最初、杉原にボールを渡し、ゲームが始まった。
敵の二人とは小さい頃などによく一緒にサッカーをしていたので大まかなプレイスタイルなどはわかられている。
そのときから数年過ぎているは言えなかなか本筋は捨てられない。
「やっかいだけど、それが楽しみ...かな。」
舌で唇をペロリと一舐めして、少し後ろの方から見る。
外野は『あいつ、見本のクセに動かねぇぜ』だの『試合捨ててんのか?』とかいってるけど、完全無視だね。
さて、私も動くとしましょうかね!!!!
状況的には結構厳しい。
それもそのはず、だって一人何にもしてないも〜ん!という悪ふざけはおいといて。
ボールを持ってるのは今は天城。
翼がDFしてるけど、取られそうなのが自分でわかっててイラついてるのか表情が険しい。
さて、
「杉原!こっちに戻せ!」
そういうと杉原はやっと来たかというように方眉を器用にあげてボールをよこした。
さて、反撃開始!!
...今は海斗か、がボールをもった。
これは何か仕掛けてくるっていうか反撃の合図ということは生まれてからずっと一緒にいる僕が一番知ってる。
ので、すかさず翼とアイコンタクトをとり僕がにマークについた。
すると、はニヤリと楽しそうな笑みを浮かべて突っ込んできた。
「海斗!勝負!!」
ちゃん...今君男装してて僕の名前使ってるのにここで呼んじゃ駄目でしょ。
..........まぁいっか!!
「受けてたつよ!!」
はまず、挨拶とばかりに僕につっこんできてそのままドリブルで行くとみせかけて一回転し、パスをだそうとするが、僕が止める。
そのままボールをキープして今度はシザース。
何度かシザースをして僕と遊んでるのわきから翼がカットに来たところを待ってましたというように笑って口パクをした。
「もらったよ。」
しまった!!!!!!
ボールを後ろに引いて踵でそのまま上に浮かせた。
「天城!!」
逆オーバーヘッドのような形でゴール近くにいた天城にパスがいったが渋沢がはじき、ボールを押さえ込もうとしたところに
もぅすでにがつめていて押し込みゴールというかたちで、見本が終わった。
「天城、ナイスアシスト♪」
「嫌味か。」
「まっさか!!でも、動いてくれてよかったよ。
あと、杉原!お前本当にパスうまいな。
楽しかったよ♪」
「どうも。」
それからハイタッチをして外に出た。
「というようにやってもらいます。
意見のある人はいますか?
いないのなら最終テストはじめます!」
それから水野達のグループ・風祭のグループが点をいれ、無事に全てのテストが終わった。
と思ったのだが......
「?あなた、最終テストのは本気でやってっていったわよね?
なのになんで遊んでたの!」
ジーザス!!ばれてた!!そうなんです。
私、ついつい翼と海斗とプレーできると思ったら遊んじゃって!!
「ごめんなさい...」
「まぁ良いわ。そのかわり、
たくさん働いてもらうからね♪」
神様仏様母様父様!!!
わたしはこれから真面目に行こうと思います!!!(涙涙)