たけちん認定 土木遺産  【熊本北部の石橋】

大坪橋
 2009年5月8日、熊本市周辺にひきつづき、山鹿、菊池周辺といった熊本北部の石橋を見てまわりました。
 山鹿市の市立博物館敷地内に移設保存されているのが大坪橋。慶応元年に架けられたもので、水路橋としては通潤橋についで第二位の規模だそうです。
 橋の近くには西南戦争の戦跡や文様で有名なチブサン古墳など興味深い史跡がいっぱいで、一日かけて訪れる価値のあるところだなぁとおもいました。
 こんどゆっくり来ようっと。


湯町橋
 豊前街道、いまの国道3号線の吉田川に架けられていた石橋で、河川改修に伴って日輪寺の境内に移設されています。
 1814年に架けられたもので、2連のアーチは存在感を感じさせてくれます。


女田橋
 大正3年に鹿北町女田地内の県道に架けられた石橋です。
 平成2年7月2日に九州中・北部を豪雨が襲い、災害復旧工事の際に撤去されることとなりました。
 その際に、保存運動が起こり、アーチ部分が瞑想の森公園に移設保存されることになったそうです。

高井川橋
 橋本勘五郎作
 鹿北町岩野高井川、国道3号線のすぐ脇にかかっています。
 明治14年にもとの国道がつくられた際に架けられたもので、現在は町道になっています。

迫間橋
 続いて菊池市へ。菊池市街地の迫間川にかかる石橋です。
 文政12年(1829年)というから180年前の完成。いまでも生活道路として現役で活躍しています。スレンダーな印象の石橋でした。


立門橋
 菊池市街から国道387号を西へ向かい、立門で菊池渓谷方面と分かれたすぐ先にあります。
 万延元年(1860)の完成で、橋本勘五郎の兄、宇一が石工長をつとめたそうです。写真左手の壁石面に漆喰で「立門」と大きく刻まれています。漆喰の文字が緑でちょっと読みづらいですが、架橋当時からのものだそうです。ちょっとおもしろいなぁ。
 立門橋を訪れたあとは名湯菊池温泉温泉で汗を流してから熊本空港を最終便であとにしました。


 ⇒熊本南部の石橋