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第9シンフォニーの夕べ
12月29日、フェスティバルホールへ大阪フィルの第9を聴きに行ってきました。最初は来るつもりじゃあない演奏会だったんだけど、フェスティバルホールはこの第9が最終公演になるので、聴きに行くことにしたんです。で、行くって決めてチケット買ったのが11月の定期の時だったから、もう30日の最終公演はほとんど席が無くて、仕方なく29日にしたんです。29日なら、まだkagariの気に入ってる2階前方の席があったんで。ちなみにその後、この第9の公演は両日共全席完売したようです。
今回のソリストは 、スザンネ・ベルンハート氏(Sop)、スザンネ・シェファー氏(Alt)、トマス・クーリー氏(Ten)、サイモン・カークブライド氏(Bar)。合唱は大阪フィルハーモニー合唱団、指揮は大植英次氏でした。このフェスは他のホールより響きが無い分、すべての奏者の音がはっきりと聞こえてごまかしのきかない、kagariだったら吹くのが怖くなってしまうようなホール。でも最近よくある、響きすぎて風呂場で聴いてるような感覚のホール(サントリーとかね)より断然聴く分にはkagariはこっちの方が好き。でもお陰でズレてるのも音程が怪しいのも分かってしまって、今日の演奏はかなりビミョー。しかも大植氏の解釈は今までのベートーヴェンもそうですが、どうも好きになれません。1楽章冒頭や4楽章冒頭はもっと張り詰めた緊張感みたいなものが欲しいし、3楽章の最初に出てくる旋律はテンポの取り方が変。4楽章は最初のバリトンの独唱が出てくる辺りは優雅過ぎる感じ。さらに言うとこのソリストはどうも内気。ここはもっと声を張って皆に呼び掛けるようなところだと思うんですが・・・これではオケも合唱も応えられませんよね。全体的にも緊張感に欠けてて、あまり良いところが無かった演奏でした。大フィルはよく1日目は公開リハーサルだなんて言われてますが、確かにその通りかもしれません。翌30日のチケットが取れなかったのが残念でなりません(30日が良い演奏になるかどうかはわかりませんが)。
これでフェスティバルホールともしばらくお別れ。kagariも大阪フィルの定期や演奏会、他に大好きな少年隊のPLAYZONE大阪公演とずっと通って、たくさんの思い出のあるホールです。下のグランドホテルには演奏会の後、先生に会いによく行ってましたし。それだけにホテルが閉鎖されて真っ暗になってるのを見ると、輪をかけて寂しくなってしまいます。今度ホールが新しくなってオープンするのは5年後。kagariはその時、まだ大阪フィルを聴きにきているんでしょうか・・・? なにはともあれ新しい素敵なホールになって、再び会えるのを楽しみにしていたいと思います。
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