2.KOTAの寺にて


前回クイズ:寺の前の小鳥屋はなぜ小鳥を売っているのか?
答え:「放鳥」のために売っています。これは日本でも一部
の寺でおこなわれている習慣で、生き物(小鳥やカメ)を放す
ことで功徳をつむためのものです。浦島タローがカメを放して
オトヒメサマに歓待してもらう現世利益にチョット似ていますネ

さて、信心フカイ人は寺にはいる前に花や果物を買ってオソナエにしますし、寺の中にはローソクや線香・紙などを売っているので、私たちはひとのマネをして線香を1束買ってみました。寺でみかける華人はだれも非常に信心ふかく、ひたすら寺内をいったりきたりしては線香をあげては礼を繰り返しています。そのマネをしようとジット見ていると、30代のオバサンがよってきて礼のやりかたを教えてくれました。インドネシア語だったのでほとんどわかりませんでしたが、ワケのワカラナイ外国人に親切に教えてくれているのはよーくわかったので、お礼を「マカシ、バニャッ」。寺の中には高さ2mもある巨大な真っ赤なローソクもあり、これらはお金持ちが寄進したもので、日本とマッタク同じです。寺の裏には焼却炉があり、ここで紙を燃やします。これは紙銭と呼ばれるもので、台湾でみたものは金色や銀色・赤色などいろいろな種類があったのですが、KOTAでは赤色だけでした。上海で見たことがないのですが、中国本土ではもうスタレタ習慣なのでしょうか?どなたか教えてください。 寺の中ではいたるところ漢字ダラケで、広いジャカルタでただ1ヶ所だけ漢字使用が認められているようです。もっとも、2世・3世の華人(中国系のインドネシア人)では中国語(普通語や福建語など)をはなせる人も少なくなっています。わたしの会社の秘書は3世で中国語の名前もあるのですが、はなすことができません。(そのかわり英語ができますが)彼女のオバーチャンは毎週KOTAの寺に行くそうですが、母親も彼女もほとんど行かないと言っています。なぜなら、彼女はクリスチャンなのです。そのことを聞いて私はチョット複雑な思いがしました。ムスリムが80%以上のジャカルタで中国系の人がかたまって住んでいるKOTA。祖母は仏教徒ですが母と彼女はクリスチャン。中国系のかおだちをしていてインドネシア語(ジャワ語でもスンダ語でもない)と英語だけを話す。なぜクリスチャンなのかのど元まででかかった質問を何度も押さえました。このハナシのつづきはいずれまた。
「サンパイジュンパラギ」

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