よけいなお世話という気もするけど・・・・ 二人はいつ恋に落ちたか? 

                

                           

 4話。
 食事中、リナの一言にたまげるアメリアへさり気なく助け舟を出すゼルガディス。さすがよくわかっていらっしゃる(笑)
 とはいえ正義の使者アメリア大活躍の回で、燃えるアメリアがゼルガディスを呆れさせる以外は取り立てて進展なし。正義がからむとアメリアはきらりん。と目を光らせて突っ走っちゃいますから・・・・。
 でもそこが姫の魅力(笑)
 この回、途中でアメリアの瞳が(たぶんスタッフのミスで)赤くなるシーン、青い瞳のアメリアをこよなく愛する小野はちょっとたまげました。
 で、5話。
 地下水路で二人が巨大グモに遭遇する場面。
・・・・水路で会話している二人。と、アメリアの真後ろにバカでかいクモ出現。 クモを見るゼルガディスの様子をアメリアは勘違いする。・・・・
 ここです、問題の箇所(笑)は。
 アメリアの勘違いの中身は、
・ゼルガディスが自分を見つめていると思った
・その雰囲気から、次に来るであろうもの(告白とか抱擁とかたぷんそういう類)を予測した

 の二つ。 
 一つ目の勘違いについてですが、ゼルガディスは実際のところアメリアを見てません。しかし周囲はおそらく薄暗がり。アニメの彼は多少三白眼のきらいがある上に目のまわりを岩粒で覆われてますから、ふだんよりますます表情が読み取りにくかったことと思われます。さらに画面の雰囲気からするとおそらくアメリアの頭上すれすれあたりにゼルガディスは視線を走らせてたようなので、その辺りを考慮すればこの勘違いだけなら問題ないかと。アメリアはゼルガディスをかっこいいと認識してますから、かっこいいと思っている人に見つめられていると思ったら赤くなったりするのはまぁ普通の反応だと思いますし。二人の身長差とクモの大きさを考えるとちょっと不自然な高さではありますが、まあー(笑)
 しかーしゼルガディスの視線そのものを考えてみるとこれはやっぱりちょっとおかしい。彼はクモを見ていた。ということは、真剣な眼差しではあったかもしれないけれど、むしろこう緊迫感と驚きに満ちた、ぎょっとした感じのものではなかったかと・・・。
 だから、ゼルガディスが片目でクモを見て片目でアメリアを見るという特技の持ち主だとか、実はクモを見つつアメリアも見てるように誰からも見えるロンパリな視線の持ち主だとかいうおそろしい設定を密かに持っていたにしても、「愛しい女性を見つめる」感じの視線では絶対になかったと思われるのです。少なくとも二つ目のような勘違いには至りにくい状況だったと思うのですよ。
 それなのにアメリアは勘違いし、なおかつ頬を染めちゃったりした。頬を染めてもじもじしちゃったのは一つ目よりも二つ目の誤解の方に理由があるのだと思われますが。
 何故に?
 で、小野は、2話の「ゼルガディスさん、髪の毛生えてくるかしら・・・・」からここまでの間に、アメリアが彼を意識するようになってたからだと思うのです。リフレインで(笑)
 それは恋ではなかったのだけど、ちょっとした暗がりの中で二人きりなお膳立てが整ったところへ、2話のころから彼を意識し続けていたというアメリア側の内面的な条件が満たされていたから初めて、本来なら「ゼルガディスが自分を真剣な眼差しで見ている」→「どうしたのかな?」くらいですむであろう一つ目の勘違いが、たいそう可愛らしい二つ目の勘違いまで自覚のないまま自然に発展したんだと思うのです。それはたぶんこの時点ではほんとうにアメリアの中だけの勘違いだったわけですけれど・・・・。
 でもそんな勘違いをした、そのことをはっきり自覚したから、アメリアは「ゼルガディスさんの思いを大切にしてあげたい」といった恋心の芽生えのようなものにも気づいたのではないかなと思うのですよ。
 うんうん。
 て、なんか今さらなことを適当なー(笑)
 あと、これは本当に小野の「感じ」なんですが、なんというか、この時までこの二人はお互いに真正面から見つめあったことがなかったのかも知れない、とか思いました。特にアメリアは何のかんの言って普段は箱入りお嬢なので、彼女にしてみれば年が比較的近くてしかも親族でもなんでもない男の人と「見つめあう」というのは、それだけでもちょっとした衝撃だったのかもしれないな、なんて。たいしたことではないのかもしれない。でも真正面から見つめあったことでアメリアの深い瞳にゼルガディスの何かが映った可能性はあると思う。それが何かもうまく言えないんですけど・・・・。

                     
                              
 この回ではこの後二人はもう全然いいとこなしですけれど、NEXT全体で小野がお気に入りなアメリアシーンは、サイラーグでフィブリゾの神殿に入るまで。
 サイラーグ市民に襲われていた時、アメリアがゼルガディスをかばうのに、文字通り我が身を挺していますよね。あれ、ゼルガディスじゃなかったらアメリアはもっと冷静な対応してたと思うのです。蹴りで跳ね返すとかダメージ少ない魔法を使うとか・・・・。でも大切なゼルガディスだったから、きっとアメリアは慌ててしまってとっさにああすることしか思い浮かばなかったんだと思うのですよ。ゼルガディスにはちょっと怒られちゃってましたけど。
 そしてお姫さまだっこ。もはや自分達しか見えていないなにげにらぶらぶモード爆走中の二人(笑)
 マルチナ、無視されまくってかなりかわいそうでしたな。
             
 その他のお気に入りシーンなどはまたいずれ(笑)

                  
                    

       
           
                  
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