青い空、白い雲、見渡す限り辺り一面は木、木、木でいっぱい!!緑が多い証拠よね♪
それに空気も澄んでて清々しいネ☆★☆
さぁて、そのオイシク清々しい空気を胸いっぱいに吸い込んで、準備はO.K?
えっ?なんの準備って?それは勿論、叫ぶ準備♪
「ここは何処じゃあ!!!!!!」
え〜、...
頭の中を整理するために振り返ってみたいと思います。
2006年○月×日 日曜日
ここは地球という星にある日本という小さな島国の首都である東京。
排気ガスなどでにごった空にお世辞でも綺麗と言えない白っぽい雲、緑は...何処にもなく、ただアスファルトがひろがっている。
「はぁ〜...眠い。」
一人ですむにはおても大きい一軒家。
何故一人なのかというと、両親は私が14歳のときに事故死。
それからはお父さん達が残してくれた遺産とバイトのお金で遣り繰りしています。
つまり、独り暮らしって事ですね。
親戚の人達は明らかに私のお父さん達がためていた遺産目当てで言い寄ってきたのでブチギレて...というわけなんですけどね。
さてさて、今私は17歳!!こんなにイイコに育ってますよ!!見ていますか天国にいるであろう、お父さん!!お母さん!!!
ピンポーン
「...あれ?...宗教・新聞などのあやしい勧誘ならお断りですよ〜。」
めずらしくチャイムがなり、出てみると郵便屋さんが。
「(何か頼んだっけなぁ...いや、頼んでないな。)」
「さんのお宅ですね?小荷物が届いていますので印鑑をお願いします。」
「えっ、あっ、はい。
あっ、でも私何か頼んだ覚えはないのですが...」
「そうなんですか?でも、この荷物は確かにあなた様宛だとおもうのですが...
一応ご確認下さい。では、失礼します。」
「あ、お疲れさまです。」
...。
勢いで(そんなに大層な勢いでもなかったがオーラがね。)受け取ってしまった荷物。
大きさはそんなに大きくなく、英和辞書を一回転させたような大きさなのだが、外装がいただけない。
問題の外装とは、ピンクのリボンに水玉模様の模造紙(水色の水玉に地が紫)
「(あ、あけたくねぇ....。)」
とりあえず、すっと玄関にいてもしょうがないので居間に移動してテーブルの上に不気味な小包を置いた。
「(...空けるべきなんだろうか、空けにべきなのだろうか...。
っていってもなぁ、私を構成する大半が好奇心と悪戯心と童心だし....
よし、空けてみよう!!浦島太郎似たいな展開はないだろうし。)」
思い立ったら即行動が私のモットーその3ぐらい。
ガサガサビリビリと気色悪意外そうを破り捨てると、中には何故かファスナーのついた四角い箱が。
ゴクリ、と唾を飲み込みそぉっとファスナーのつまみを持ち、一思いに開けると.....
「!!??ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
まるで犬○叉の某キャラクターのみ○くの風穴のようなものに吸い込まれ(ほんとうは気味の悪い四角い箱です。)意識を失った。
「そうして目覚めてから家の外に出てみたら後ろがこりゃまた立派な山で数メートル先には人が行き来してるだろう道(歩道?)。
家を出て右か左に行けば村っつーなんとも立地条件が良いのか悪いのか微妙なところにあるなぁ、自分の家。
巷でよく聞くトリップ夢っていうのは人間だけがトリップするもんなのに...なんで私は家ごとトリップしてるんだぁ!!??
意味わっかんね!!!しかも水道管とか通ってないはずなのにガスと電気と水道使えるし!!!!」
独り言をブツブツと念仏のようにいいながら家の前を右往左往してると下から声が聞こえた。
「あの、お姉さん。大丈夫?」
「ふぃぎゃあ!!」
いきなり声をかけられてびっくりして変な声が出たことは気にしないで下さい。orz
誰がいったのかと周囲を見渡ると、下から服の裾を引っ張られた。
「お姉さん、大丈夫?」
引っ張られた先を見ると、孤児なのであろう、ボロボロの服に痩せた頬で髪が不揃いにの子供がいた。
「...。」
「...?お姉さん、大丈夫?どっか痛いの?」
「ううん、何処も痛くないよ。すっごく元気で困っちゃうほど。
僕はどうしたの?」
「ならよかった。さっきから見てたんだけど困ってるのかなって思って。
僕は別になんでもないよ。
ただ、町の方に行くと僕は『捨て子』だからつまみ出されちゃうんだ。
だから、ここら辺を歩いてたの。」
「『捨て子』...なの。」
「あっ、ご、ごめんなさい。
今すぐどっかに行くから。じゃあ、さよならぁあ!?」
私が『捨て子』というと、悲しそうな、泣きそうな顔をして去ろうとするので逃げられる前にその子の襟首を掴んで捕獲。
「え、あ、ご、ごめんなさい、気やすく話し掛けた...
「じゃあ私と一緒にこの家に住まない?
いやぁさ〜。この家って広いんだけど一人じゃ落ち着かないのよね。
だから、キミが迷惑じゃなきゃ一緒に住んでもらいたいんだけど...どうかな?」
ーだから、そんな泣きそうな悲しい顔をしないで。
「え、あ、ぇえ?」
「あぁ、名前?私は『 』っていうんだ。キミは?」
「あ、ぼ、僕の名前は、『』だけど...
で、でも、本当に一緒に住んでいいの!?
だって、僕、お金を稼いだりとか、商売が出来るとか、そういうのないから役に立たない...。」
「『』っていうんだ。よろしくね♪
役に立つとか立たないとかどうでもいいよ。
いったでしょ?私がこの家に一人で住むには広すぎて落ち着かないし寂しいんだって。
だから、いてもらうだけで十分役に立ってくれてるんだけど...イヤ?
だったら、私の我が儘だから断ってくれてもぉ!!??」
ポフ...
そういうといきなりが私に抱きついてきた。
「ぉおい!?え、どっかいたいの!?」
「...ぅっ...ぇ...ぁ...」
「...。」
服をギュウっと握りしめてすがるように泣いている姿がいつしかの自分と重なった。
そのとき、亡き母がやってくれたお呪い、名付けて『頭なでなで』(そのまま)をしてあげた。
家の中に入ると、やっぱりガスとか水とか電気とかが珍しいのか興奮してきいてきた。
着物はないので、小さいころに着ていた私の服を着せ、お風呂に入って身体をきれいにし、
ながかったの髪を切るととてもかわいい少年でした。
それからご飯をお腹いっぱい食べ(ここでも作ったリゾットがめずらしかったのか目をキラキラさせてた)
一緒に床につきました。
はまたもや布団ではなくベッドというものを初めて見たので、そこでまた遊びに遊び、ついには遊び疲れ電池切れのように急に動かなくなりました。一種のホラーでした。
あとできいたところ、ここは戦国時代で米沢。つまり伊達政宗という人の領地なんだとか。
こうして、トリップ一日目は終わったのでした。