「ステム伸長期」(2010年9月30日)
つい先日まで猛暑だったのに、気象庁の予報通り一転急降下。丁度、大阪用の剪定期間がずっと30℃越え(下手をすると35℃越え)だったので、おじけづいて20本ほどしか切りませんでした。その後も真夏日・猛暑日が続きましたが、新宿用は遅咲きを3日遅れ、早咲きを1日遅れで剪定終了です。
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ところが、左のグラフの赤線のように気温変化の推移を想定して剪定日を決めたものの、実際は黄線のような乱高下。先が読めません。
下の表は、想定した平均気温と実際の平均気温(気象台発表 )の差(「差」の欄)を、剪定日毎に積算したものです。例えば、新宿用プリンセスノブコは9月14日から切り始めましたが、想定から既にマイナス21.6℃、1日半遅れてます。今後の天気次第です。
さて、剪定直前ぐらいからバラの調子がよろしくないです。葉先が枯れ込み(ネクローシス)、そのうち落葉し、いかにも塩類集積か根に障害があるように見えます。鉢にミミズが入るとよろしくないことは、毎年植え替えしているので感じていましたが(=ミミズ入りは土がドロドロで、根が少ない)、ここに来て調子のいい株と悪い株の間に、ミミズの量で強い相関があることに気付きました。
「状態がいい株」・・・ミミズがいない。土が水はけのいい状態で保たれている。土のpHは5.6〜6.0ぐらいを維持。
「状態が悪い株」・・・半端じゃないくらいミミズがいる。徐々に水はけが悪くなる。pHは何と6.8以上!(爆)
専門書などを読んでみましたが、
・ミミズは体内にカルシウムを蓄えており、ピートモスのような酸性のものを食べても、体内で中和して中性の糞を出す。
・標準的な大きさのミミズは、1年間で30リットルの土を入れ替える。(ということは、10号スリット鉢13.5リットルの中に5匹ミミズがいるだけで、あっという間に中和される?)
・pH 6.5を超えると、マンガンや鉄などが不可給態化する。
・・・らしいです。
昨年も剪定前ぐらいから徐々に水はけが悪くなり、クロロシスが出始め、強引に葉面散布で回避しましたが、今思えばミミズの仕業だったかも。一昨年前まではそのようなことはありませんでしたが、そう言えば昨年から鉢を直接地べたに置くようになったなぁ。
ということで、ミミズ対策完了しました。現在pH 5.6〜5.8ぐらいに戻しています。やや気付くのが遅かったかも。
「来年は鉢を浮かせよう!」
武州(9月15日ソフトピンチ) 手児奈(9月15日ハードピンチ) 魅惑(9月17日夜ハードピンチ) 魅惑(9月19日昼ハードピンチ) メルヘンケニギン(9月20日夜ハードピンチ)
1日5センチのステム伸長期に入りました。先のことは分かりませ〜ん。(笑) |