不可解な気持ち


「おはようございます、ゼフェルさま。今日も、いいお天気ですね。」
「ああ・・・・・・。」
「あれ〜、なんか元気ないですね、何かあったんですか?」
「いや。」
「ふ〜ん・・・・・・何かあったら、言って下さいね。それじゃ。」
 そして、あいつは、栗色のさらさらの髪と、すっげぇ少女趣味の、ピラピラしたピンクの、スカートをなびかせて走りさっていった。
 いつからだろう、昼も夜もあいつのことばかり考えている。こんな、もやもやした変な感じ初めてだ。
 ムカムカする。
 もっとうまくあいつと話したいのに・・・・・・・話せない。なんでだろう。おかしいんだ、オレ。
「やぁ、ゼフェルおまえが、こんなに朝早いなんて、珍しいな。」
「そんなこと言っちゃダメだよランディ」
「怒るなよマルセル」
「(ぷぅ)・・・・あっおはようゼフェル」
 はぁ、こいつらになんか、オレの、このもやもやなんて、わかんないんだろうなぁ・・・・・・。
「・・・・・・どうしたんだゼフェル、顔色が悪いぞ。」
 ・・・・・・・・・・・・はぁ。
「ホントにどうしたんだよぅゼフェル。」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 フッフッフ・・・・・・・・・。ガサッ
「ゼフェル様それは、恋だわ!!」
 ガタンッ
「そっ・・・・・そんなこと・・・・あっあるわけないだろ・・・・・。」
「いいえ、恋よ、なぜか分からないけど、もやもやするでしょ。」
「・・・・・・・あっあぁ・・・・。」
「それは、恋なのよ!!」
「////そ・・・そんなことよりどこから出てきたんだよ、レイチェル!!」
「フッそれはね、マルセル様とランディ様とメルちゃんと隠れんぼしてたのよ!そこの、茂みに先にいたのは、ワタシよ。」
「あっそうだった、レイチェルみっけ」 
「あっワタシとしたことが。」
「そう言えばメルは?」
「そうだった、早く行かなきゃ。じゃーねぇゼフェル。」
 パタパタッ
「さてと、ワタシも、見つかっちゃったしついていこーっと。じゃぁサヨナラ、ゼフェル様。」
 パタパタッ
 ピタッ
「そうだ、ぜったい、恋ですよ。」
 そして、金髪の、もう一人の、女王候補は、去っていった。
 こっ・・・・・恋だとぉ。そんなはずねぇ。でも、アンジェリークは可愛いし、もやもやするし、どきどきもする。
 笑顔も泣き顔も怒った顔もかわいい・・・。
 全部可愛い・・・・。
 ちょっちょっと待て、これって、好きってことなんじゃ・・・・。
 好きなのか・・。よく考えろオレ。おまえは、アンジェリークが好きか?嫌いか?
 ・・・・・・・・・・・・・・・オレは・・・・アンジェリークが好きだ!!
 そのとき、オレの、もやもやが、無くなったような気がした。
「ゼフェル様〜。」
 アンジェリークが、息を、きらしてはしってきた。
「さっき気分悪そうだたんで、薬持ってきました〜。はい。」
「おう、サンキュー。」
「あれ?もう治ったんですか?じゃぁこの薬いりませんよね・・・。ごめんなさい。」
「いや、おまえからだから、もらっとくよ。」


〜続く〜