やってらんないよ!
なんで制服が来るの延ばされなきゃいけないワケ!?
あ〜ぁ、あんまり目立ちたくなかったのに...
今まで着てた制服と並盛中の制服ってデザインが結構違うし色合いも違うから外部生って思われちゃうよ...ピカピカの転入生なのに。
まったくさぁ...勘弁して欲しいワヨネ!!!!













と、ぶつくさいいながら歩き回っていること早10分。








ここはドコデスカ?









あれ〜...ちゃんと正門から入って来たし、職員室に向かおうとしただけなんだけどなぁ...

んん〜...あっ、そっか、私が方向音痴だからなかなかつけないのかぁ〜.......










って、忘れてたよ!!







そうじゃん、自分ってあの育て親にまで(私の育て親はそりゃあもう心配性な過保護なんです。)も呆れられたくらいの自他共に認める方向音痴じゃん!!

なのに一人で来てしかも今まで何で迷ってるのか気付かなかったヨ、自分...バカだ...今更だけどね...知ってたさ。

こんなことならツナと一緒に登校すれば良かった!!!!!














と、廊下の突き当たりの隅っこで体育座りして壁に頭を預けながら床に『の』の字を書いてるのも変質者っぽいからまた彷徨い歩いてみよう!!


そうだよ、最近の若者は『ポジティブシンキング』なんだよ!!!

その若者の部類に入るのがこの私さ!!

そんで生徒か先生見つけたら話し掛けて職員室に連れてってもらおう...そうすれば一件落着。

さぁ、思ってら行動開始!!






と、立ち上がって一歩踏み出したとたん...








「ねぇ、君そこでなにやってるの。」








ん〜...なんか高くも低くもないいわゆるイイ声が私の耳を通過してもう片方の耳からでてったような気が...

........気のせいかナ...?






「ねぇ、聞こえてないの?それとも無視してるの?
 制服と鞄と...っていうか全て校則に違反してるんだけど。
外部生が校舎によく堂々とはいってきたね。」




へぇ〜、私と同じく違う洋服きて校舎に入ってる人がいるんだ〜...

って!!




「もしかしなくても、ソレ、私の事言ってます!?」



「......馬鹿にしてるの?君意外に誰がいるって言うのさ。咬み殺すよ。」







おぅ、ミステイク♪


自分の事だったのかい...っていうか今外部生っていった...?

それは間違いだよ!!!!









「あ、あの、今日からこの学校に転入してきた なんですけど、職員室って何処ですか?
 道に迷ってしまって困ってたところなんですぅ!?
 って何でいきなり殴り掛かってくるとですか!!??」









あ、あぶな!!

あの学ランをはおるように着ている逆光で顔は見えないけど手に何か持ってる男の人がいきなり

なぐりかかってきましたよ!?






「何で殴り掛かってきてるか?そんなの簡単だよ。
僕は風紀委員委員長だからね。
 校則を破ってるヤツには罰則を与えなきゃいけないだろ。」






とか言いつつこの人ブンブンいわせながらなぐりかかってくるんですけど!!

つぅか罰則でボコボコにされるなんてイヤだよ!!







「いや、あの、制服が間に合わなくって前に来てた制服を着てきたんですよ。
 っていうか、あの、職員室に...」







話を聞いてるのか聞いてないのか(絶対前者で聞かないふりしてるんだ!!)、風紀委員長は何かで殴ってくるから私はソレを避けるのに必死だし、

ギャラリーっていうか野次馬(?)は増えてきたし...

っていうか、本当に、職員室にいきたいだけなんですけど!!??






そんな私の心情もおかまいなしに風紀委員長サンは殴り掛かってくるので、反撃をしたいと思います!!

っていうことで...






風紀委員長サンの攻撃を避けて一気に遠くに飛びいきを整えてダッシュ。

多分あの人には一直線につっこんで来るということが見え見えだと思うのでトンファー(やっと気付いた)を避けてそのまま懐に入り込みアッパー。

反撃されるとは思ってなかったのか風紀委員長さんはよろけた。

すかさず私は相手の懐から抜け出し離れたところに回避。

まぁね、私に戦闘センスがなければ力もありませんから!!











「ねぇ...殺して良い?」





...............................ふぇ?






「イヤイヤイヤイヤ、殺しちゃ駄目でしょ。
そんなに痛かったですか?力ないからそんなに痛くないと思うんですけど、まぁ一応すみません...
っていうか、本当、私、今日転向してきたばっかりで、職員室にいきたいだけなんです!!
案内していただけません!?
あ、あつかましかったですか...」








とりあえず、『殺して良い』と言われたので全身で拒否させてもらってまた再度職員室の案内を申し出た。

怖いから敬語でね!!ホラ、私チキンだから!!肝っ玉小っさいの!!










そういうと、風紀委員長さんは目を少し大きく開いたかと思うと口許に手を当てて(この時はトンファーが消えていました。ミラクルですね。)
クスクスと笑いだした。





クスクスいいよ。職員室まで案内してあげる。
君って面白いね。普通殴り掛かってきた相手にそんなこと頼む?」



「いやぁ...外部生って思われてたらしょうがないかなぁとおもいまして。
あっでも制服はちゃんとたのんだんですよ?ただ、遅れてるみたいで今日に間に合わなかったんです。」


「ふーん。まぁ、いいや。
 職員室まで案内してあげる。
 そのあと、時間があるなら応接室に来て。いい?」


「時間はたぶんあると思うので、応接室に行こうと思うのですが、私、極度の方向音痴なんで...
たどり着けるか自信がないんですけど...」


「それなら案内役を送るよ。
じゃ、ここが職員室、またあとで。」



「はい、ではまたあとで...失礼します〜。」




















やっとこさで半日が終わりました。

今日は面白い風紀委員長に出会いました。

職員室内でさっきの出来事を話すと、先生達は顔を青くしてなんかいってましたけど...
なんだったんでしょうかねぇ......
















あとがき

やっと雲雀さんが出てきました!!
でもまだ名前はでてきませんでしたが...次の話で出てくるので!!