空港に着いた。王さんは手際よくANAの日本人職員に取り次いでくれ、彼女
が空港内のクリニックに連れて行ってくれた。こういう施設が整っているのもさ
すがシンガポール。医者はすぐに来てくれて、診察してもらった。ただの風邪と
いうことで、乗機許可は得られた。クスリを2種類出してもらった。長男はひとま
ず気分の悪いのも落ち着いて、眠った。
このあともANAの職員の方には引き続きお世話になる。私は熱を出した長男
を抱き、妻は荷物を乗せたカートを押す。夜も更けて、娘も眠ってしまう。この
娘を抱っこして、ゲートまで運んでくれた。この娘は4才ながら大柄で眠るとさら
に重くなるのだが、「大丈夫です」、とスタスタと先導してくれた。けっこう距離が
あったので本当に助かりました。もうひとり、目立たない活躍をしてくれたの
が、次男。いちばん弱くて頼りないやつが、かんじんなときにしっかり起きて自
分の足で遅れずに歩いてくれた。こういうときに駄々をこねられると、困窮して
しまうところだった。
ゲートの待合室に入り、長男と娘をいすの上に寝かせると、ANAの彼女は毛
布を持ってきてくれ、さらに機内の職員にも連絡を入れてくれていた。ここにあ
らためてお礼を申し上げます。またHISの職員の方々にもお礼を申し上げま
す。この金額でとても価値のある時間を過ごせました。本当は帰国後すぐに
ANAとHISにお礼の手紙を書こうと思っていたのですが、すぐ仕事でばたばた
することになり、書きそびれました。またお世話になることで御礼にしたいと思
います。
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