日常的戯言


日々の戯言・・・・それが日記。。



2017.12.18 「決」(後編)

そんなこんなで、今年の振り返り後編。
徐々に圧力を増す貯金額の減り方を、「計算通り」だと言い聞かせながら、何とか良い結末を迎える事が出来た7〜12月です。

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「7月,8月」
秋口の試験に向けて勉強開始・・・ですが、予想以上に苦戦。
集中力が続かない・・・。

本来は「危険物〜」も受験する予定でしたが、秋口の試験の範囲が非常に広かったのと、危険物〜が思ったより汎用性が低い資格だったので取りやめ。
思うように集中できないもどかしさを傍らに、最低限のノルマだけこなす毎日。
このままじゃマズいと、「運動」という名目で外出していたのを極力止めて、体力の低下と引き換えに多少でも勉強量を増やそうという方針に変更していきました。

そんな中、狙っていた再就職先のいくつかで募集開始。
予想通り「ここがベスト!」と思っていた所の募集は無かったんですが、次点で考えていた所の募集はあったので、そこに応募。
一発勝負になってしまう怖さはあったのですが、無い袖は振れないという事で、逆に応募した所に集中出来ると切り換えていきました。

「9月」
そんな苦戦の中で迎える9月後半、いよいよ応募先の一次試験
一次試験は筆記オンリーでしたが・・・正直、終わった直後は絶望感しかありませんでした。

ある程度問題が公表されている分野は、足切りライン(予想)を確保出来た手応えがあったのですが、今年になって問題形式が変わり、対策しづらかった専門分野がボロボロ。
メタゲームに失敗したというか、自分がやっていた勉強だと対応できない問題が多く出てしまい、自分の手持ちの知識で何とかするような状況。

数日経って、冷静に振り返るとギリギリ勝負になりそうな気もしたのですが、終わった直後は絶望感ばかりでした。
10月後半の一次試験結果発表まで、頭の中は「11月以降どう動こう・・・」で一杯。所持金計算し直しながら、本格的に別の職場を探し、結果が出たらすぐに動けるように予定していました。

9月の出来事でもう一つ。
一次試験の受験直後、癌で闘病を続ける父親の入院先が近かったので、帰り際に立ち寄りました。
試験の手応え報告やら、父親の容態やらの話しをしながら顔色見ていましたが、40年近い自分の人生で、初めて見る表情や反応に出会い、驚き、嬉しく思う一瞬が。

顧みれば、2人だけで話すタイミングが殆ど無かった今までの人生。元々口下手で本音を話さない父親ですが、死を近くしてポロッとこぼれたんでしょうね。
そういう本音をもう少し遠慮なくこぼしていれば、距離感も変わっただろうに・・・とチラッと思ったんですが、まぁそれはそれで別の問題が起こったんでしょう。
人生、何が正解かなんて一生分からんもんです。

「10月」
そんな手応え絶望の中で迎えた一次試験の合格発表日。
結果は・・・「一次試験通過」

いやぁ・・・この時は本当に嬉しかったですね・・・。
自分の事でこれだけ喜んだのは、本当に記憶にないくらい久々。
新たな応募先を探したり、駄目だった準備をしていたものの、嬉しい気持ちの切り換えをして、二次試験の準備を始めるのでした。

「11月」
二次試験はプレゼンと面接という、自分にとっては筆記よりも得意な分野だったのですが、プレゼンテーマと制限時間のバランスで結構悩みました。

しかし振り返ると、このプレゼンへのアプローチでは今までの技術発表の経験や、報告書を作っていた経験が活きたのかもしれません。
どうやったら伝わりやすいか? どうやったら説得力あるデータになるか? そして、相手はプレゼンを通して何を知りたがっているか?
そんな事を自問しながら何回かテーマを選び直し、時間があるのを利用して、現地調査もしながら資料を作っていきました。

面接は、今までの業務経験で話し慣れしていたので自信あったのですが、逆に「話し過ぎないように」というのを気を付けました。
エピソードは山ほどあるので、喋りすぎて焦点ボヤけないように注意しようと。

それに加えて、良い面接対策本に出会ったのも勝因でした。
ピンポイントで、求める分野の面接官が書いた対策本があったので、想定質問の答えをそれぞれまとめて準備したのですが、その内の幾つかは実際に本番でも質問されました。
どういう質問が来るか?というよりも、どういう意図で質問しているのか?という視点で書かれていたので、そこがかなり力になった感じです。

そんな万全の準備で迎えた二次試験本番は、バッチリな手応え
一次試験の筆記とは打って変わって、「これで駄目ならしょうがない!縁が無かった!」と思えるほどでした。
逆に、これで駄目だったら、来年再挑戦してもこれ以上の結果を出せる自信が無い・・・という気持ちも芽生えましたが。

「12月」
そして迎える最終発表の日。
手応えあったとは言え、さすがにドキドキしながら見ると・・・見事合格!

