(王立研究院にて)

「アンジェ。オレ、新しいメカ作ったんだぜ。執務室に見にこねぇか?」

「こんにちわ、ゼフェル様。お邪魔してもいいんですか?」

「当たり前じゃねぇか!(ポリポリ)おめーのために作った・・・だー何でもねぇ!(真っ赤)」

「嬉しいです。」(にっこり微笑む)

「おや、アンジェリーク。君、ちょっと安定度が足りないみたいだよ。僕はこれから時間空いてるけど?」

「なっセイラン!!何で邪魔すんだよ!?」

「ああ、ゼフェル様、いらっしゃったんですか?」

「いちゃ、悪いみてぇだな!セイランこそどうしてここにいるんだよ?」

「王立研究院に用事があってね。別にいちゃいけないなんて言ってないよ、僕は。ただ、やけに鋼の守護聖様が女王候補を1人じめしているようなんで・・・・。」

「一人占めなんかしてねぇよ(ホントは一人占めしてぇよ)おめーこそアンジェを一人占めしようとしてねぇか?」

「え?あの・・・(どうしよう)」

「アンジェ!!育成の方がいいぜ!オレの執務室に来いよ!」

「今週は定期審査があるんじゃないのかい?」

「あっ・・・(下を向いて)あのゼフェル様ごめんなさい。私・・・」

「アンジェ?まさか・・・」

「ゼフェル様・・・ごめんなさい。今日は学習します。」(下を向いたまま言う)

「何だよ!おめー、オレよりセイランの方がいいっつーのかよ!」

「そう言うわけじゃないですけど・・・安定度が下がったらアルフォンシアが悲しみますから・・・」

「アンジェリークの行動をゼフェル様が口だしするのは感心しないな。」

「うっ・・・オレはただ、アンジェにメカを見せてやろうと思っただけだぜ!・・・おめー、女王になりてぇのか?」

「ゼフェル様?」(顔をあげてゼフェルを覗き込む)

(アンジェに顔を覗き込まれドギマギ)

「ゼフェル様、それは女王候補に対して禁句じゃないのかい?まあ、僕は止めないけどね。人の行動をとやかく言うのは僕の趣味じゃない。」

「セイラン様?」(今度はセイランを見る)

「今日あたり学習したら安定度が3くらいあがると思うけど、アンジェリーク?」

「おめー人の行動はとやかく言いたくないって言いながらさりげなくアンジェの行動を操ってねぇか?」

(にっこり)「人の行動をとやかく言うのも趣味じゃないけど、人に言われるのも僕の趣味じゃないんですよ、ゼフェル様。」

「おめー性格悪ぃぞ!セイラン!!アンジェもそんな顔すんなよなあ」

(黙って俯く)

「だー分かったよ!アンジェの好きなようにしろ!オレはもう知らねぇかんな!」

「ゼフェル様?!」(驚いて、瞳に涙を浮かべる)

「(アンジェの涙にアセアセ)な、何で泣くんだよ!?アンジェっ」

(涙を手で拭って)「・・・私、自分のことは自分で決めますから・・・」

「それがいいぜ。でも、無理してセイランとこ行かなくてもいいんだからな」

「ごめんなさい、ゼフェル様(頭を下げて)私、今日はセイラン様の所に行きます。」

「僕は自分に正直に生きてるだけですよ。今日は特別授業のつもりだったし、ゼフェル様、良ければ見学しますか?良ければ。無理にとは言わないけどね。」

「見学?いいぜ。守護聖としておめーの講師ぶりを見てやる!(そうすればアンジェとセイランを二人っきりにしなくてすむしな)」

「アンジェ、講義が終わったら今度こそメカ見せてやるぜ」

(にっこり微笑んで)「はい、嬉しいです。」

「へへっやっと笑ったな」

(ゼフェルの言葉に頬を染める)

「(ちくしょ〜アンジェって可愛いよな)(頬染めるアンジェにうっとり)」

「じゃあアンジェリーク、今日は森の湖でスケッチだよ。道具は持ってるよね?」

「あ、はい。セイラン様。」

「ふぅん。スケッチか・・・風景画か?」

「さあ?僕は何を描くか決めてるけど、アンジェリークはどうか僕には分からないな。」

「だって、わざわざ森の湖に行くんだろ?」

「ん〜、森の湖なら風景画かなぁ。」(考える)

「そうだよな。まさか、セイラン、風景じゃなくて・・・」

「?どうかしたんですか?ゼフェル様?」

「いや、何でもねぇよ(セイランのやつを見張ってねぇとな)」

「まあ、それは行ってから決めればいいことだよ、アンジェリーク。じゃ、移動しようか?」

「・・・はい。セイラン様。(にっこり)」

(アンジェの道具を取りに行った後森の湖へ)

「珍しくカップルがいねぇな」

「珍しい・・・ですか?ゼフェル様」

「ああ。しょっちゅうここにはカップルが陣取ってんだよ」

「ロザリア様に無人にしてくれるよう頼んだからね。」

「え?わざわざ、頼まれたんですか?セイラン様。」(驚いてセイランを見る)

「てめぇ・・・無人にするよう頼んだっつーことは・・・。アンジェと二人っきりになるつもりだったな!!!(怒)」

「授業に邪魔だからね。」

(ん〜どうして授業に邪魔なのかなぁ)

「へ?授業???そ、そうだよな・・・(真っ赤)」

「?ゼフェル様?大丈夫ですか?」

「大丈夫だぜ!」

「よかったぁ。(ほっとして)ところでセイラン様は何を描かれるんですか?」

「この静かな・・・・今はちょっと違うようだけど・・・・自然の美しさを見て、感性を高めてもらおうと思ってね。」

「静かじゃねぇか。(はっ)もしかしてオレが煩いって言いてぇのか?」

「一応、自覚はあるんだね。」

「てめー!(落ち着け、オレ)さっさと絵を描けよ。オレ、待ってっからよ」

「今日の授業では、アンジェリーク、君が素直に「美しい」と思うものをスケッチしてもらいたいんだ。」

「当然、僕も美しいと思うものを描かせてもらうよ。」

「美しい・・・・・・ものですか・・・(考え込む)」



(残念ながらこの間数行ログが消えて残っていませんでした。)

(セイランはゼフェルにも絵を描くように薦めます。美しいものに悩むアンジェリークにセイランが「快いと感じるものだよ」とアドバイスしました。瞳を閉じて考え込んでいたアンジェリークはやがて瞳を開きポツリ呟きます「セイラン様・・・」と。)

「(がーん!!)おめーが快いって感じるのはセイランなのか?・・・(呆然)」

「・・・違いますよ・・・(真っ赤になる)・・・ただ・・・」

「何だよ、オレに気ぃ使うんじゃねぇよ!(まだショックがぬけない)」

「・・・快い・・・って・・・言われたから・・・だから・・・考えたんですけど・・・(再び瞳を閉じる)」

「はい、これ、ゼフェル様。」(スケッチブックの紙を何枚かと鉛筆を押しつける)

「ああ(スケッチと鉛筆を受け取る)(アンジェに向かって)そんなに考え込むようなことなのか?」

「・・・考える・・・とは、違いますよね・・・感じたんです・・・ここにあるものが全て違うって・・・だから、ゼフェル様とセイラン様も・・・」

「僕とゼフェル様が?」

「オレとセイランがどうかしたのか?」

「・・・あの・・・何か・・・よく分からないんですけど・・・違うんです・・・私にとって・・・」(真っ赤になって俯く)

「何が違うんだ?(ドキドキ)」

(無言で下を向いたまま頭を振る)