RZ250Rは初期型(29L)発売から35年!最終型(3HM)でも製造終了より30年!経っており、オーナーに大切に乗られている車両以外は程度の良いタマが減ってきました。 バイク屋でも2個1や3個1で作られたような車両が平気で売られています。また、安価で売られている車両の大抵は基本整備程度しかされていません。 少なくとも30年以上も販売から経っている車両ですので、旧車全般に言えますがオイルシールなどゴム系のパーツはほぼ耐久年数を超えていると思います。クランクのオイルシールの交換であればエンジン全バラの作業になります。 その他にもRZR特有のチェックすべき所も色々あります。 最低限、多少キレイな車両であっても30年以上も昔のバイクに乗ると言う覚悟は必要だと思います。。。バイクは年式の古い物も普通に中古で売られていますが、車で考えてみて下さい。 そんな昔の車を買って普通に乗れると思いますか?ヘタしたら買ったら良いが壊れてばかりで、ゴミを買わされてしまうようなことも十分考えられます。 基本的には定期的なメンテナンスやレストアがなされていなければ、まともに乗れる車両は少ないです。 個人的には一度は全てに手を入れて性能をリセットしてやる必要があると思っています。そうすればRZRは今でも必要十分な性能を発揮することが可能です。 バイクショップでの「旧車だからこんなもんだよ」の言葉には、「そこまで整備していない」の表れだと思います。ただ。そこまで整備してしまうと、高価過ぎて売れないバイクになってしまいますが、、、、、 とは言っても、出来るだけ良い車両を出来るだけ安価に購入したいのは誰もが思うことです。今までRZRを何台か見てきた中で、気になる点を記載しました。 <注> 動く車両であれば、必ず試乗しましょう。乗ってみないと分からないコトはいっぱいあります。 ノーマル車両以外(カスタム車等)については触れていませんが、その手の車両を購入する時は何のパーツに替えられているかは絶対に確認しましょう!それが分からないと故障した時にパーツ注文すら出来ませんから。 |
あくまで私の感じた注意点です。まあ、参考程度に見てくださいm(__)m | |||
①−1タンク内のサビのチェック 画像はコーティング済タンク ①−2外装のチェック |
ちなみに現在、新品タンクはヤマハ在庫は無いです。中古でも程度が良ければ、ヘタすりゃ中古RZRが一台買えちゃうくらい高価ですし、玉数も少ないです。 折角安く購入してもタンクがダメだと、大きな出費となってしまいますので、よ〜くチェックして下さい。外観上キレイな外装でもタンクの下面をみてパテ盛りしたような痕があるかチェックは必要です。 1XG以降のタンクは、かつてはオムスビのタンクほど気にしないで大丈夫だったのですが、寄る年並みには勝てず、1XG以降もタンクの錆は要チェック!!。 タンクがダメな車両は代わりのタンク入手の当てがない限り、購入を控えた方が良いと思います。それだけまともな程度のタンクが無い状況は深刻です。 ※そんなRZRなのでタンクがコーティングしてある車両も多いです。上述の問題点が確認出来なければ、コーティングに剥がれ等無くキレイに施工されていれば気にしなくても大丈夫です。 ※なお、高価ですが29L〜1ARならUPS-TAKUさんからアルミタンクが発売されています。 錆取り、コーティングに関してはRZR情報局 その他1を御参照ください。 なお、錆がひどい場合には錆取りでタンクに穴が空いてしまうことも良くあります。程度が悪いタンクの錆取りは覚悟の上で! また、外装(カウル類)も取り付け部の折れや欠けがないか注意してみましょう。 なお、カラーリングに関しては、補修パーツの純正デカールがすでに欠品しているので、デカールが左右違う物だと、それを揃える為にはヤフオクなどの中古カウルを探すしかありません。 参考:外装(カウル類)の補修のページ |
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②リヤ周りの歪みのチェック ⑧フロント周りの歪みのチェック |
リヤ周り、フロント周り、いずれとも真後ろ・真正面から見て、一直線で歪みが無く、タイヤも偏磨耗していないこと。 特にリヤ周りのフレームはそれほど強くないので、大きな事故をすると歪みやすいようです。 また、ハンドルを左右に切ってみて、切れ角が同じかどうかもチェックします。 上記を含めて、何か見た目の違和感があれば転倒や事故暦の可能性有りです。ハンドルストッパーに大きな打痕が無いか、エンジンやチャンバー部の擦れが無いか、ブレーキ&クラッチレバー&ハンドルの曲がり等、色々確認した方が良いと思います。 まあ、転倒暦の無いRZRはかなり少ないと思います。管理人なんかコケまくったし! とにかく試乗出来るなら、乗ってみて大きな違和感がある車両だけは避けましょう。 フレームの曲がりを測定及び補修も専用機器を持っているショップさんなら可能です。 参考:フレームのレストア(簡易塗装)とパウダー塗装外注加工のページ |
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③リヤサスペンションのチェック ④リンク部のチェック |
