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公共交通機関をつかって境町へ行こう(2007年9月)


※このページは、雑記集としてのネタと2007年9月の写真集とを兼ねています。


<序文>

 野暮用により、つくば市から同じ茨城県の境町に向かうこととなりぬ。
車で行けば、西方向に30km弱。しかしノーマイカーの身としては、この距
離はそうそう気軽には行けないところ(帰りは車なので片道だけというの
もポイント)。そこで、万人にやさしい公共交通手段を使ってたどり着く
方法を検討・実践してみたのがこのコーナーであります。では、いざ出発。


1)つくば駅発:7時26分(つくばエクスプレス)
つくばエクスプレス
陸の孤島にやってきた、この新たな文明の利器を用いない手はなし。
9時到着を目指して出発進行!(写真は研究学園駅でのものです)


2)流山おおたかの森駅着:7時45分→発:7時50分(東武野田線)
流山おおたかの森駅
目的地が茨城県内なのに、ここは千葉県です…。


3)川間駅着:8時18分
川間駅
1駅先は埼玉県…。もちろん、初めて降り立つ場所です。


4)川間駅前発:8時30分(朝日自動車・バス)
川間駅前
当日はあいにくの雨模様。境町行のバスが来てほっと一安心。
駅前バス停で並んでいた人たちは、発車から10分後、工業
団地に近接するバス停で、ほぼ一斉に下車していった。
(写真の右上部がバスに表示されていた行先・経由地の案内)


5)8時50分頃:バスが進むに連れ、窓の両側に堤防が見えてくる。
利根川と江戸川に挟まれた場所、よって川間。地名はじつに正直。


6)8時55分頃:2つの川の分岐点に建つ関宿城。
関宿城
×「せきじゅく」、○「せきやど」と、自らの勘違いをここで修正。


7)9時頃:再び利根川を渡る。
再びの利根川
2時間以内に2度の利根川渡河を経て、我、再び茨城県へ。
川向こうの遠くには、先ほどの関宿城が見える。


8)9時5分頃着:境町バスセンター
境町バスセンター
無事、境町に到着。しかしここからさらに20分ほど徒歩。


9)9時25分頃着:境サティ
境町サティ
町内の大型商業施設が見えて、旅のフィナーレ。ここから目的地へはもうわずか。


10)9時30分頃着:目的地に到着
30分遅れながら、無事、目的地に到着。さて、これから引越作業の手伝いをば…。


<結語>
 今回の行程は、茨城県内の決して遠すぎない場所への移動でありながら、
 かなりの時間を要したという気持ちと、公共交通機関を乗り継げば十分に
 到達可能という実感を得る、なかなか貴重な体験だったと思われる。
 境町からの帰りは車で約1時間と、往路の半分弱の時間ですんだことが
 前者の気持ちを裏付ける主な根拠。そして、素直な気持ちでもある。
 一方、いざ車がないときでも、確実に目的地へと近づけてくれる。そんな
 安心感と、無論、日常の移動手段としても日々活躍している様々な公共交
 通機関の役割を、あらためて重く感じる機会でもあった。
 ここで、今回の行程を地図上で確認しておこう。


境町への行程
 公共交通機関利用によるつくば市発境町行の行程(2007年9月)*筆者作成

 なんという遠回り!! 千葉に入ったとか、1駅先が埼玉県とか、今まで
 書いてきた内容が、ぱっと見ただけで一通りわかるんじゃないかと思う。
 それがすぐわかるんだから、地図に表すことって、やっぱり大事でしょ。

 ところで、今回の行程を実施するにあたっては、yahoo路線情報などの大手
 HP(ホームページ)のほか、地元バス会社のHP、さらに個人運営のHPが
 大いに参考となった。とくに、「千葉&葛飾路線バス時刻表」のHPを今回の
 計画の起点とした(http://eris.ais.ne.jp/~kunyu/bus/index.html)。
 以上、御礼申し上げる次第である。

 今回の行程における結論は、以下のようにまとめられる。
 すなわち、個人の移動がマイカー中心のモータリゼーション社会となるなかで、
 ローカルな公共交通機関の存在が依然として重要な役割を保ち続けるとともに、
 そうしたローカル路線の情報を、当該会社のみならず、地域交通に愛着を持つ
 人々の無償の支援が裏支えしていることが確認されたのではないだろうか。
 とくに、路線沿線にしか運行状況が伝わりにくいバス路線の情報が、個人の
 HPを通じて、計画的な移動手段の一翼を担うにいたるという役割を果たす
 にまでいたっているのである(運行会社HPの情報や更新状況にもよるが)。

  以上、少々、飛躍に過ぎた文章となってしまったが、公共交通という万人に
 等しく与えられる手段が、少なくとも今回の行程に大いに役立ったのであり、
 今後も、全国かつ地域の交通手段として活躍し続けることを願ってやまない。

p.s. 尤も、車でなら1時間弱で行き来できることも紛れもない事実ではある…。



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