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ツアー一行は説明を聞き終わり船つき場へ足を運び始める。ちょうど反
対方向にうちの長男が何か面白いものを見つけたようだ。走りよる長男。ニ
シキヘビを首に巻いたインド人の蛇使いがそこにいた。
しかしさすがに全長3mはあろうかと見える本物のニシキヘビを前にしてち
ょっとびびったようだ。 好奇心半分、こわさ半分でさらに近づく。こういう場所
でよくありちだが、蛇使いは日本語が上手だった。
「大丈夫。大丈夫。サワッテミテ。」やがて長女も走ってやってきた。二人
でなにやら楽しげに触っている。
「オイデ。オイデ。」と今度は手招きで首に掛けるしぐさの蛇使い。蛇使いの
足元にはへびを首にまいた観光客の実演写真が飾ってあった。いくら吹っ
かけられるんだろうということが気になり始めたが、子供たちもさすがにそこ
までするのは怖かったようだ。 |