20141229

肛門周囲膿瘍という病気になりました。

どういうものかというと、肛門の周りにあるポケットに便が入り込んで
炎症・化膿を起こし、お尻の中に膿が溜まってしまうというもの。

膿溜まりの周囲は腫れ上がり、発熱や激痛を伴って顕在化し
治療するには切開手術などで膿を取り除くしか無いというつわものです。
今回、発症から現在までの簡単な流れを記述してみました。

---

■12/20
元同僚と中野のジンギスカン屋でラム肉を死ぬほど貪り食らう。
最初のセットメニューの野菜以外は一切追加せず、ひたすら肉だけ。
この時点で既におしりに張りと若干の痛みを感じてはいたものの
「最近座りっぱなしだったからなー」と大して気にしていませんでした。



■12/21
昨日よりも強い痛み。が、身動きが取れないほどではなく
もともと痔主だったので「いつものかな？」程度の認識で軟膏を塗って放置。

■12/22
朝、目覚めると肛門のすぐ右側がぼっこりと腫れて熱を帯びており
触れると硬いゴム毬が埋まっているような触感と激痛。
座ることも歩くこともままならなく、それどころか安静にしてても痛みは全く治まらず
歯を食いしばらないと身動きが取れない有り様。

痛みの程度は膿の溜まった場所によるらしいのですが、私の場合は
「口内炎を絶えずグリグリと圧迫されている」ような痛みでした。

いったん出勤するもギブアップ。近場で診察してもらえそうな場所が1箇所しかなく、当日は既に埋まっているとのことで翌日行くことにし、ほうほうの体で早退。

■12/23
本気で歩けないため、自宅前からタクシーを使うブルジョアテクを発動。
脂汗を垂れ流しながら病院へ行くと肛門周囲膿瘍と診断され
その場で切開して排膿することに。

麻酔を7〜8箇所ほどプスプスと射たれたのですが、これもまた凄く痛い。
肛門に錐でも刺さってるんじゃないかという痛み。

その後「メス入るよ〜痛くないでしょ〜」という声とともにわずかな疼痛があり
『あー、麻酔効いてるな』と思って大丈夫です、の「だ」と言ったか言わないかのうちに


麻酔の倍以上の大激痛。


思わず「ふ…ふしゅる…ふしゅ……！」とシコルスキーみたいな
謎呼吸が漏れるほど。

　参考画像

「いま膿を出してるからね！　ちょっとだけ我慢してね！」と励まされ
ひたすら脳内で「がんばらねーばねーばねばぎぶあっぷ…」と呟きながら
神に祈り続けたおかげで何とか乗り切ることが出来ました。サンキューウッミ。

実際の施術時間は2分程度だったと思いますが、間違いなく
30年の中で一番長い2分間でした。

あと、実家に帰省する旨を伝える際にそのことを話すと円座クッションを
買っておいてやるとのお達しを頂きました。サンキューパッパ。

■12/24〜12/29
その後は5日間ほど毎日消毒と抗生物質の投与のために通院し
ひとまず回復して現在（12/29）に至ります。
我が家のサンタさんは靴下の代わりに私の肛門に座薬という名のプレゼントを
差し込んでいってくれました。

現在のところ経過は良好で、あのケツが爆破されているような灼熱感は
見る影もありません。

ただ、今回の手術は単にたまった膿を排出しただけなので
年明けに今度は別の病院に移って「痔ろう」の検査をして
再度手術をしなければ完治はしないとのことです。
オレたちの戦いはこれからだ！　未完。

---

怖いのはこの肛門周囲膿瘍、できやすくなる生活習慣などはあるものの
運が悪ければ何をやっても誰でもなってしまうそうです。
また、放置していても自然に治ることは絶対にないとのこと。
（血栓と違って膿は体内に吸収されることはなく、排膿するしか無い）
排膿だけで自然に塞がることもありますが、肛門側の穴は開いたままなので
いつ再発するかわからない危険な状態に変わりはなく。
なんという運ゲー。まあ、病気って大抵そうですが。


「祈れ。生きているうちにお前にできることはそれだけだ」


とりあえず便秘や下痢に気をつけ、適度に運動して血行を良くし、ストレスを発散し
健やかに生きていればリスクは下げられるそうなので、その、なんだ。
人間真っ当に生きるのが一番ですね。マジで。

とりあえず切開は二度とやりたくないです。マジで。本当に。

そのうち検査結果も含めて詳細をまとめようかと思います。
今回ほど体験談の検索結果に助けられた（そして脅された）ことはなかったので
一助を担えれば。