サスペンションロッド部にサビ、オイル漏れ(ダンパー抜け)が無いこと。 サスペンションも新品交換だと高い出費となりますが、リヤサスペンションに関しては、ほとんどがダンパー抜けなど性能劣化していると考えて良いでしょう。 後期型(前期にも転用可)なら純正品はかつては新品購入可能でしたが、2016-12月調べで販売中止になっていました。 また純正サスペンションもOHしてくれるショップもありますが、再生サスペンションは持ちが悪いと言う方の意見も聞きます。 社外品も何メーカーかラインナップがあるので、性能の良い社外に交換してしまう手もありますし、社外品は各種調整機能がついていますので付加価値は高いです。 安全を買う意味でもダンパー抜けしたサスで走行するのは危険なので、出来るだけOHか社外新品交換をお薦めします。 サスペンションがちゃんと動くかと合せてリンク部もチェックします。動きが鈍い場合はリンク部のグリース切れが考えられ、最悪焼き付いている場合もあります。 中古車を入手したら、まず一度はリンク部は分解しグリースアップをすると良いと思います。 また、スイングアームにある樹脂のブッシュ部分はグリースアップ以前に変磨耗しやすく、中古購入の際はまず交換すべきところだと思います。 参考:前後足回りレストアのページ |
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⑤オイル漏れのチェック RZRは2サイクルエンジンですので、車体周りのオイル汚れとは縁が切れません。単にオイル汚れが付着しているのか、本当に漏れているのか、いつも車体をキレイにしておきオイルが漏れてきたらどこから漏れてきているか確認出来るようにしておくと良いです。なお、多少の滲みくらいは我慢する覚悟も必要です。 |
●スプロケカバー周辺からオイルが漏れている場合は、左画像の、、、 ①スプロケシャフト(実際はカラー)のオイルシール不良、 ②ギアチェンジシャフトのオイルシール不良、 ③ニュートラルセンサーカバーのヒビ割れや中のOリング不良 、、、の3ヶ所のチェックが必要です。③は簡単に交換出来ますが、①②は圧入部分ですので、クランクケースをバラさず外側から交換出来ますが、無理だと思ったらショップに任せた方が無難です。 また、①のオイル漏れはカラー本体、②のオイル漏れはチェンジシャフト、、いずれも支持体の磨耗痩せがないかも要チェックです。 ●マフラーフランジ周辺のオイル漏れの場合は、リングガスケット&ペーパーガスケットの不良です。交換すれば大抵直りますが、フランジにガタがきている場合はペーパーガスケットを2枚重ねで直る場合もありますが、フランジに付属するOリング(純正交換パーツ無し)が無くってしまっている場合もあり、この場合に太目の針金をOリング状に入れたりしてガタをなくす必要があります。 ●YPVSカバーからのオイル漏れは、左右ともエンジン外側のオイルシール(右シリンダ外側はカバーのOリングのみ)は、外側からの交換も可能ですが、エンジン内側のオイルシールは腰上分解しないと構造上交換出来ません。 ●オイルポンプからのオイル漏れはポンプ内部のオイルシール(2つある)の劣化で2ストオイルがポンプシャフト部分から漏れてきます。 重症化してくると最悪オイル切れによる焼き付き等も起こりえます。オイルポンプASSYは2016-12月調べで販売終了です。オイルシールなどの内部パーツは入手可能です。 |
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⑥ブレーキのチェック |
前後ともですが、ブレーキが引きずっていないか、車両を押して確認しましょう。 長期不動車ではスラッジがピストンに固着して、まともにピストンが動かなくなっている車両が大半です。 ブレーキキャリパーは一度もOHしたことがなければ、分解しての清掃及びOリング交換が必要と思います。 パッドの残量も要確認です。 参考:ブレーキキャリパーレストアその1のページ(簡易OH) ブレーキキャリパーレストアその2のページ(キャリパー分割OH) ブレーキマスターシリンダーレストアのページ |
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⑦フロントフォークのチェック |
フロントフォークはメッキが痛み、サビの点が出ている車両が多いと思います。 オイルシールの当り面にサビのボツボツ点が多数あるとオイルシールがすぐ痛むので、この部分にサビの多い車両は注意が必要です。 中のフォークオイルに関してもメンテ暦が不明なら最低オイル交換は必要だと思います。真っ黒ドロドロのヘドロオイルになってしまっている可能性も高いです。 |
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⑨フレーム首周りのチェック |
大きな転倒をした車両は、左画像のハンドルストッパー部に大きな打痕があったり、その周辺の塗料が剥げていたり、溶接盛りで補修した跡があったりします。 これらがある車両は他の部分も良くチェックしましょう。
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⑩エンジンのチェック
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⑪サイドスタンドつけ根部のチェック |
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⑫電装系のチェック 2014-1 |
昔から良く聞くヒューズBOXや29L−CDIや後期型のレギュレーターなど壊れやすい電装系パーツもありますが、これ以外にも電装系全般に経年劣化によるトラブルを近年は聞くようになりました。 メインハーネスを含めた配線系統はカチカチに硬化している車両も結構多いです。 最近では電装系のリペアパーツも販売されてきたので、それに交換してしまう手もあります。 不動車であれば最低限火花が飛ぶかまず確認したいところです。 電装系の不具合は0(ゼロ)から原因究明ですと判断がつきにくく直すのに時間が掛かる場合が多いです。 |
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