心の中の素顔 (アンジェ編)


もう何日、あの方の顔を見てないんだろう、、、。

綺麗な銀髪に、燃えるような真っ赤な瞳、、、。

口は悪いけど、その言葉の裏には、いつも不器用な優しさが見え隠れしてて、、、。


。。。☆。。。☆。。。☆。。。


この聖地に来た当初、私はいつもいつも泣いていた。

思い通りに行かない学習や育成、、、遠く離れた両親、友達、、、、。

そんな諸々のことを考えて、夜になると自然と涙が溢れていた、、、。

でも、いつの頃からか泣かない私がいた。

自分に自信が持てずにいた私に、あの方が、、、ゼフェル様が勇気をくれたから、、、。

『おめーは今のまま、、おめーらしくやっていきゃーいーんだよ。』

嬉しかった。

今までの自分が、、、

一生懸命努力してた事が、、、救われたような気がした。

そして、そんな優しさを与えてくれたゼフェル様を、いつしか好きになっている自分がいた、、、。

もっと自分を好きになりたい。

勇気づけてくれたゼフェル様のために、、そして、私自身のために、、、。


私は、バレンタインにゼフェル様にチョコを渡すことにした。

ゼフェル様に、自分の気持ちを伝えたい。

そしたらもっと、、、自分で自分が好きになれるような気がするから、、、。


。。。☆。。。☆。。。☆。。。


でも、渡さなければよかった、、、。

。。。。。
【俺だって、おめーの事なんざ、何とも思ってねーよ!つーか、とろくさくて目障りなんだよ!!!】
。。。。。

振られるくらい、覚悟は出来てたけど、まさかあんなに嫌われていたなんて、、。

私って、、そんなに目障りだったんだ、、、。

また、自信のないどうしようもない私に戻っちゃった、、、。

私、、ゼフェル様がいてくれないと、、側で勇気づけてくれないと、、、ダメみたい。

今日もジュリアス様に呼び出されて、

『そんなことでは一宇宙を統治する女王になどなれぬぞ!もっと女王候補としての自覚を持て!!!』

って、怒られちゃった。

そう、、もう何もする気が起こらない、、、。

こんな私が、女王候補でいたって、みなさんの迷惑になっちゃうわ。

、、、、、、、帰ろう。お家に。

暖かい両親の元に、、、

この先、ゼフェル様の顔を見るのは、、、辛すぎるから、、、、、。


続く