★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
【ROHAN】のページ 『建築』に関する《五術》のことを色々と考える場所です。 皆さん、応援してください。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


□■ROHANの規矩術■□
 中国春秋時代に魯班と呼ばれる人物が居ったそうな。 - - - - -
 宋を攻めるための雲梯子を造ろうとしたと伝説が残るくらい塔建築には定評があり、規矩術(さしがね術)を確立した元祖的な方だったらしい。

 中国では【巧聖先師】として、大工・石工・左官などの人々が職業の守り神として尊崇しているそうです。
 『墨子』には公輸班、『孟子』には公輸盤(般)・公輸子魯班、『魯班経』には性は公輸で名は班、字は依智といい、春秋時代の魯国(山東省)の生れであったようです。

 規矩術の真髄は、現在では神社仏閣などの建築の墨出しに使う指金の使用法として僅かに細々と伝承されてるだけのようです。
 屋根の勾配は勿論のこと、屋根の反りやムクリ・軒先の跳ね上げなどを指矩(さしがね)一本で遣って退けていたのですから驚きです。 簡単なものでは丸太の直径を測っただけで製材後の柱の太さが判る目盛がついています。

 指矩一本に規矩術が凝縮されているのを知るとなるほどなあと考えらせられます。
 義・官・本・財・劫・害・病・離・・・など指矩(さしがね)を見た事がある人なら見覚えがあると思いますが、指矩は羅経盤の効果も持ち併せているのです。

 三角関数を勉強する際、指矩と併せて勉強すると面白く理解できるでしょう。


since:2001/2/1〜