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   野の花をかざって ...



ノートの端っこに書いたチューリップ、ブラウスの襟についてた向日葵、お気に入りのコーヒーカップには
マーガレット、道端に咲いてたイヌフグリ、家の庭先で育てた三色スミレ、山登りで見つけた駒草 ... 
花のある星に生まれてよかったな。



目次


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[第1回] 「ピンクのばら 」
[第2回] 「コスモスの咲 く路で」
[第3回] 「ゆっくりと降 りて来る」
[第4回] 「風の中で待っ ている」
[第5回] 「北風になりた い」
[第6回] 「母の背中よ、 水色星よ」
[第7回] 「いつも栗をく れたのは」
[第8回] 「飽餐男女」< /a>
[第9回] 「きもの」
[第10回] 「飛・び・ま ・す」
[第11回] 「さよならね ルーシー」
[第12回] 「テツコの部屋」
[第13回] 「夜光虫」
[第14回] 「知ってるつもり」
[第15回] 「旅は道連れ世は情け」
[第16回] 「段々畑にて」
[第17回] 「今日中東から戻りました」
[第18回] 「光年の彼方」
[第19回] 「よおし、がんばっどぉ」
[第20回] 「君の好きなメロディー」
[第21回] 「日曜日が待ち遠しい」
[第22回] 「ホテル・ニューハンプシャーの法則」

[お便り、掲示板、リンク、バックナンバー etc.]


お便り、掲示板、リンク、バック

ナンバー etc.






2004年2月16日 [第21回]



「日曜日が待ち遠しい」


 田舎に引っ越してきて数ヶ月が過ぎました。都会で暮らしていたときは、週末になると輸入食品をたくさんおいてるスーパーマーケットで美味しそうなチーズをさがしたり、深夜まで開いてる本屋に行って立ち読みをしたりするのが楽しみでしたが、今はドライブがてら山の中の温泉に出かけて露天風呂に浸かるのがお気に入りの過ごし方になりました。

 私がよく行くのは、露天風呂付き旅館が集まる山の中の温泉観光地です。テレビや雑誌でもよく紹介されている有名なところなので、行ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。泊まると結構なお値段なんですが、私の家からは車で1時間くらいでいけるので、日帰り入浴代の500円だけを払って贅沢な入湯タイムを楽しんでいます。渓流に面した大き目の露天風呂の縁に頬杖をつき、猫のあくびのように躰を伸ばし、川のせせらぎに耳を澄ませ、木々の枝と戯れる陽の光を眺めつつ、日ごろの過ちの数々を忘れて、しばしまどろむ... 温泉サイコー!

 皆様も機会があったら是非ともお出かけください。

 さて、この温泉地の中の、とある旅館のお風呂をいただいたときのことです。実はお宿の名前が「野の花」というので、なにはともあれと思って行ってみたのですが、なんとそこのお風呂の名前が「銀鼠の湯」! このメールマガジンの第三回で紹介した詩の一節、「銀鼠色の落下傘」との偶然の一致! もしかしてこのお宿のご主人、私のマガジンのファンだったりして...などとうかれた気持ちになってしまったののはなでありました。 読者数は減り続けているというのに、暢気な発行者でございます。

 野の花さま、季節が変わったらまたお風呂いただきに伺います。


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2004年8月31日 [第22回]



「ホテル・ニューハンプシャーの法則」


 みなさんは「ホテル・ニューハンプシャー」という映画をみたことがありますか? 1984年の映画でロブ・ロウ、ジョディー・フォスター、ナスターシャ・キンスキーなどが出演しています。ちょっと浮世離れしてる父親が、家族のみんなでホテルを経営したいという夢を無理やり実現してしまうのですが、いろいろと思い通りにいかなかったり、不幸な出来事が次々に起こったりします。でも、とにかくホテルはできたんだし、家族が一緒にいられるようになったんだし、夢はちょっとだけかなったんだからよかったじゃないかっていうような内容の映画です。原作のジョン・アービングの持ち味がよくでていると思います。映画としては同じ原作者の「ガープの世界」よりも素晴らしい出来です。出演者のジョディー・フォスターがどこかで「自分の出演した中で一番好きな映画」と言ってましたが、私にとっても、私自身の考え方に大きな影響を及ぼした忘れられぬ1本です。この映画を見て感じた「ずっと願って努力していれば全部は無理かもしれないけど少しはかなうもんだよ」というのを「ホテル・ニューハンプシャーの法則」と呼ぶことにしています。

 私に似て普段はサボリ屋の友人は、旅関係の話になると急にマメになります。私が旅行の計画を立てるときはいつもフライトからホテル、現地のレストラン情報にいたるまで相談にのってくれます。彼女は旅行が大好きでいつも旅行の仕事がしたいと思っているけど、なかなか望みどおりにはいきません。うまくいくかなと思ったらまた離れてしまう。頑張りが足りないのでしょうか? 運が悪いのでしょうか? 「でもあなたなりに努力してきたからちゃんと夢はかなってるじゃない」と私は言ってあげました。そう、「ホテル・ニューハンプシャーの法則」です。2年ほど前、旅行の仕事についてから10年目にして初めての添乗でヨーロッパに行ってきた彼女は、本当に晴れ晴れと幸せそうにしていましたから。

 子供の時から遠足やキャンプ、部活動の合宿など、遠くに行くのが大好きで、反抗期の頃でさえ家族旅行がなによりも楽しみだった彼女は、学生時代の一人旅を経て、旅行が好きでたまらなくなりました。小説に出てくる遠い土地や人を想像したり、ガイドブックを立ち読みしては旅程を考えてみたりと、旅への想いが尽きることはなかったそうです。そして念願かなって中堅の旅行会社に入社! でも最初の配属は経理部でした。周りの人たちが世界中に添乗に出かけてバリバリやってるのがとても羨ましかったそうです。その後、希望が通り営業部門にうつりましたが、そこでは電話と端末の前に座っての手配業務ばかりでした。で、その後転職しちゃって全然別の業種で働いたりもしたんですが、ひょんなことからまた小さな旅行会社に入ってしまいました。その会社は少人数のためか、予約も経理も含めなんでもかんでも任されてしまって毎日大変だったけど、添乗の人手も足りなかったので若い受験生に混じって資格試験を受け、30代も半ばになってから初めての添乗のチャンスをつかんだのです。そしてヨーロッパばかり計5回の添乗に行くことができたんだとか。ところが、その後訳あって田舎に帰ることになり、その会社をやめなければならなくなってしまったのです。今は田舎でメールを利用して以前の会社の旅行パン フの制作の手伝いをしたりしてますが、またいつか旅行の仕事ができたらいいなあと思っているそうです。

 彼女はこれからどうなるのでしょう? 再び旅行の仕事ができる日がくるでしょうか? でも、今でもそれはそれは楽しそうに女性誌の旅行特集やガイドブックを読んで旅の話に夢中になっている彼女は、もう心の中に彼女なりの素敵なホテル・ニューハンプシャーを建ててるように思えるんですけど。そんな彼女が羨ましいなと思うののでした。


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