海味高についた。
はぁ。だるい。スポコンか。一番嫌いだよ。
「瑞樹!」
「風鈴・・・」
「なに?この人達?」
「や、なんていうか勝手についてきたギャラリーの皆様」
「そぅ・・・来て!」
何か知らないけ風鈴についてくか。



【美術部部室】
なんか、マジごつい先公だな。
「お前南風と付き合ってんだってな。」
「だから?」
ハッキリ言って敬語使う気にならない。
「うちの部は恋愛禁止だ。」
「で?」
「別れろ。」
きましたね〜その言葉答えは勿論・・・
「ヤダ。」
「だろうな。じゃあ俺との勝負に負けたら別れろ。」
「なんのだよ」
「お前、さっきから思うんだが敬語を使え!」
わ、言っちゃったよ。定番のセリフこの人いちゃったよ。
「いやだ。」
「貴様!先生に向かって!」
うわ、定番その2
「大体あんた俺に何か教えたか?俺にとっちゃアンタなんかタダのオッサンなんだよ!」
「何か教えて無くても目上の人に向かってソレはなんだ!」
はぁ今度はそれかよ。
「目上って言っても俺オッサンのこと尊敬もしてないし敬語使う価値なし。
早く勝負しようぜオッサン」
「くっ、PKで5本以内に俺から一点でも取ったら認める。」
やっぱダルイ。
「ちょっと待てって。俺体育は2以上とった事無いんだぜ?」
「フッ・・・」
鼻で笑いやがって、ムカツク!
「まぁがんばれ。」
ムカツク!!!


なんだかしらね—がギャラリーがスゲ—多いし。
「ところでオッサン恋愛禁止なんて古くねーか?」
「黙れ!」
うわ、自分が不利な立場だとすぐコレだ。やだねー体育会系って。
「大体恋愛なんて自分の意思でどうこうなるもんじゃねーだろ?
それに付き合って無くても誰かが誰かを好きになったらソレはもう恋愛だ〜」
「お〜」
チョットいいこと言った。みんな感心してるし。SNAの一面GETだぜ!

「お前どっちが勝つと思う?」
「やっぱムッカだろ?」
「や、瑞樹の奴体育の成績が悪い理由知ってるか?」
「しらない」
「運動神経いいくせに真面目にやらないからなんだよ」
「そうか」
「俺瑞樹に10ウマイボ賭ける!」
「俺も」
「俺も」
「私も」
「俺も」
「アタシはムッカに賭ける」
「俺も」
「アタシも」
「私も」
「私も」
・・・なんか賭けしてるよ。

「おら!とっととこい!」
ふう。血圧たけーな。このオッサン。
「只今これ以上無いと言う具合に盛り上がって参りました!」
アナウンス入ったし!
「注目のPK対決、第一回目!伝刀瑞樹選手、かまえてください!」
よし!やったる!恥かかしたるで!
ばーん!
「・・・ゴール!これには私も流石に驚きました!まさか、まさか
体育で2以上はとった事が無いと言っていた伝刀瑞樹選手が
一発、たったの一発でゴールを決めたのです!これは凄い!
会場内もさっきよりも盛り上がって参りました!」
よく喋るなコイツ。しっかし楽勝だったな。
「風鈴!やったぞ!」
「瑞樹!これでもう公認カップルだね。」
「だな。」

「みずきー」
あ、広人だ
「よくやった!でかしたぞ!俺あの先公嫌いだったんだ。」
「はぁ。どうして勝っちゃうかな〜瑞樹君。ムッカに賭けてたのに。」
村上、コイツ・・・
「大丈夫、俺瑞樹に賭けてたから、負け分やるよ。」
広人、貴様もか
「瑞樹の方が倍率高かったからね。私も賭けといてよかった。」
そして風鈴お前もなのか。。。
「しっかし神海の予想的中だったね。」
「まぁ。」
「アタシも言われた道りに賭ければよかった。広人も予想聞いてたの?」
「あぁ、コイツの予想よく当たるからな。」
「一発で決めるって所まで予想してたんだモンなー」
なんかゴタゴタと喋ってるな〜こいつ等。。。
「なぁ風鈴。」
「何?」
「ムッカは?」
「さっき隠れてどっか行った。」
悔しかったのか。まぁいいや。

適当につづく。