へと運ぶ。
(美味しい)
周りではクラスメイト達が元気に騒いでいるのだが、それも今の彼には気にならなかった。
彼の周りの時間は穏やかだった。
が
「ケント〜、どこだ〜〜、ひゃ〜く〜ば〜ん〜〜しょ〜〜ぶ〜〜〜」
自分と弟の間に突如吹いた一陣の風によって、その平穏は終わりを告げた。
その風は彼らの周りに突風を巻き起こし、そのまま去っていった。
「ったく、何なんだよあいつは」
すでに小さくなったつんつん頭の少年の後姿をにらみながら、弟の様子を確かめようとすると、
無かった。
緑の木々もあった。青い空もあった。白い雲もあった。弁当も、あった。それは自分と弟の間に置かれており、そこを少年が走っていったのに、奇跡的なことだと思う。
だが決定的に、一つ、無い。と言うより、一人、いない、のほうが正しい。
緑色の星も、自分と同じ色の髪も、顔も無い。
最愛の弟の姿のみが、消えていた。
(え〜っと、確かさっきまでここにいて〜、んでもって・・・)
ふと、後ろに目を向ける。
そこは先程、風となった少年が出てきた所で、地面が無くて、真っ暗で、崖で・・・がけ、ガケ、崖、崖っ!!
「っておいっ、まさかここに落ちたのかっっ!!」
慌てて崖のふちに身を乗り出すが、そこには闇が広がるばかりだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
大量の汗が体中を流れる。
「危ないよ、トモヤくん」
いつまでも崖から離れないトモヤを見つけたクラスメイトが心配そうに声をかける。
反応は、無い。
「トモヤくん?」
肩をたたいてみる。
「おーい」
顔の前で手を振ってみる。
「うーん」
困ってみる。
「アオイちゃーん」
アオイじょお・・・ゲフゲフッ・・・ちゃんを呼んでみる。
「なぁに〜?どうしたの〜?」
アオイ女王様ちゃんが来た。
「あら、トモヤくん?」
反応は、あった。
ずっと暗闇を見つめていたトモヤの首が光速で回り、アオイ女王様ちゃんの方を向く。
「どうしたの?トモヤくん」
アオイ女王様ちゃんが大きな瞳でじっとトモヤの目を見つめて話す。
「私には言えないことがあるっていうの?ふぅん?」
「い、いや、そんなことは」
先刻よりも大量の汗が流れでる。
「どうしたんだい?」
「ショ、ショウっ」
これぞ天の助け、神様、仏様、ショウ様〜〜
「い、いや、それがな。じつは、ここに・・・」
ショウの方を見ながら、闇を指差す。
「トモヤが、落ちたみたいで・・・」
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!!次回予告!!
消えたトモユキ!焦るトモヤ!!遠足に来れなかった主人公!!!!
事態は解決を迎えることができるのか!全てのかぎはアオイ女王様ちゃんが握ることもあるかもしんない
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祭りに行った後、友達にあげるために夜中に書いたのでテンション変です。
キャラが壊れてることは気になさらない方に読んで欲しいかも・・・
お読みになられた方掲示板等に感想書いてくれるとすっごいうれしいです。△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽
帰る
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