Thermo Engine ターボファンモデル

初出 2001.12.26
追記 2002.01.29

Thermo Engine Thermo Engine裏

Thermno Engine ターボファンモデルです。アルミのブロックから中心の円柱部分と対角線部分を残してフィンを削り出すという方法で作られたもののようです。
中心部に熱伝導のための円柱を残し、円柱から対角線方向に厚めの熱伝導部分を造り、フィンへうまく熱を伝導しようという考えが見て取れます。

Thermo Engineシリーズは中心の円柱部分がヒートパイプになっていてHFC-134aガスが封入されているという噂も聞いたことがあったのですが、ファンを取り外して調べてみてもガスの封入口が見あたりませんでした。ということはこのヒートシンクは形がちょっと変わっただけのアルミ製のヒートシンクということになります。

測定結果です。

Thermo Engineの測定結果
やっと1GHz用リテールを上回る性能のヒートシンクの登場です。と言ってもその差はほんのわずかですけど。でもこれまで紹介してきたヒートシンクに比べるとまあまあの成績といえるのではないでしょうか。

ターボファンモデルというだけあって動作音がとてもうるさいです。通常ファンモデルだと当然性能は落ちるんでしょうねぇ。

大きさも性能も1GHzリテールとほとんど変わらないものですから、わざわざ買うほどのものではないとは思いますけど。

2002.1.29 追記

惨酷(P)の趙雲子龍さんからご指摘をいただきました。

ThermoEngineにはコア部分がSolidのものとコア部分にHFC-134aガスを封入したものとの2種が存在する可能性があるとのことです。
調べてみると一時期Solidのものが出回って回収騒ぎがあったということが判明しました。発売元の(有)ワイドワークによると昨年の3月1日以降の出荷分の一部にアルミ無垢のものが存在したそうです。ワイドワークによると「弊社が宣伝した内容とも著しい差異が認められます」とのことです。
どうやら、私が実験したものはこの回収にもれた製品だったようです。

こんなものにあたってしまう確率は宝くじにあたるより難しいと思うのですが、困ったものです。ワイドワークでは回収、新品交換をしていたようですが、これも昨年の9月で終了しています。

ということで、上の測定はThermoEngineの本当の性能ではありません。にもかかわらず、1GHz用リテールとほぼ同じ性能であるということは、HFC-134aガスが封入された本来の製品の性能はかなりのものであることが想像されます。それにしても、なんでこんなもんにあたってしもうたんやぁ!

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