気付いたらそこは、
前も後ろも全て真っ暗なところで。

後ろからやってくる何かから逃げるように、

ただただ必死に一生懸命光りを求めて走った。

必死に走っているとやっと前方に一筋の光りが差し込んでいるところを見つけた。


その光りからは懐かしく愛しい人の声がする。

しかし、

その光にたどり着いたと思ったら、


目の前一面が……








ガバ

ハァ、ハァ、ハァ






変な夢を見た。

さっきの夢はなんだったのだろうかと考えるが、気分が悪くなり、考えるのをやめた。

まだ心臓がドクドクと異常なはやさで鳴っている。

どうにかして息を落ち着かせようと深呼吸を繰り返していると、誰かに背中をさすられた。










「誰!?」

「…大丈夫ですか?」





振り返ると、目の前にはこの前知り合った、六道 骸。

知っている人だったので幾分か安心した。

落ち着いて辺りを見回すと、そこは1、2回来たことがある黒曜センターの骸さんの部屋だった。








「息が大分整ってきたみたいですね。
急に倒れたのでびっくりしましたよ。
大丈夫ですか?」


そういって骸さんに頭をなでられた。



「うん、大丈夫。

ありがとう、骸さん。

じゃあ、私、委員の仕事しに並盛中に帰らなきゃ行けないから。」


「…雲雀 恭弥の所に…ですか?」


「えっ?あっ、うん。雲雀さんのとこに。

委員長だしね。

じゃあ…」







そう言って寝ていた骸さんのであろうベッドから下りようとしたら、骸さんにまた、ベッドの上に押し返された。






「!?骸さ「雲雀 恭弥は。の何ですか?」


「……何って?」






骸はいつも浮かべているあの笑顔をとり、無表情で私に跨がり、私の頬を冷たい手で撫でる。





「骸さ「質問に答えてください。」





丁寧な口調に聞こえるが、声は冷たく命令されているようにきこえる。






「雲雀さんは…私の大切な人です。」



「…そぅ、ですか。」







正直に言うと骸は撫でていた手を止め、下を向いた。


前髪が垂れ、骸さんの表情が全くみえない。








「骸さん?」






気分でも悪くなったのかと思い、体を起こし、骸さんの顔をのぞこうとしたら、
いきなり噛み付くようなキスをされた。



その勢いでまたベッドに戻される。



「……!!」



最初は自分がなにをされているのかわからず、軽く放心状態になっていたが、状況を把握し抵抗をしはじめした。


しかし、すぐに息ができず苦しくなり、押し返す力が弱まると、口を少し離してくれたので顔を横に向け口をあけとおもいきり息を吸っていると、


骸さんが顔を正面にむかせ舌を入れてきた。







「んっ…んーん!!」







必死に抵抗しても所詮男と女。

力が及ばず、最終手段としておもいきり口を閉じた。





ガチン






しかし、その直前に骸は口をはなし、抵抗していた腕を片手でベッドに縫いつけた。








「っ…ハァ…むく、ろ…さん…何…する、の。」

「何するの?ですか…。

 ねぇ、。僕とおそろいにしませんか?」


「…何を?」


「『する』か『しない』かで答えてください。」


「…しない。」


「そうですか。

でもに拒否権はありませんから。」


「なっ!」


「少し、黙っていてください。」











そういうと、骸さんが私の腕を抑えていない、片方の腕で頬を撫で、そして右目を撫でた。



そして何度か撫でた後、右目にナニカを入れた。





「っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!!」








激痛が顔右半分を襲う。

叫んでももがいても骸は止めることなく目玉をつかんで引き出した。








「あ゛あ゛…う゛…。」







顔右半分が熱い。

特に右目からの焼けるような熱さと痛さから逃げようと体を捻るが腕を抑えられ、

体の上に乗られているため、動けない。


…とても綺麗ですね…。

あなたの青い目は。

次はコレをいれてあげますからね。」




「…え?…っあ゛あああああああぁぁぁ!!!!!!」




右目があったであろう所に冷たい何かを当てられたかと思うと、ソレが侵入してきた。





「クフフフフ…これで僕と目の色がおそろいになりましたよ。」








その言葉を聞いて私はあまりの痛さと絶望感からか…


気を失った。









「…愛してます。
愛しています、


雲雀 恭弥になんか…かえしません。」






僕の…モノだ。









を使いに出したのに帰ってこない。


その日は私用があったので帰りを待たずに家に帰り、メールを入れてみるが返事がない。



いつもはすぐに返ってくるのに…と思いながらも眠ってしまった。




朝、珍しくポストに届けモノがあったので見てみると、小さな箱に並盛中の女生徒がしているリボン。


まさか、と思い、部屋に入り箱をあけてみると、そこには………













愛しいあの子の目の色とそっくりな青い目玉が一つ。





















あとがき


こわ!!