次の日の朝、は軽く身支度をして身体を動かし、夜、仕事へとでていった。








「なに、綱吉」



ドアをノックして入ってきたのは雲雀さん。



「ちょっと雲雀さんに聞きたいことがあって。
時間、大丈夫だよね?」

「ないわけじゃないね。」

「うん、あのさ、のことなんだけど。
今日とあった?」

「いや、あってないけど。」

「そぅ。
ねぇ、昨日はあった?」

「あったよ。」

「そのとき何か変な事言ってなかった?」

「変な事...まぁ、いわれたっていえば言われたけど...
それがどうかしたの?」

「...雲雀さん。の部屋に行きましょう。」

「は?」

「俺の感がはずれててただの杞憂に過ぎなきゃいいんですけどね...。」

「どういうこと?」

「たぶん、の部屋に行けば全部わかると思いますよ。」




















「ふぅ。」


私・は今、問題のマフィアさんのボスさまがいるであろうおおきな扉の前にいます。

ちなみに、門番の人や各フロアの人達には悲鳴を上げられたり叫ばれたりするとのちのち面倒な事になるので、

皆、殺させてもらいました。






バタァン !!!


「ボンゴレファミリーの です。
あなたのお命、頂戴いたします。」


「な、なんだと!?
は、はん!!のこのこ独りで乗り込んできやがって...殺っちまえ!!」




各フロアの手下どもを殺しといて良かった。

今目の前にいるのはざっとボスさん含めて50人くらい。

皆さんはこういう大人数相手にいつも独りでやってるんですよね。

私は非力ながら、今日限りのお仕事、頑張らせていただきます。
























ヴァタァン!!!!



「ちょっと、綱吉、どういうことなのさ。」

「雲雀さん、の部屋っていつもこんなに綺麗なんですか?」




部屋の扉を壊れるんじゃないかというほどおもいきり開け放ち中に入る。

部屋の中はとても整理されていて、ゴミ、服などは一切落ちてないしちらばってない。





「...こんなにきれいじゃないよ。」




雲雀さんは部屋のナニかがおかしい事に気付いたのか目を細めて見渡した。




「綱吉、の机の上に何か乗ってる。」

「...そういたいですね。」





近付いて机の上に置いてある手紙を見ると、それは『ボンゴレの皆さんへ』と書かれた封筒。


無言で封を破り手紙を読む。










「!!!!」

「綱吉、それ僕にも見せて。」

「....。雲雀さん、至急皆を集めて下さい。」

「綱吉?」

「説明は後でしますから。」

「...わかったよ。」













































みんなを集めて急いでに潰させに行った所に行けば、惨劇だった。

門番や各階の人間は皆殺し。

血の海、死体の山だった。





「十代目、これはが...」

「...たぶんね。意外にここに来た形跡はないし。
次の階に行くよ。」






最上階の大きな広間につくと、社長イスに半分座って戦闘態勢に入ろうと思ったときに殺られたのだろう、

中途半端にたっている首のないこのファミリーのボスと思われる死体。

そのまわりには折り重なって身でいる部下。

肝心のが見つからず、隣の部屋に行けば、

真っ白いベットに横たわり、右腕は完全に奪われ、お腹にはいくつもの剣が刺さり、

両足と左の目には弾丸の穴がたくさん開いていて、全身血塗れな、いつもヘラヘラ笑っているあのコが。





「...ねぇ、綱吉。
こうなる事がわかってたみたいだけど、なんで?」

「手紙に、そう書いてありましたから。」

「綱吉、手紙貸せ。」

「...皆に見せてあげてね。
一人一人にコメント、ついてるから。」

















それから、長い時間そこにいた。

もしかしたら短い時間だったのに、長く感じただけかもしれないが、それでも、とても痛くて長く感じた。







「綱吉、」

「雲雀さん、を家に連れて帰りましょう。」

「獄寺くん、山本。
この家には火をつけて。
リボーン、このファミリー、生き残りはいないとは思うけど、根絶やしにするように。」
























変わり果てたの姿を綺麗に整えてあるの部屋のベッドに横たわらせる。













、きみは本当にバカだね。
なんで僕が好きでもない女を彼女にしたと思ってるのさ。
きみが、いつまでたっても振り向いてくれないから。
僕のことをみてくれないから、そうしてたのに。
なのに、なんできみが死ぬのさ。
まだ僕はいってないよ...きみが好きだよ、愛してるよって...
ばか。」























The Letter