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2017年7月--2018年4月
1い読書感想を恥じながら書いてきたが 高齢故 眼もわるく また坐骨神経痛を患ってその痛みで寝る前に睡眠薬の軽いのを 処方してもらったため
殆ど本を読んでいない。発病前に呼んだ本もあるが つたない読書感想を書く気力もなく 寝るための睡眠薬代わりにと読んだがさっぱり理解できていないので
感想文など書ける勇気が無いので題名だけを記録する。回復を期待している。
「 ドイツ帝国が」』世界を破滅させる。日本人への警告 エマニエル トッド
「キリスト教のリアル 松谷信司
「 下流老人」 藤田考典 よけ世間ではフォぅ人画お金を持っていて使わないから若者の世界が景気もわるく困っているという風に
きいていたが この本には年金になって 足りない分を補填する貯蓄もなく 家も借家で困っている人が結構おられると
そしてそれがこ子供氏も教育を受けさせられなくて貧困の連鎖が将来の日本の状態を困窮させるのではと警告している。
「認知症は予防できる」 米山公啓
どの書物もおもしろく私の知らない世界の状況を優しく書いている。世界の事が書かれていて表も裏もわかって大いに興味が引かれた。
しかし色々感想文を書くほどの知力も 意欲も 元気も無いので 小略。 今や私にとって読書は 睡眠補助財となり 正に積読であり 喘息の身に
本に積もる埃を払うほうが忙しい字体である。である。
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2017年6月 「虚ろなな十字架」 東野圭吾 長編小説でテレビドラマにしたらきっとヒットするであろう娯楽小説。ストーリーを書くのが面倒なので文庫本に書いてある
ことを写す。「中原道正と小夜子夫妻は一人娘を殺害される。犯人に死刑判決が出た後離婚。数年後今度は小夜子が視刺殺される。すぐに犯人は出頭する。
死刑を望む小夜子の両親の相談にのるうち彼女が犯罪被害者の立場から死刑廃止反対を訴えていたことがわかる。・・・
長編小説でストーリーとしてはかなり面白いが いわゆる感動があったり 涙するというような共感もなく 初めて詠む東山圭吾の作品をほかにも読もうと
は思わなかった。
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2017年5月 「 新しい幸福論」 橘木俊詔 岩波新書
「 日本の経済成長が小さいながらも正の数字が多かったが 人々の生活満足度「幸福度)は低下してきた。経済的に豊かさを増しても幸福ではない。
そうであるなら経済成長を上げるよりは心豊かな幸せを感じられる政策が必要ではないのかを考える」と帯に書いてある。
内容は「益々深刻化する格差問題 是正することは可能か。 脱経済成長への道 心豊かで幸せな生活とは何か 今何をすべきかなどが書いてある。
それぞれご最もな意見ではありますが それが難しい。終わりにまとめて幸福になるのは 他人と比較しない 多くをそして高くを望まない
出来れば家族とともに。何か一つ打ち込めることを。信仰を持つことはいいことであるが宗教とは適度な距離を持つ。他人を支援することに生き街を持つ。
最後に他人の幸せを。と言う解りきったお話でしたが これが中々実行するのは難しい。
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2017年4月 「韓国「反日の真相 」澤田克己 文芸新書
表紙に「新聞コラムで「うんざり」とい書いた」ソウル支局長がコリアをえぐる)と書いてある。。韓国の反日の事情などを「記者の目」として毎日新聞に書いたコラムを一冊の本に纏めたもの。
韓国で取材していてうんざりだと思ったことを書いてある。我々日本人は韓国に対して罪悪感があり 亦韓国の人はそれを戦後いくら日本人が反省して謝り 亦経済的な援助も
随分してきたが 戦後何十年たっても 許されず これらの事情を特派員として「もううんざりだ」と言う観点からまとめている。
これらの事については日本人の一人として本当に酷いは何時も思うのであるが著者によれば駐在していて もううんざりと思うことやそれでいて韓国での
メイド イン ジャパンの圧倒的な人気に「自覚なき反日」ではないかと捉えている。日本人は批判されることを嫌がる 韓国人は批判されることは問題ないが 韓国人には認めて
もらえないことへの不安が大きい。これは大国に挟まれた国の宿命で 悲劇ではないか。などなど 記者として日常接する韓国社会を分析していて読みこたええがあった。
個人的にには私は韓国へ旅行してとても好きになった。人々はなんら表向きの敵意はなく 親日的である
我等前世代の人々がやったこれらの圧制は人間として決してあってはならないものだったと痛感している。
願わくば過去の歴史的な圧制を許して 日韓が明るい未来に邁進できるように日本政府も何時までもこの歴史を 忘れず謙虚にむきあっていい関係を続けたいものだ。
中でも特に興味を引いたのは韓国で「反日が暴走するわけ」や 大国に挟まれた悲哀 や中国と接近する真理など非情に
面白かった。韓国の皆様 過去の酷い日本を反省しています。今更恐ろしい中国に接近するよりは」反省する日本ともっと仲良くたやりましょうよというのが私の感想です。
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2017年3月「 習近平の肖像」 スターリン的独裁者の精神分析 崔虎敏
感想文を書くのが難しいのでほんの紹介文を載せてごまかす。
「 中国人・現役国務院官僚が告発!
