ひか・る 【光る】

(動ラ五[四])
(1)それ自体が光を放ったり、他からの光を反射したりして輝く。「星が—・る」「雨にぬれて—・る舗道」
(2)光沢がある。「つやつやと—・る毛並み」「しりの—・ったズボン」
(3)容姿・才能・人物などが、すぐれていて目立つ。「彼の作品が断然—・っている」
(4)(「目がひかる」の形で)監視する。「親の目が—・っている」
(5)光を受けて美しくはえる。「あしひきの山下—・るもみち葉の/万葉 3700」
(6)容貌などが美しくてまばゆいほどである。「今は又、その世にもねびまさりて、—・るとはこれをいふべきにや/源氏(若菜上)」
(7)威光を示す。特に、金銭の威光がある。「—・る旦那をこころ当て/人情本・辰巳園(後)」
うな・る 【唸る】

(動ラ五[四])〔擬声語「う」に「鳴る」が付いてできた語〕
(1)獣が威嚇するような、低い声を発する。「犬が—・る」
(2)人が苦しくて、言葉にならない低い声を出す。うめく。「病人が—・る」「試験問題がむずかしくて—・る」
(3)立派さや豪華さに感嘆の声を発する。「大向こうを—・らせる名演技」「あまりの豪華さに—・ってしまった」
(4)(浪曲などを)力を入れて語る。「一節(ひとふし)—・る」
(5)にぶく低い音が長く尾を引くように鳴る。「モーターが—・り始める」「風で電線が—・る」
(6)たまった力や勢いが外にあふれ出そうになる。「腕が—・る」「金庫には金が—・っている」
(7)びっくりするほど豪勢にする。「今時の大臣—・つた事もせぬ/浮世草子・禁短気」
かがや・く 【輝く・耀く・赫く】

(動カ五[四])〔近世初期まで「かかやく」〕
(1)それ自体が強い光を出したり、他から強い光を受けたりして、まぶしい光をはなつ。「ギラギラ—・く真夏の太陽」「ロビーにはシャンデリアが—・いている」「夕日に—・く海」
(2)生き生きとした様子・態度をみなぎらせる。「生徒たちの目は—・いていた」「彼女の顔は喜びに—・いた」
(3)名誉・名声などを得て光っているようにみえる。「優勝の栄誉に—・く」「通産大臣賞に—・く発明」
(4)強い光のため目がちかちかする。「目も—・き惑ひ給ふ/源氏(鈴虫)」
(5)恥ずかしがる。てれる。「女、扇を以て顔にさしかくして—・くを/今昔 27」
さけ・ぶ 【叫ぶ】

(動バ五[四])
(1)大きな声を出す。また、大きな声で言う。「是のせて行け、具して行け、とをめき—べど/平家 3」「『助けて』と—・ぶ」
(2)強く世間に訴える。主張する。「獄中から無実を—・び続ける」
[可能] さけべる

大辞林第二版より