アライバル

Arrival



*** It's still not PANORAMA! ***

Story
 制動噴射の最後の咆哮が静まり、宇宙船「ニューフロンティア」の長い旅は終わった。
 老人は言った。
 あの惑星を夢見て、私の父母たちは、幼かった私を連れてこの船に乗ったのだ・・・。

Background
 2002年12月のMOMO展出品用に急遽仕上げた作品です。絵の上部に見える構造物は、近景と一連の宇宙船の一部で、老人たちがいるのは、前方に見えるのと同様の遠心区画にある植物園の一角ということにしてあります。(家内からは、「未来の老人ホーム?」と言われました・・。(T_T))

Production Note
 遠景の宇宙船はShadeでモデリングしたもの、人物はShade実用データ集「人の森」のフィギュアを若干加工したものです。宇宙船と遠景の惑星はBryce3Dで、近景の人物や植物、敷石、窓枠などはVue4でレンダリングし、それらをマスク合成して仕上げました。
 惑星の表面は例によってBryce3Dのプロシージャルテクスチャですが、ガス惑星の感じがどうしても上手くできません。NASAのガリレオ探査機が撮影した木星の表面は驚くべき複雑さを呈していますが、ガス惑星の近景を扱うときは、素直に実物の画像を活用するのが正解かもしれないなと思いました。
 「人の森」を使ったのは久しぶりです。私自身の技量の無さもあって、いままでパノラマ等に使用したのはどうも納得がいかなかったのですが、今回使ってみて、顔を出さない、アップにしないなど、いくつか我慢すれば、結構使えるなと思いなおしました。早いところPoserも欲しいところですが、「人の森」をベースにした人物作りの要領がやっと分かったと言う感じで、もう少し頑張ってみようと思います。
 ラフスケッチの段階から地面に落ちる影をぼかしたかったので、多数の照明を使った面光源もどき、全方位照明もどきを初めて試しました。Vue4で作った近景は、太陽をOFFにしたうえで、太陽代わりにリング状に並べたポイントライト21灯、背後の植物園からの間接光30灯で照明しています。

2002/12/27 公開


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