56.台湾の空港めぐり(その11)かなりモメてる場所

大東島 の場所を思い浮かべることができる人は限られています。(本稿とは関係ないですが一例です)
まして、他国の島なんてどこにあろうがカンケーナイ というのが正直な感想でしょう。
東沙諸島・西沙諸島・中沙諸島・南沙諸島

これらの島々は領有権をいろいろな国が主張しており
    東沙諸島 中国・台湾が主張 台湾が実効支配
    西沙諸島 中国・台湾・ベトナムが主張 中国が実効支配
    中沙諸島 中国・台湾・ベトナム・フィリピンが主張
    南沙諸島 中国・台湾・ベトナム・フィリピン・マレーシア・ブルネイが主張
             ブルネイ以外の国がそれぞれ実効支配

東沙諸島
  
東沙諸島をGoogleMapで見る                         衛星画像で見る。


ここまで拡大すると飛行場が見えます。島の中央がラグーンになっており、建物は東側です。


テニスコートが2面。兵隊さんの娯楽のためでしょう。

ネット検索すると東沙環礁国家公園を見つけました。

軍用機は 毎月第2火曜(塀東からC130)
     学術研究であれば国家公園管理所の許可を得て同乗可(無料)
民間機は 毎木曜 立栄の56人乗(高雄から往復6000NT)
     ただし到着後40分で引き返します。
業務で行く人は軍用機で行き立栄で戻る2泊3日の滞在だそうです。
航空機の情報は2008年のものなので現在は違うかも。
HPには「一般遊客」の言葉がありますが、実は観光には公開されていないのでブラッとは行けません。


西沙諸島
中国とベトナムの間で戦争があり中国が勝ってから実効支配して巨大な飛行場が建設されていますが
一般には公開されていません。


中沙諸島
満潮時は水没するためどの国の施設もありません。(領有権では争っている)


南沙諸島
広い海域に多数の島があり、複数の国が領有権を主張して何度も戦争になっています。
2008年現在ではベトナム30・中国11・フィリピン9・台湾1・マレーシア6をそれぞれ実効支配しています。(数は下記論文より)

印が台湾の実効支配している島です。(中国のHPより)

台湾の支配する太平島はこんな風です。

南沙諸島の中の太平島に台湾の滑走路を建設したのは民進党の陳総統時代(完成は2007年)
国内からは環境保護団体や野党国民党から反対され、国外からも当然反対された。
完成後2008年には陳総統は視察に訪れている。
    「南沙滑走路建設をめぐる論争と政策的意味」2008年の論文
この論文に滑走路ができる前後の太平島の衛星画像があります。
 


実はGoogleMapでは2011年6月現在このように表示されています。そうです、滑走路建設前です。
なぜ、古いままなのか想像はつきますが残念なことであるという感想だけでなく
Googleの衛星画像って本当?」と疑いを持っていることも付け加えておきます。


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