「んー…今日は昨日と違っていい天気!!」


今日はお日様が昨日とうってかわってギンギラしていて、洗濯物がしっかり乾きそうなので、

お布団のシーツも洗っちゃいました。

布団の方は今お日様に当たって日光浴中です。


いつもは、「さんは干す時か取り込む時のどっちかに必ずコケるから一人の時は干さないで。」と

心配性な息子が言って干してくれるのですが、これでも母なので、息子に逆らってやりました!!(得意げ)






母ですから!!(強調)






でもそんな息子の心配通りにならず、ちゃんとコケずにできました。


あっ、今の息子に見せたかったなぁ…。(自慢げ)


と、思っているとちょっと小腹が空いたので部屋の中に入り時間を見てみると午前10時20分。


何か作ろうかとダイニングに入ると、ふと目がリビングのテーブルに…。





「あっ…。」




そこには私ががんばって作ったお弁当。


息子が忘れてったんだろう、珍しいこともあるもんだなぁ。と思い、

息子の学校にいって渡すことにきめた。






「〜♪きっと驚くだろうな♪」







鼻歌交じりに服を着替え、息子のお弁当とお財布と家の鍵とスリッパをバッグに入れて、




目指せ、並盛中学校!!!
























ここが並盛中なんだぁ…。

息子からはいつも「来ちゃダメ」といわれてるから見たことも中に入ったこともなかったけど…。


(こっそり行こうとしても何故か見つかって強制送還させられちゃうのですυ)



けど忘れ物したのがいけないんだよね♪


そぅ呟いて嬉々として並盛中の校門をくぐったころ……









「(ゾク……何か面倒な事が起きそうだ…。)」












やっぱり、最初は職員室に行った方がいいのかな…。


昔、「学校の作りとかはどぅ?」って聞いたことがあったけど、その時「どこも一緒じゃない」って言ってたから…。


こっちかな?……


もしかしたら行けるかもしれないけど…


私って方向音痴みたいだし…


ここまで来るのに若い子に連れてきてもらったしね。


ん〜…とりあえず、ここらへんを探検してたら生徒さんにあうと思うしその時に聞いてみよう。
















→山本視点

4時間目の先生が休みなので図書館か教室でやるための課題が出された。

やりたくないけど成績がさがるのは勘弁だからしょーがない。

ほとんどの人がいっきに図書館に行ったが、オレとツナと獄寺は面倒なので、

できるところだけ先に教室で終わらせて(なんたって獄寺センセーがいるからな・笑)図書館に向かった。










「………あれ?」


「どうしたんですか、十代目!!御気分でも…」


「どーしたんだ、ツナ?」


「えっ、あっ、ほら、あそこに転入生か何かかな…

 私服で、何か迷ってるみたいじゃない?」


ツナが指差した方を見てみるとキョロキョロしながら歩いている私服の女の子がいた。



ツナがいってる通り、道に迷ってるのかと思い、とりあえず、オレは話し掛けるために女の子の方に歩いていった。
















→母視点

そーいえば、今は授業中なんだから生徒に会うわけないじゃない!!

あー…どうしよう…



「あの、どうかしたんですか?」

「ふぇ!?」


悩んでいたら後ろから肩をたたかれた。(ポンってかんじのね、バシッではなく)


振り返ってみると…せ、背が大きい…。


「転入生か何かですか?」

「いえ、あの、違くて…。」


「山本!!」





生徒じゃないよ、と言おうとしたら、男のコ…山本君?の後ろの方から声がして、

2人の男のコが走って来た。





「ツナ!!何か迷ってたっぽいから話し掛けてみた。」

「山本!!十代目を差し置いて何やってんだ、テメェ!!!」

「ちょっ、獄寺くん、別にそんなことどーでもいいから!!ダイナマイトしまって!!!

 っあ、すみません。えっと、道に迷ったんですか?」


なにやら賑やかになってきたなぁ、と微笑ましく思っていたら、今度は違うツナと呼ばれた男のコに聞かれた。






「あのね、迷ったっていえばそうなんだけど、ちょっと、むす…




「ねぇ、君達ここでなにしてるの。」





するとこんどは私の後ろの方から聞き慣れた声が…

目の前のツナくんと山本くんと獄寺…くん(だったかな?)は顔を青くして後ろを見ていた。(私のね。)







「ヒ、ヒバリさん。」

「!!」




その言葉に反応して勢いよく後ろを向くと、探していた我が息子が!!





「きょー…

「何でここにいるの。」




名前を呼ぼうとしたらさえぎられた。


「だってきょーちゃん、お弁当忘れてったでしょ?

