オルモック警察の九二式重機関銃と慰霊碑

（オルモック）

さて、この場所不明の慰霊碑からオルモックへ戻ることにする。
ドミンによればオルモックに慰霊碑があるというのでそこへ向かう。
さて、どこをどう走ったのか、さっぱりわかりませんが・・・丘の上に向かいました。
ふ〜ん、ここに慰霊碑があるのか？
学校みたいな敷地に車は入っていきました。
ここは、どこ？
お揃いのTシャツを着た若者が何かトレーニングをしています。
はぁ？ここは軍隊か？
敷地内を勝手に車が入り込んできたのでみんなこちらを見ています。
迷彩服着て腕章をした教官らしき人がジ〜ッとこちらを見ています。
あれ？ちょっと・・・マズイんじゃないか・・・
車はUターンして慌てて敷地内から逃げました！
すると門の脇に・・・・機関銃が・・・
おお！あれは日本軍の重機関銃ではないか！
止めろ！止めろ！車を止めろ！

これは日本陸軍の九二式重機関銃ではなかろうか？

私がこの機関銃の写真をパチパチと撮っている間に、ドミンは腕章した迷彩服を着た人に捕まったらしい。
怒鳴りつけるような大声で私を呼んだ。
はぁ？この機関銃の写真を撮っちゃ駄目だったのか？
急いで駆けつけると、ドミンが私のことを彼に説明しているらしい。
「テレビジョン」がどうのこうの・・・というのは聞き取れた。
現地語で話しているが身振り手振りが混じるのでなんとなくわかるのだが・・・
ん？俺のことを日本のテレビ局の人間で取材しているんだというようなことを言っているらしい。
はぁ〜？
そのうち、迷彩服を着ていた人が他にも機関銃ならあると敷地内を指さしました。
「そこへ行って写真を撮っていいか？」と尋ねたらOKだと言う。
よし！この人の相手はドミンに任せよう！
私は一人で写真を撮りに敷地内に入って行ったのであります。

敷地内に２丁の九二式重機関銃が展示されていました。

門のところへ戻ってきたところ、周りの人たちがあらぬ方向を指差して何か話している。
どうやら慰霊碑が隣りの丘にあると言っているらしい。
どうもドミンは場所を間違えたらしい。
ところで・・・・ここはどこ？
落ち着いて周りを見渡したら・・・・ありました！看板！
ＨＥＡＤＱＵＡＲＴＥＲＳ　ＯＲＵＭＯＣ　ＣＩＴＹ　ＰＯＬＩＣＥ　ＯＦＦＩＣＥ
と書いてありました。
う〜ん、ここはオルモック市警察本部？
全然本部には見えないんですけど・・・・
どちらかというと警察学校のように見えるんですけど・・・
とにかく、この迷彩服のおじさんにお礼を言ってここを辞しました。時刻は３時２０分。

さて、一度坂を下って、また坂を登ります。
場所的には警察本部の隣りの丘。車で１０分弱のところにあります。
この丘は住宅街になっていました。
こんなところに慰霊碑があるのかねぇ〜
・・・と思っていたら到着！
住宅街の一角の小さな公園の中にありました。

　平和之塔

銘板の碑文は日本文と英文の二つがありましたが、内容を読んでみても、ここが何という丘なのか、どんな部隊が戦っていたのか、どれだけの戦死者が出たのか・・・・全くわかりません。
こういう漠然とした碑文が書いてある慰霊碑が結構多いのです。
なぜここに慰霊碑が建っているのかは建てた人たちしか知らないという慰霊碑・・・・
こういうのは正直言って困るんですよね。
慰霊碑を建てたのは岐阜の人たちですから、もしかして独立歩兵第１２連隊（岐阜で編成）の今堀支隊（約１７００名）が戦っていた場所なのかな？
隣りの丘の警察本部にあった重機関銃は今堀支隊が持っていた１５丁の重機関銃のうちの３丁だったのかなぁ〜

この地は第２６師団（泉兵団）独立歩兵第１２連隊（泉５３１５部隊）が玉砕した場所なので慰霊碑が建てられたそうで、平成１５年４月にオルモック市に寄贈されたそうです。（平成１７年６月にＨＰを訪問していただいた徳田様からの情報）

（平成１８年１月８日追記）

ドミンにこの場所の名前を尋ねたところ「カルータ・ヒル（KARLOTA　HILL）」というぶっきらぼうな答え。
う〜ん、本当かなぁ〜
ついつい疑ってしまい、公園にいたアベックにここの住所を尋ねてみました。
すると・・・「カルータ　ヘルス　デヴィジョン　オルモック　シティ」だと言う。
ああぁ〜益々わからなくなってしまったぁ〜

住宅街の中の慰霊碑 こういう場所に建っています。

さて、次はどこに行くのかな・・・・
と思ったらホテルだという。
時刻は３時半。
ちょっと早い気がしますが・・・・
まぁ〜仕方がないか。

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