奇しくも、前職を辞めようと決意した丁度一年後の嬉しい結末となりました。
いやぁ・・・本当に良かった。

すぐ、各所に喜びの連絡と、応援&心配してくれた感謝を伝えたのですが、今回は本当に周囲の仲間に助けてもらった事を実感しました
自分だけだったら、恐らく「これくらいで良いだろう」と妥協してしまった部分、詰めが甘くなった部分もあったと思います。
自信があった二次試験で、それでも「まだ足りないんじゃないか?」と現地調査に行ったり、一言一句にこだわったりした事、詰めをしっかりと出来たのは、応援してくれる人達にガッカリした顔をして欲しくないから、というのが強くありました。

その一方で、「応援している」と言いながらも、その実、自己満足を満たそうとしているだけ、しかもその真意に本人が気付いていない・・・というケースもありましたが、まぁそういうのはノーサンキューしました。

好意の押し売りは分かりやすいですからね。
自分勝手に話しを進め、好意を売りつけようとして、断られれば腹を立てる。
こういった手合いに付き合い続けると振り回されるだけ(しかも当人は振り回している意識なし)なので、目に見える行動を変えてこない限りは今後も関わらない方向で。

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とまぁ、最後に少し毒づいてしまいましたが、総じて非常に有意義な、最高の人生の分岐点となった一年でした。

来年からはいよいよ新天地。
ワクワク感だけでなく、幾つかの不安要素もありますが、どんな道に進んでいても不安要素が全く無い事は無いですからね。
得られるプラスを見定めながら前に進むのが、変わらない姿勢。変えない姿勢。

来年もまた頑張ります!
一年間、応援有難う御座いました!



2017.12.12 「決」(前編)

2017年、今年の漢字は「北」と発表されたようです。
まぁ確かに今年を代表する出来事の1つですが、来年に向けてポジティブな気持ちになれるのが選ばれると良いのに・・・などと思ってしまいます。

自分の今年の漢字を挙げるならば、「決」
決断の決。そして決定の決。
転機の「転」という言葉も考えたのですが、「ころぶ」に繋がるので「決」の方がしっくり来るかと。

退職の決断に始まり、再就職先の決定に終わる2017年。
紆余曲折を経て、終わってみれば最高の結末を迎える事が出来た一年でした。

今回は、そんな一年間の振り返りの前半、6月まで。

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「1月」
昨年12月半ばに決意した、前の職場の退職。
まだ東北出張中でしたが、昨年末から年始にかけて多くの友人に声を掛け、様々な業界の転職に関する情報を集めていました。

出張中につき、転職先を決めてから退職する事が出来ない状況。
住宅ローンを背負った退職で失敗する事は出来ません。
出張先の東北に戻ってからも、ホテルで何度となく金勘定と行動予定、リスクを考え続けました

「2月」
そして2月の頭、帰省のタイミングで本社に行って、退職の意志表示
本社には、引き留められないどころか、退職の理由も聞かれず。
あまつさえ、会社都合で1ヶ月退職を遅らせて欲しいと言われるばかりか、会社と揉めない方が今後のためだと脅してくる始末。

腹が立つというより、15年間頑張ってきた会社にこんな事を言われるのか・・・と非常に残念に思ったものです。

「3月」
後任者の引き継ぎが終わり、神奈川へ戻り、本社の私物を片付けるために半日だけ本社へ。
一応、全体へ退職の挨拶もしましたが、東北に居た時に根も葉もない噂ばかり立てられており、本社の人間全員が敵だと思うほどには人間不信の状態だったので、個別には殆ど挨拶出来ず。
自分の荷物を早々に片付け、逃げるように会社を出て行った事を覚えています。
重ね重ね、15年間頑張ってきた会社をこんな形で去らなくてはいけない事を、とても残念に思うと共に、何でこんな目に合わなきゃいけないんだ・・・と悔しく思ったものです。

「4月」
そんな、満身創痍の状態で抜け出してきて、疲れきった身体と心を癒やしたのが4月
家を買って以来、仕事の忙しさで手を付けられていなかった部分に手を付け、埃の溜まった部屋を掃除したり整理したり。

また、退職後のやり取りで、jester個人が好きで近くに居たのか、jesterの「立場」に擦り寄ってただけなのかが明確に分かったのも収穫でした。
そんな中、他会社の方で「うちで仕事しない?」と声を掛けて下さった会社があったのは本当に嬉しい話し。
これぞ技術屋冥利に尽きると言うか、自分がこの業界で15年間やってきた事が報われたと感じた瞬間でした。

