Last Update 2000/6/11
プログラムのひみつ
このページでは「る〜れっとアニキ」や「こだわりぱっく」のプログラムや
データについて説明しています。
プログラムについて
開発言語
る〜れっとアニキは、HSP(Hot Soup Processor)Ver.2.5で作られています。
HSPは、onion softwareが開発したフリーのスクリプト言語システムで、
Microsoft Windows上で手軽にプログラミングをすることができます。
画像
下記の3種類の画像を使っています。
- フリーの画材集などの写真
写真はサイズを変更して絵画風にするフィルタをかけています。
背景とイベントで使用しています。
- 手描きの絵をスキャナで取り込んだもの
手描きの絵はパステル水彩で描いています。
パステル水彩は、水に溶ける色鉛筆のような画材です。色鉛筆を使うように
色を塗って、その上から水を塗って水彩風の絵を描いたり、色鉛筆の芯を水で
溶かして水彩絵の具のように使ったりできます。チューブに入った絵の具と
違ってとても扱いやすく、大きなバケツやパレットを使う必要もないので、
手軽に絵を書くことができます。
タイトル、エンディング、イベントで使用しています。
- マウスで直接描いたもの
ルーレット、恋人やアニキの顔、アイテムの絵は、D-Pixedなどの256色用
お絵描きツールを使ってコンピュータ上でマウスを使って描いています。
データはMAG形式です。MAG形式はBMP形式よりもサイズが小さく、JPG
形式のような画質の低下が起こらないので256色のデータを保存するのにとても
便利です。同様の画像形式にGIFがありますが、HSPではGIF形式が標準で
サポートされていないのと、GIFよりもデータを覗かれる可能性が低い(MAG
形式を扱えるWindows用のソフトがあまりない)ので、MAG形式を使って
います。MAG形式はDOS用の形式変換ソフトで作成しています。
BGM
BGMは、大昔に買ったMIDI音源に付属されていたWindows3.1用の作曲ソフト、
Singer Song Writer Liteを使って作られています。このソフトには、コード進行や
曲のタイプなどを入力するとアレンジパートを自動生成してくれる機能があります。
また、メロディーから、コード進行を推定してくれる機能や、コード進行そのものを
自動的に作ってくれる機能などもあります。
今回は、これらを組み合わせてBGMを作りました。
開発スペック
開発は下のような非力なノートマシンで行なっています。
CPU:インテル486プロセッサ50MHz
画面 :解像度640×480、256色環境
メモリ:16MB
音源 :SC−55ST(MIDI)
動作のテストは某場所にある高速のパソコンをこっそり利用しています(^^;
画像取り込みは知人宅のスキャナを使わせてもらっています。
こだわりぱっくのしくみ
このゲームはシナリオが書かれたテキストファイルと、それを解釈して実行する
システムプログラムと、それらが扱う画像や音などのデータで構成されています。
シナリオは簡単なプログラミング言語風の命令セットを使って記述されます。
ルーレットの回転した結果や、アイテムの入手、恋人との出会い、月ごとのイベント、
アイテムの効果などは全てシナリオファイルに記述されています。ですから、
シナリオファイルを入れ替えることによって、それらを変更することができます。
成長によるアニキの変化や成長した結果などはシステムプログラムに記述されて
いるため、残念ながらシナリオファイルではコントロールできません。
これもシナリオファイルに書けるようにすればよかったとちょっと後悔・・・(^^;
る〜れっとアニキのEXEファイルには、基本シナリオのファイルと
アイテムや恋人の画像が組み込まれています。
通常はこのシナリオファイルと画像を参照します。一方、こだわりぱっくでは、
このファイルの代わりに、外部のシナリオファイルと画像を参照するように、
る〜れっとアニキの設定ファイルを変更します。