【好きだから】だな。ゴメンよお父ちゃん。俺は強気には出れない。
「好きだからに決まってんだろ」
「・・・何処が?」
うわ、コレを言うと定番と言えるほどに出てくるこのセリフを忘れてた。
「って聞きたいけど又今度でいいや。」
「じゃあ・・・」
「お願いします。」
ヤッターやりました!父ちゃん新しい車買ってやるな!
弟よ。お前はPOPが欲しいと言っていたな。お母ちゃんは・・・金のシャモジで良いか
「瑞樹・・・」
「なんだ風鈴。」
「付き合うって言っても実際なんか変わるのか?
お前と付き合ってみたが何にも変わらないぞ?」
確かに。
「とりあえず風鈴。」
「なんだ瑞樹」
「キスでもするか。」
「よしキスしよう。」
CHU!・・・ぺロッ
舐めた?俺唇舐められた。
「・・・なぁ、瑞樹、チョコ好きか?」
「何でだよ。」
「や、チョコの味がした。美味しかった。」
だからって舐めるなよ。美味しかったって、感想つき!?
「もう一回キスしたい。」
「や、お前はチョコが食べたいんだろ?」
「・・・当たり!」
「ふぅ。待ってろ。取ってくる。」
「うん。」

アイツ、緊張してたな。絶対に。
いつもと比べて明らかに喋り方がおかしい。

「チョコもって来たぞ」
「板チョコか。ありがと・・・」
ふぅ。




パリッ
あ。チョコ食った。






パリッ




喋るネタが無い。

パキッ

「チョコ美味しいか?」
「うん」



パキッ


どうしたんだ!俺!

「私そろそろ帰るね。」
「送って行くか?」
「う〜ん。いいや。じゃあね。」
「おう。バイバイ。」


続く!