検閲をかいくぐって届いた13通の「習近平研究」レポート。
政権内部でつぶさに見た、党と軍に吹き荒れる激しい粛清の嵐。いったいなぜこんなことになってしまったのか?
習近平の生い立ちと性格、野望家への「豹変」、覇権主義思考を反映した諸政策、権力者としての危険性を総合的に検討。
敵を作らず、仲間を増やし、ひたすら雌伏する作戦は見事に成功した。
国家主席に就任するや、本性を現し、スターリン型の粛清を開始。
死を賭けた権力闘争を続ける国家主席は、本気で日本に「戦争か、それとも屈服するか」迫っている。
独裁者の末路はどうなるか。行き過ぎた粛清が共産党の一党支配に与える影響は。
大手メディアが絶対に伝えない、中国人共産党員による習近平批判。
世界が注目する指導者の、今までで最も生々しいプロファイリング。」と書いてある
私の感想
封建社会から毛沢東を経て共産党国家になり今では資本主義国以上に資本主義的社会になったような経済、金儲けに走る中国人にはいまだ下層階級の
困難な生活もある様に知らされている現在社会は毛沢東が求めた本当の共産主義は姿を消し いまや資本主義を追い越すような経済と汚職にまみれた
社会となっているようだ。 現在は告発者に対する粛清が多く行われ このままでげはどのような庶民生活が保証され階級社会なき本当の意味での
万民公平の共産主義はもはや私たちが思う万民の平等など考えられないリーダーの特権が常態化し スターリンの時代のような共産主義に習近平時代は
なっているとの論説が書かれている。
よくここまで現政権の中心人物の事を告発できるとは中国も寛容な国になったものだと思ったが 失脚したは薄煕来に近い共産党幹部が
「失脚した薄煕来に近い中国共産党中堅幹部が、習近平政権の恐怖政治を告発したがっている」著者から連絡を受けたのは昨年秋。著者の崔虎敏氏(仮名)は
日本の国立大学大学院にも留学経験のある知日派。
改革開放が提起された1978年に中国の大学に入学、82年に卒業した世代は、李克強に代表される開明派「改革開放教育一期生」であり、著者もその一人
であった。
個人独裁色を強める指導者に、海外事情をよく知る彼らが反感を抱いている様子がうかがえたので、習主席の人物研究を依頼した。生い立ちや性格上のコンプ
レックス、思想や家族関係、権力闘争と粛清を進める理由、身近で見た「等身大の姿」をまとめてられている。
とはいえ体制批判が命にかかわるお国で執筆者が特定されないよう、仲間の官僚、弁護士、香港のジャーナリストが手分けして書いたリポートを崔氏が集成、
さらに日本と取引のあるビジネスマンの協力を得て、データを運んでもらう手続きをして書かれたものである。
こんなに反中国論を書いてよく身の安全が守られるなあとひたすら感じた。 大柄で何時も笑っているような顔から凄みを感じる 習近平について何処まで本当かは
解らないけれど 世界の景気が不況になったり中国よりやすい労働力がアフリカに生まれたりしたら一度富の味を味わった中国の10億人を超える
人たちは どうなるのか。日本えの影響を含めて 中国の混乱が起こらないように願うばかりです。
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「 望郷 」 湊かなえ 2017年2月 寝る前に読む本としては適当で面白い。感想を書くほどの重い本ではないけれど 文庫本になれば安いし 結構なことです。
この中の三作品が テレビドラマになったそうだが見る機会が無かったが確かにドラマにすると面白いだろうと想像できる。 |
「花の鎖」湊 かなえ 2017年1月
「日本語の歴史」 山口中美 2017年1月
156回 芥川賞 「しんせかい」山下澄人156回 芥川賞 2017年2月
最近眼が疲れて余り読書をしていない。 眠れない時によももうと思って枕元へ積んでおくのだが・・・
今年の芥川賞は何故これが芥川賞なのかさっぱり解りません。4回目の候補者だそうだがその苦節たるやそうとうのことだたと推察する。19歳の男の子が
生ぬるい生活から抜け出すため 谷とよばれる「演劇塾での仲間との生活での葛藤があるでも無し 淡々と書いているだけで私には
何の感動も 考えさせられること もなく何でこれが 芥川賞かはさっぱり解りません。
せめて芥川賞だけは毎年読んで 現代を感じようと思っているが今回ほど読解力の不足ではありますが感動のない作品は今までありませんでした。
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「 アルツハイマー病は治せる、予防できる」2016年10月 西道隆臣 恐れる病気に対する根本治療薬開発への道筋 まあきたいしますが・・・
