<<650 up 678>>
ガッ・・・ザジがヒザを折る隙も与えぬ抱擁。
他人のためにこんな狂おしい気持ちになるとは。
自分がこんなに激しい感情を抱いているとは。
そんな自分への驚きより早く、ちうの口からは激情が吐露される。

ちう「バカヤロォー!好きだよおっ!ザジー!」
ザジ「ちう・・・」
ちう「お前がいたから・・・お前がいるから・・・私はここまでやって、これからも・・・」
ザジ「ちう・・・ちう・・・ごめんね。ちう・・・大好き。」

雨は強くなる。
それに負けないようにちうもザジも抱く手を強めた。
体が濡れて冷たくなろうと気にはならなかった。
二人がつながっている部分の熱をより強く感じることができるから。
<<650 up 678>>