「5月」
5月は、4月に声を掛けて頂いた会社でバイト。
身体なまっていましたが、前職でやっていた事とほぼ同じような内容でバイト。
前職とは規模の違う会社の中で働いて、規模の違いによる業務運営の違い等、色々と学ぶ部分がありました。

そして、その会社がとても暖かい会社だったのも、自分にとっては大きなプラスに。
前述のように、人間不信のような状態で前職を辞めた中、この会社の暖かさ優しさに触れ、やはり人としてこういう部分が一番大事なのだと、しっかりと思い返す事が出来ました。
こういうのが「縁」なのだと思いますが、本当に良縁に恵まれました。

「6月」
秋に次職の就職試験を受ける事は決めていたのですが、勉強する癖をつけると共に、本番前の弾みを付けるために、簡単な試験に受けて合格しようと考えていました。
選んだのが「毒物劇物取扱者試験」

理系大学出身なので、本来ならば受験する必要はありませんが、受けて駄目という訳でもないので勉強。
意外と知らない事が多かったのですが、自分の経験を応用出来る分野だったので何とかクリア。

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そんな感じの前半6ヶ月。
軽く書くつもりが、思う所多い前半は長くなってしまいやしたw

改めて、3月まではしんどく、酷い日々でした。
・・・が、そんな状況を徐々に変えていけたのが中〜後半。

そんなこんなで続きは後半に。



2017.12.3 NOに抗う力


最後の「NO」のあとには「YES」が来る。
その「YES」に未来はかかっている。

by. Wallace Stevens(アメリカの詩人)(「不都合な真実2」より)


先日、アル・ゴア元アメリカ副大統領主演のドキュメンタリー映画「不都合な真実2」を観てきました。

きっかけは単純。
今年秋口に受けた試験で、改めて環境関連の国際的な動きについて勉強していたので、気候変動の実態を映像として観てみたいと思ったから。
時間があるタイミングと重なったので、思い立った時にチケット予約して、翌日すぐに観に行ってきました。

2006年の最初の作品は観ていないのですが、11年間で状況も大きく変わっているので「今の動き」を知るには良かったかもしれません。
気軽に観に行ったものの・・・予想以上に危機的な世界の状況と、それに立ち向かう人々の強い気持ちに心打たれ、所々で涙するほどでした。
今回はその感想をいくつか。

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冒頭はグリーンランドの氷が溶け始めているという現状から始まります。
温暖化を語る時にあり勝ちな映像と言ってしまえばその通りですが、深く支柱を打ち込んで設営した基地が、たった数年でむき出しになっている映像は、嫌でも強いインパクトを与えてきました。

そして、溶けた氷の一部は、海面上昇という形でフロリダ州マイアミの沿岸へ。
数メートルという単位で上昇した海面は、満潮時に沿岸に大きな浸水被害をもたらします。
冠水した道路は通れるものではなく、嵩上げ工事で対策中ですが、どこまで嵩上げすれば終わりが来るのか・・・それとも終わりは来ないのか。
終わりの見えない恐怖と闘う姿は、とても悲痛に見えました。

そして温暖化と言えば、忘れてはいけないパリ協定
2015年の合意やトランプ大統領の離脱宣言で、多くの人の記憶にも新しい所ですが、その合意の裏側も映されていました。
環境を職業としている身としては非常に恥ずかしい話しなのですが、COP21の直前のテロやインドの頑なな反対について、殆ど知りませんでした。

確かに、化石燃料を使って発展してきた先進国が、インドを始めとした途上国に「もうそのやり方は止めよう」と言っても、納得出来ない事は非常に良く分かる話しです。
インドもインドで理屈が通っている。

しかし、それでもやはり、大気汚染で太陽が顔を出さなくなった自国の空、アスファルトの熱でサンダルを溶かして足を取られながら、歩きづらそうにしている自国民の姿を忘れて欲しくないと願うのです。

幸いな事に、劇中で映されたような交渉(恐らく映っていない駆け引きもあるのでしょう)が実り、パリ協定は合意され、インドにも再生可能エネルギーの技術提供がなされるようになりました。
パリ協定が十分な対策でない事は報じられている通りですが、それでも、国際的に大きな一歩だったと言えるでしょう。

各国の歴史や文化に敬意を払いながら、国境を超えて一つの方向に向く事の難しさを、「不都合な真実2」を観て改めて知りました。
また、それらに対して身を粉にして闘い続ける人々の姿に、強い感銘を受けました。

自分が今後、直接的にこれらの問題に関わるかどうかは分かりませんが、自分が「環境」を生業として仕事をしていく上で、忘れてはいけない困難と姿勢を改めて教わった気がします。

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そして、忘れてはいけないもう一つの想い。
「では、我々は日常で何をしたら良いのか?」