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曽野綾子 「中年以後」 2016年7月
新聞に載せていたエッセイをまとめた本。比較的曽野綾子は好きな作家なので 書かれていることはよく解る。
雅に中年以降の女性の生き方の情けない状態など己を反省する文章に今後の行き方を考えさせられることが多い・
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日本経済新聞 社 「中国バブルの崩壊」 日本経済新聞社 2016年6月の読書
最近は大した本を読んでいない。何時もは睡眠前に読むのだが しょうもない深夜テレビを見るという最悪の生活をして朝寝坊をし亦夜寝れないで
テレビを見てしまう。怠惰な生活を続けるることになり猛反省とだらしない生活の繰り返しである。夫が6歳年上なのだが かっての
職業柄か物凄く本を買っている。
部屋は整理もしないので四方の本棚を天井まで伸ばしてしかも床は歩く隙間も無い 息子が使っていた部屋は私の部屋としてパソコンを置いて
息子の机や本棚、 前に応接間で使っていた椅子ととテーブルも捨てずに置いてある有様 この部屋にも天井まで棚を作って本がおいている。
私達以外誰もこの部屋に入ることが無いので散らかしまかせ。
私の寝室には嫁入りの時に持ってきた本棚が2台 世界文学全集と日本の歴史の全巻だ。ほかには好きな村上春樹 高村薫 塩野七生
京大出身で39歳の若さで亡くなった「1071年没)中国文学者で全共闘の若者のカリスマであっ高橋和巳の著書はよく読んだ・
私も40代の若さで大いに社会の不平等などに疑問を持っていたのだろうか 今では殆ど忘れてしまったが大いに熱を上げて読んだ作家であった。
妻も高橋たか子も有名な作家であった。
私は傾向として好き な作家とかに当たるとその作品を何冊かまとめて読むようにしていた。そうするとその作家の考えがわかるし同じような
表現などもあって 面白いのだ。
しかし年をとってからそういう根気も無く本屋へ行っての読みたいという本が余り無い。それにカバー本は物凄い高価だ。
買う値打ちがあるだろうかと考えてしまう。
そこでせっせと小遣いを本代に当て居る夫の部屋から面白そうな本はないかと探すことが多い。
しかし小説などは殆ど無く なにやら 評論集やら外国の学者のものdなどが多い経済学 政治 評論などなど・・・・
その中から一寸読んでみよう。・ あとで解ったのだが日本経済新聞社の記者が 連載で記載したものを一冊の文庫物にした
「中国バブルの崩壊」 というものだった。
「急激な株価の下落と異例の株価対策。人民元の切り下げに端を発した世界同時株安:::) 2015年10月に出たものであった
。
後で気がついたのだが一寸古い。しかし読ん見ると以下に中国経済が世界に与える影響などについて詳しくかいてあった。
浅学の私には うわべでは中国人の日本での曝買や中国本土での高層ビルの林立をみて凄いなあ・・と思うだけであったがこの本は
少し古いが 資本主義オが成熟していない発展途上の国における 危険 日本との関係と日本が受ける2000X年における中国経済の
崩壊が与えるショックなどについて 解りやすく書いている。
この本は日本経済新聞に載った記事を本にしたものだが我が家は「日本経済新聞」と「朝日新聞」を取っているのだが私は日経新聞は
余り詳しく 読まないので これが掲載されていた記事の文庫版とは知らなかった。
きっと賢い中国人2016年も前のようには景気がよくないかもしれないけれど 人口の多さとお金に対する執着心で経済を立て直してください。
それがわが国の経済を立て直してくれる一番の薬なんですから・・
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湊かなえ 「望郷」文芸春秋文庫本2016年3月の読書
最近とんと本が読めない。書店にいってもど派手な宣伝でどれを選んでいいのか迷う。
ハードカバーの新刊は価格が高い。果たしてそれだけの値打ちがあるかといささか懐疑的。
結局そこらの文庫本で睡眠薬代わりに買う。だから読んでも面白くないというぐるぐる状態。
彼女の故郷の島を舞台にした家族や友人の絡まる小話。四国連絡橋でつながれた
ふるさとの変わりよう 友人や地の人の身近な存在と変わってゆく島に翻弄される人々を描く短篇。
読後に残るほどでもなく とはいえ 島の人々の事が良く書かれて うんうん こんなことは在り得る
だろうと納得と共感を覚えることもある。捨ててしまいたいふるさとと懐かしさの残るふるさとが
