・大会に臨んで

JHFのルールブックに目を通すこと、大会要綱を頭に入れておくこと等はもちろんのことだが、それでも失敗することがある。大会に慣れるまで何回も失敗を繰り返し、競技に専念できるようになるまでに何年もかかるということのないようにしてもらいたい。

1.カメラトラブル
ゴールしたのに写真が撮れていないとか、パイロン上空でシャッターが切れなくなったとか、現像したフィルムに時間の映し込みがされていなかったとかの悲痛な声がよく聞かれる。バリオ(昇降計)やコンパス(磁針)が少々どうにかなっても何とかなるのに、カメラのトラブルは致命的だ。カメラ選びのポイントとしては時間の映し込み(デート)機能のある頑丈なものが良い。軽くて大きなファインダーでズーム機能はないほうが良い。28mmから45mmの単焦点レンズの35mmフィルム用カメラなら五千円から1万五千円程度で買える。飛んで写真を撮るというとき電池には非常に大きな負担がかかる。カメラの主電源用電池には低温でもちゃんと働くように悪くてもアルカリ電池できればリチウム電池を使用すること。特に冬の大会前には電池を交換しておいたほうがよい。時間映し込み用のバッテリーも要チェック。
選手の中にはカメラの電池はおろかバリオの電池まで飛びながら替えてしまう人がいる。ハーネスのどこか手の届くところに電池やドライバーをいつも入れているという。達人の技というべきである。

2.機体の調整
大会になると気合が入っているせいか、アドレナリンが出ているせいかいつも飛んでいる機体でもコントロールが軽くなったように感じる。ふだんよりセールを張ってやると期待どうりの動きをしてくれる。きびきび動き、ビュンビュン走る。イメージどうりの飛びをさせるのは楽しい。
調整方法は機体のマニュアル等を見てみるしかないが、何でも他人まかせにしない方が良い。ちょっと調整することがどのくらい飛びを変えるか知っていれば大会中に体調に合わせて調整できる。