ギロ男爵★屋根裏の日々2009 ギロ男爵の愚かなる2009年の共犯。 |
世界が震撼! ギロ男爵の新刊!
2009年11月4日 (水)
久保の眼■この季節、ヤミ米屋は忙しい。ちょうど今は、もち米が大量入荷中である。
今年の北海道の米は不作なんだけど、特に、もち米は、大不作で例年の 半分しか収穫が無いよーだ。で、ふつーならば「少ない」=「値上がりする」 んだけど、どーも本州では、そこ&そこ収穫されているよーで、値上がりも ここんとこにきてスピード・ダウンな感じ。それもそのはず、もち米は、ふつー の米と違って、「もち」「お菓子」「赤飯」などに使われる嗜好品だから、高け りゃ食べなければいいんだから。そんなビミョ〜な相場のはざまで、農家に 喜んでもらえる「高い」値段、かつ消費地にも喜んでもらえる「安い」値段を、 でっちあげるのが私の仕事だ。ここで言う、「高い」&「安い」は抽象的で相 対的な概念であって、100円が「高い」場合もあれば、「安い」場合もある。 そこで求められるのが、間に入る私のよーなヤミ米屋の「説得力」なのである。 ■そんなワケで未曾有の大不況の中、ぜーたく品と言ってもいい、嗜好品は まずはがまんさせられる商品となってしまっている。その代表がタバコだと思 う。まさに、タバコへの迫害は中世の魔女狩りか、現代のSMショーのようで ある。そこに見え隠れしているのは、「嗜好品」=「不用品」とゆー社会民主 的倫理観だ。この図式が、ややヤバイのは歴史が証明してんだけどね♪ ■で、私は究極の嗜好品は、性癖だと思う。性癖を「不用品」と処理するか どーかで、ある種のリトマス試験紙の役割すらがあると思う。また、性癖の前 では、「高い」&「安い」の価値基準が一気に高度に抽象化される。 ■今日、私の手元にギロ男爵の「絵本」、いや、「絵ロ本(=エロ本)」が届 いた。ギロ男爵が密かに作り溜めしていたエロ写真コラージュ作品1枚づつ に見開き1ページの掌編小説を添えた、瀟洒な手作り本だ。記者会見では 「この本は10冊しか製本されなかった」という。その特別加減がまたしても、 嗜好品っぽい〜。 ■ほとんどの表現は、先にコンセプトを想定してから作ることが可能だが、 性癖をめぐる表現だけは本能にまかせて作ることとなる。その結果、できあ がった作品を鑑賞することによって探り出した作者の性癖がコンセプトであ るのだ。そう考えれば、エロ本の鑑賞とは、ほとんど臨床心理学だ。 ■もちろん、この本に対する好き嫌いのゆれはばは大きいだろう。しかし、 それは嗜好品であるから、とーぜんなのだ。欲しい人にはこの本が1万円 でも「安い」だろーし、嫌悪する人には100円でも「高い」だろう。そして、 そんな愛され方が、嗜好品には一番似合うのだ。 text by 久保AB-ST元宏(2009年11月5日 1:41Am) |
text by 久保AB-ST元宏 (2009年8月21日 金曜日 0:23Am)
あのギロ男爵が、帰ってきた。むろん、彼はどこへ行ってたわけでもないし、帰るところがあるわけでもない。 ましてや、誰も彼のことなど待っていやしなかった。ずっと、ずっと、待っていなかった。 しかし、帰ってきたのだ。 2009年8月19日(水)、それは彼の4枚目のCDアルバムとして、私の家に届けられた。 ギロ男爵 4thアルバム 絶賛☆押し売り中! guillo kaligali trio 『made in brain』 なんと、ギロの新作は、ジャズ(!?)のピアノ・トリオ! あほか。 「ジャズのピアノ・トリオならば、こー演奏するだろう(きききき・・・笑)。」って風の、アレンジ&曲作りだ。 これは、器用というよりは、新たな悪意だ。 何への悪意か? ジャズと、ジャズ的なるものすべてへの。 2009年8月15日、私はテラダヤと数年ぶりに再会した。 その数日後に、このCDが届いたわけである。 嗚呼。 私の脳味噌に、下記の写真の風景が悪夢のように(?)飛来したのであった。 ▲2005年11月19日 東京における『共犯新聞』アンプラグド会にて、 テラダヤ師匠(右)の落語を聞く、ギロ男爵(左)。
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wellcome to Mr.guillo_kaligali's the sexadelic ballroom !
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ギロ男爵 2NDアルバム 絶賛☆押し売り中! guillo 『Blossoms and blue』
ギロ男爵、待望の(←ダレが?)2NDは、彼が過去に1990'sガールズバンドに
書き下ろしていたガレージなバンド・サウンド(=ただし、midi。がくっ。)。 んでも、midiだからこそゴマカシのきかないギター・アンサンブル(←たぶん)が 楽しめる。良いトコの坊ちゃんが、ピアノ教室に通っていました以上の才能が炸裂! ギロ男爵とゆー、異能な(笑)交差点を体験すると、ザ・フーの暗部が透けて見える。 思えば、史上最高の肉体派、ガレジージ・ロック・バンドであったザ・フーこそが、 最も悩み多きコンセプチュアルな作品をたれ流していたとゆーパラドックス。 そんないにしえの昭和ロック談義を思い出しつつ、さていよいよギロ男爵の 3RDアルバムは、待望の(←えっ?ダレが?)コンセプト・アルバムらしい。 っーコトは、この2NDアルバムとは、その直前に吐き出されたギロ男爵の ガレージ面の全貌!しかしそれさえも、ギロ本人のバンドではなくて、他人様への 「楽曲提供ガレージ(=貸し車庫?)」っーのも、お見事に、いびつ(笑)。 まったく、ガレージ・ロックとは「肉体」ロックであったとゆー定義を燃やしちゃう魅力。 しかし、どんな半端者よりも、実は最強の「肉体派」である、とゆーギロ男爵の身上。 嗚呼、ギロ男爵の排泄行為としての、下剤付きCD製作よ、永遠に! text by 久保AB-ST元宏(2006年12月30日 10:59Am) |