家族の感情が入り乱れた小さな物語だが それなりに共感を覚える。
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高村薫 「空海」 2016年2月の読書
国土経営のブルトザーとして生き死しては衆生の信仰の柱となった空海
難しすぎて感想が書けないが・・・中途半端な感想文 click here please |
高樹のぶ子「氷炎」2016年1月
高樹のぶ子作品は実に沢山読んできた。
『花渦』 「水脈 」 「蔦燃「」光抱く友よ」「 揺れる髪」「 あるまだ浅」く 「 百年の予言」などなど
今回の「氷炎」は京都の大学で教える男性と別の大学で教える女性でまあいわば不倫関係にある物語で夫々うわべでは子供も居てお互いがひそかに愛し合うという事と男性の息子が犯した自動車事故で娘が一生消えない傷を負うという物語。
京都を舞台にしているので 読んでいでいて街の風景や大学の様子がわかるのが想像をたくましくするが特にわくわくするとか 考えさせられるという事も無く後に残らない小説であった。図書館で借りた本で1993年に発刊されたが1991年の雑誌「マダム」に連載されたものを
刊行したという事だからどうせ主婦やOL向きの軽い不倫話なのが想像できる。昔のような芥川賞もらったような作品を期待する。
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遠藤周作 「イエスの生涯」再読 2016年1月
最近 本を読めなくなっている。新刊書を買おうかなと思うが中々魅力的な本が少ない。
図書館へ行っても余り新しいものもない。高齢になって欝状態が続くと 洗礼を受けた信者ではないが
キリスト教の学校で学んだせいか イエスへ心がゆく。久しぶりに再読した。このページの 2,012年2月に
に記している。
最近何か虚しい。世の中の出来事や自分自身の心のありように落ち着きが無く 希望も無く
今後の生き方に不安と絶望感がぬぐえない。そんな時に再読すると遠藤周作さんが描く弱いイエス
奇蹟は起さなかったイエスの教えが何故今の世まで全世界に信じられ心休まるのかが良くわかる。
弱いイエスが弱い私達と共にいてくださるという事がどれだけ大切なことかを改めて感じる。
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「海辺のカフカ」村上春樹 2015年10月再読
毎年ノーベル文学賞の候補になって今年も逃した春樹さん。ずっと前に読んだ「海辺のカフカ」が本棚に
あったので再読した。春樹様の小説は昔から随分読んでいたが最近はさっぱり読まなくなった。
カフカは読んだ本の中では相当 面白かったので再読してみた。
昔書いた感想は次の様に書いている。
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2015年7・8月の読書 又吉直樹「火花I 153回芥川賞受賞作品
お笑い芸人が芥川賞受賞という過去に例がないことなので世間を騒がせている。確かに物語の構成と
いい 文章力といい優れた才能を感じる。いわゆるお笑いの世界にいる新人に属する一芸人と先輩に
の如何にも破滅芸人と思われる神谷とのかかわりの描写に光るものを感じた。先輩の芸論がずれて
いることにきずき また殆ど世に出ることなく消えてゆく芸人などがよく描かれている。
彼のほかの作品は知らないが今回の物語の様に自分が経験する世界を書く以外の 小説を読んで
みたい。
羽田圭介「スクラップ・アンド ビルド」 153回芥川賞受賞作品
この小説は「火花」より相当面白かった。題名は無駄なものを捨て(スクラップにする)新しいものに
立て替える(ビルド」という意味だ。主人公の健斗は自宅で資格試験に挑戦するために頑張っている
28歳の青年。企業の中途採用の試験にも挑戦するが中々上手くいかない。しかし彼は意思が強く
健康のために筋トレやジョギングをして鍛えている。同居する祖父は介護を受ける八十七歳で
口を開けば何時も口癖の様に「もう死んだほうが良いと」いい事実服毒自殺を試みたこともある。
孫の健斗と母にとっては厄介な存在である。彼はかいがいしく祖父の世話をするが実は彼の目的は
祖父を手厚く介護することによってかえって祖父を弱らせて「自然な尊厳死」をしてもらおうというもくろみだ。
。つまり甲斐甲斐しく老人の世話をすれば 祖父が回復して社会復帰をするよりは介護したほうが
早く弱ると算段しているのだ。ここに現在の一見 無駄と思われる介護制度に矛盾が在ることをユーモアを
