金谷武洋 日本語文法の謎を解く-- 「ある」日本語と「する」英語 |
2015.3.14
まず、第2章の冒頭を引用する。
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(前略) 日本語は人間を表すよりは自然中心の言語表現が多い。
英語はその逆で、人間と、その行為をせっせと表現する。意図を持った行為として言語表現する傾向が非常に強いのだ。
日本語を「ある言語」、英語を「する言語」と呼ぶ理由である。
第2章では、日本語と英語の発想の違いを示していると思われる事項をさらに追って行く。
その中心となるのは「主語」を巡る問題である。
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時間がある (I have time.)。息子がいる (I have a son.)。これが見たい (I want to see this.)。富士山がみえる (I see Mt. Fuji.)。などの例文が示すように、日本語と英語は、逆方向の発想をします。
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