劇中はゴアさんを追った事もあり、政治的なアプローチに終始していました。
観終わった人は、「でも、あんな政治的な環境活動出来ないしな・・・」と思う人も多いでしょう。

答えは人それぞれだと思いますが、私は「まず、この状況を知った事」が第一歩であると考えています。
今後、状況は変わっていくと思いますが、まず正確な情報を知る事、知ろうとする事です。

その上で、何が出来るか。

環境活動団体に寄付して支援する事も出来ます。
日常の「無駄な」エネルギーが何かを考え、押さえようとする動きが出来ます。
今はかなり増えた、省エネ家電や環境を配慮したサービスを選ぶ事が出来ます。
反面、環境負荷の大きいサービスや商品を拒否する事が出来ます。

「知る事」、「自分が出来る範囲で行動する事」、この2つについてアクションを起こすこと。
当然、すぐに結果が出る行動ではありません。
個々人の努力量として十分なアクションであるかどうか図る事も難しい。
しかし、確実に気候変動を緩やかにするアクションだと言えます。


日本でも、台風の強大化やかつてない豪雨や酷暑など、目に見えて無視できない被害が出始めました。

もう「待ったなし」。

自分の命や、大切な人の命、財産を失ってから後悔しても遅いのです。
これは、「ある程度コントロール出来る気候変動」

10年内に効果が出るような即効性のあるアクションではありませんが、次の10年、更にその10年の未来を繋ぐため、「ほんの少しだけ」日常を変えてみませんか?




2017.4.12 to the next stage


「危機って、面白いよね?」

「先生、よく言うよね? 考えることは面白いって。
じゃあ、やっぱり、どう考えたって、——危機って、面白いよね?」

「考えないと、死んじゃったり、滅びちゃったりするんだもんなあ。
——すっごくすっごく考えないと解決出来ないと思うんだけど、
それってつまり、——最大級の面白さだよね?」


by.松平・元信 「境界線上のホライゾン」 川上稔


今までが危機だったのか、これからが危機なのか、それともずっと危機が続いているのか。

1つ確かなのは、今この状況を楽しく迎えている自分が居る事。
そして自分の頑張りが、しっかりと自分の望む方向に向かっている事。


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2016年7月から仕事で東北の地を転々とし、ホテル暮らしが続いていましたが、先月半ばをもって、退職という形で神奈川に戻ってきました。

新卒で入社して15年。
それなりの壁を乗り越え、それなりの成果を出し、やりがいも感じ、もう恐らく今後もこの会社に居る事になるだろう・・・そんな事を漠然と考えていた矢先の決断となりました。

細かい理由や経緯については挙げ始めればキリがないし、恨み節を書き連ねるのもあまり有意な事とは思えないので省略。
大きく言えば、「今後いつまで東北に居るのか全く見えなかった事」「社員の人生に大きく関わる業務にも関わらず、配慮をしようとする姿勢がみえなかった事」

元々地元に根付いて働きたいという希望もあって就職した会社。
15年で社会状況が変わったとは言え、将来ずっと東北でホテル住まいをし続けたいとは思えませんでした。

この結論に至るまでには様々なやり取りや出来事があり、本社の人に対して人間不信に近い感情まで生まれましたが・・・ま、ここでは省略。

出張先という制限のある中で、半年ほど色々な方向から会社にアクションを掛けてみましたが、明確な回答は全くもらえず、はぐらかされるばかり。
振り返れば、「あっちからアプローチすれば良かった」「頼る人を間違えた」等の振り返りはありますが、まぁその反省は次のステップに取っておきましょう。


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撤収してから約1ヶ月弱。
家でのんびりする一方、次の人生のステージをどうするか思考整理したり、情報集めたり。
また、ずっと仕事詰めで出来なかった家の片付けや、やりたかった事を1つ1つ実現していってます。

また、今まで仕事上繋がりのあった方々から「呑みにいこう!」とお誘いを頂いているのは、本当に有り難い所。
会社を離れる時になると、自分の周囲に居た人が、「肩書」で繋がっていたのか「人」で繋がっていたのかがハッキリ分かりますね。

そんな中、付き合いのあった他社の人から仕事のお誘いを受けているのも有り難い所。
会社がバックにあるjesterではなく、jester個人を誘ってくれるというのは、今までやってきた事が認められた嬉しさがあります。

今後は幾つか資格に挑戦しつつ、秋口にある次職の関門へチャレンジ。

世間的には「危機」、だけど、感じるのは無限の可能性と視野の広がり。

 「危機って、面白いよね?」

本来無いはずだった、人生の一休みという僥倖。
有意義に、そして自分の望む人生に向けて頑張っていきます。
いやさ・・・頑張れ、俺ッ!




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