交えて指摘しているのである。孫と母と祖父という小さな世界で前途のある自分ともう後がない祖父の
微妙な愛情や憎しみをユーモアをもって描いている。祖父と孫の間にある不気味な闇は現代の超高齢者
社会が抱える問題の深さを考えさせられるがこの小説にそのような意味を与えながらもユーモアたっぷりで
久しぶりに読んでいて楽しい小説にであった。92歳まで生きた母の介護をした私としては充分うなずける
ユーモアと切実な問題提供のある物語であった。
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2015年6月の読書 三浦しをん 『舟を編む』
最近は世界文学など小難しいものは敬遠している。何しろ読解力と根気がない上に家にあるものは
読んでしまった。トルストイやスタンダールなど読み返せば又違う感激もあろうかと思うのだが
何しろ今はそういう気力がない。コレンコとかガルシンの中篇でも暗い話と難しい文学的ストーリーは
疲れる。東山圭吾でがっかりしたが 本屋大賞受賞という宣伝に負けて初めて三浦しをんという
作家を見つけた。本屋が選ぶ大賞だからきっと面白いに違いないという期待で読んでみた。
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2015年5月の読書 曽野綾子「中年以後」
小説宝石(光文社)に1997年ー1998年に書かれたものをまとめて一冊のハードカバーにした本。
曽野綾子といえばキリスト教関係の著作を読んで色々学ばせて頂いた作家であるし 私にとっては
彼女の言葉はすんなりと心に響くものである・この本はよくある新聞などに載せた短文を一冊にまとめた
もので彼女にとって稿料と印税で二度美味しい作品である。今回は彼女の矜持とも言うべき中年に
なった女性の行生き方を痛烈に書いているもので 世間にあるあるといわれる中年女性が家庭や
子供のことで 悩んだり 迷ったりすることを「そんなの当たり前」という風に例を挙げて書いている。
随筆の題名は「ただ人間だけが居る」に始まって「許しと受容の時」「大皿はいれたものを冷やす」
「親を背負う子」「親しい他人」「憎しみも人を救う」「誠実の配分」「人間を止めない人」などなど24章の
わたって中年になってもあわてないようにという観点から彼女の叱咤激励と事実をよくみて考えよという
メッセージが伝わってくる。読んでいて成程と思ったり スカットする文章である。もはや中年は
遠うにすんで後期高齢者の私には これからでは出来ないこともあろうが彼女が書いているように
すっきりと 人生を終えたいものだ。今 中年の人は手遅れにならず頑張ってほしいですね。
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2015年4月の読書 東山圭吾 『カッコウの卵は誰のもの』
本屋さんへ行くと文k庫本として圭吾さんの作品が山積みされている。
読んだこともないのでそんなに売れる作家なのかと買って見た。
他の鳥の巣に託卵するという郭公に似せてスキーのトップレイヤーが妻の死後
一人娘が彼の実子ではないと知る。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は彼をも凌ぐ
スキーヤーとなる。そんな二人の前に遺伝子を研究する科学者が現れる。
そんなこんなの話。テレビドラマにしたら面白いかもしれないけれど 初めての
圭吾さんの作品は感動もなく 読んでしまったら何も残らない感じの軽い作品
だった。これから彼の作品を読もうとも思わないがっかり感が否めません。
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2015年 3月の読書 コレンコ 「マカールの夢」
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「鷹の島脱獄囚」
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2015年 2月の読書 芥川賞 「九年前の祈り」 小野正嗣 click here please
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2015年1月の読書 ガルシン「4日間」 「赤い花」「信号」
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2014年11月ー12月 「イエス・キリストの謎と正体」 斉藤忠 click here please |