 だから渡しに来たの。」


「…購買で買うからいらない。」


「せっかく持って来たのに?」


「持って帰って。」







……………何!?

どうしてそんなこと言われなきゃいけないの!!

キッと涙目で睨みつけると(身長が低いので必然的に上目遣い)きょーちゃんは、ちょっと目を泳がせた。






「…

「雲雀さん。せっかく弁当持って来てくれたんだから受け取ればいいじゃないっすか。」




睨んでいると、さっきまで話していた山本くんが良いことをいってくれた!!!


ので、すかさず『うん、うん』と頷いてえばって見せた。


といっても胸をはるだけですが…



「余計なこといわないでくれない?」
















→ツナ視点

目の前にいる女の人がヒバリさんの方を向くと、めったに表情を変えないヒバリさんが目を見開いてそれから女の人と言い合いをし、

山本の言葉に睨んで返すと女の人が動いた。


っていうか、女の人がヒバリさんのことを叩いた。(ペチってかんじに)




「…さん、何するの。」


「何するの、じゃないでしょ!!人にそんなに威嚇しちゃダメ!!

 あと、私のことは"さん"じゃなくて"おかムグ




それなのにヒバリさんは怒らない!!??

ってか…この人さんっていうんだ。

でも、何て呼ぶように言ったんだろ…


ん〜…女の人すっごく苦しがってるよ?ヒバリさん。




「んっ…っんーん!!!」


さん、お弁当、もらうから応接室行くよ。

 じゃあ、君たちは早く教室に帰りなよ。」


「ん!...っぷはっ、きょーちゃん!!だから...」


「わかったから、話さないで。」

「わかったんならちゃんとお「あ”ー!!」







......ヒバリさん、キャラ壊れてる?ってか...


すっごく焦ってる。

今ヒバリさんは、さんのことを持ち上げて口をふさいでいる。

そんな様子を呆然と見ていると一枚の紙がヒラリヒラリと落ちてきた。


ソレを拾い上げてみてみると...



「...。」


ヒバリさんに良く似た小さな男の子が黒猫に頬をなめられててちょっと笑ってる写真で微笑ましいんだけど...

だけど、この写真の子って.........

まぁいいや、見てなかったことにしておこう。




「あの、写真、落ちましたよ。」

「きょーちゃ...って、ありがとう!!あっ、この写真の男の子はきょーちゃんの小さい頃なのよ。
 
 かわいいでしょ。」

「何もってきてるの!?」





鬼の形相で俺が持っていた写真を奪い取り、次の瞬間には粉々に破り捨てられた。




「あ”ー!!」

さ...

「お母さんって呼びなさいってば!!」





「.............え”ー!!??」





何、何、この人ヒバリさんのお母さんだったの!?似てない!!!!

16、7歳に見えるし。

そんな、え、ヒバリさんの両親ってもっと怖い人って思ってたのに.......以外だ。





「...母さん!いいから、お弁当、すごく欲しいから応接室に行くよ。」





そういうとヒバリさんは風のように走っていった。

幸いここは2階で応接室に近いから、女の人を担いで走ってるところはオレ達以外の人は見てないと思うけど。


意外な一面をみたなぁ...

山本も獄寺くんも未だ固まってるし。















→母視点

ものすごいはやさで応接室(?)に連れて来られてソファに座らされた。

いいソファだね、コレ。

時計を見ると12時3分だったのでお弁当を渡した。




「きょーちゃん、お弁当。」

「...さん、」

「......(ツーン)」

「...母さん、お弁当、ありがとう。」

「どういたしまして。でも、なんで前まで私のことちゃんとお母さんっていってたのにいきなり名前でよぶようになっちゃったの?」

「...。」

「...言いたくないならいいよ。」




ムスッとした顔で見られちゃ聞き出すに聞き出せないのであきらめた。

おなかがすいてたのか、もくもくとお弁当を食べる、きょーちゃん。

実は私も腹へりだったのですが、リーゼントの人がパンをくれました。



「なに?」

「おいしい?」

「うん。」

「よかった♪」




























「あっ、そいうえば、ここに来るまでに3回もナンパされたんだ♪」

「ちょっと、何ソレ。そいつらの顔とか特徴とか覚えてる?」

「うん、覚えてるよ。あのねー一人目は金髪の...」

「......ふーん。(こいつらあとで絶対に咬み殺す)」


























あとがき

最後、反転してみてください♪
雲雀さんはマザコン希望(笑)