セイルバット
セイルバット科

  

時 代 500万年後
分類 脊椎動物門 哺乳綱 セイルバット科
分布地域 南アメリカ
全長 25cm

 セイルバットの分布は、南アメリカの火山地帯にあるいくつかの湖だけと非常に限られている。
元は、湖面すれすれに大量に発生する虫の群れの中を、飛翔しながら捕食していたのだろう。

しかしながら、飛翔によるエネルギーのロスを防ぐために、いつしか湖面で生活するようになった。
 そして、翼は飛翔の目的から、風をうけて湖面を進むための帆の役割を持つようになった。
彼らはヨットのように、風の向きにあわせて翼の向きを調節し、
虫の群れに突入し捕食行動をとるのである。
この帆(翼)を効率的に使うために、翼にある爪を耳の付け根にある
角質部に引っ掛けるようにして、その部分を固定している。
 この生活に合わせ、セイルバットは水面での生活に適応し、飛行能力を失っている。

 彼らの捕食時間は、虫たちが活動する朝夕の時間帯で、それ以外の時間は湖岸で翼をたたみ休んでいる。
 生活の単位は、雌雄ペアとその子供からなる家族である。


  

[参考文献]
ブロッコ.デラ.ヴェラ 「セイルバットの捕食行動 生活時間帯の解析」
パロ.D       「セイルバット 愛しき小さな帆掛け舟たち」
ゼーゲル.H     「セイルバットの分布 地理的隔離」
バスティオ.S    「セイル(帆)の調節機構 風向きとの関係」